活動レポート

「無形資産」を高めるためには?~教えて!藤江さん

2023年(令和5年)4月5日に行われた「経営方針説明会」は、新しい試みとして、参加を希望した味の素グループ従業員8名が藤江社長に直接質問する形式をとりました。

そこで「Knock Knock 社長室 〜教えて!藤江さん〜」の特別企画「8人の従業員からの質問」の<第3回>では、藤江社長がこれからの味の素グループにとって非常に重要としている「無形資産」に関する3つの質問をご紹介します。これらの質問から藤江社長が大事だと考えているものは何か?が分かりそうです。

「8人の従業員からの質問」シリーズ
<第1回>「アミノサイエンス®」ってなんですか?
<第2回>味の素グループが成長するためのポイントは?

対話に参加した8名の味の素グループの従業員とともに:後列左から湯(タン)さん(コーポレート戦略部)、小林さん(味の素AGF株式会社 包材開発部)、稲角さん(グローバルコミュニケーション部)、伊藤さん(味の素AGF株式会社 東京支社) 前列左から髙橋さん(アミノサイエンス統括部)、澁谷さん(化成品部)、藤江社長、西脇さん(株式会社味の素コミュニケーションズ MCビジネスクリエイト部)、武藤さん(味の素AGF株式会社 包材開発部)

2023年度経営方針説明会の冒頭に放映された「中期ASV経営 2030ロードマップ」の映像はこちら
「無形資産」については11分00秒~から説明しています。

味の素AGF株式会社 東京支社 伊藤さんからの質問

伊藤さん

Q. 「味の素グループの志」と自身の「志」の重なりを探していくために、藤江さんの「熱」の源を教えてください

藤江社長

A. いろいろな方から「熱」をいただいています

2023年(令和5年)2月に、日本の家庭用・業務用のお得意先様向けにイベントを行ったのですが、そこで味の素AGF株式会社の野村周平さんが、すばらしいプレゼンをしました。

イベントの様子はこちらの動画から閲覧できます(野村さんのプレゼンは12分32秒〜)

野村さんは、現在は営業として紙包材を活用した環境にやさしい商品をお客さまにご紹介し、自治体も巻き込んで取り組みを拡大していると発表しました。

そして彼は100名を超える経営層の方々を前に、「2030年にお客さまから言っていただきたい言葉」について、こう語りました。

「いま、野村さんとやっているこの取り組みが、日本を環境先進国にしたきっかけになったね、ありがとう」と言われたい。

このときに、私自身の中でも「熱」が湧き上がりました。このように私はいろいろな方から「熱」をいただいていると思います。

幸せも同じで、ほかの方に差し上げれば差し上げるほど、自分が幸せになる。私はそういう「幸せの素」を皆さんに提供しながら、良い循環をさせて、一人ひとりが、より「熱」をもって活動できるようにしていきたいと思っています。

この対話をきっかけに「味の素グループの志」と「皆さん一人ひとりの志」の重なる部分を、見つけていきましょう。

グローバルコミュニケーション部 稲角さんからの質問

稲角さん

Q. 組織を越えた新たな挑戦を支援していくために、組織をどう変えていきますか?

藤江社長

A. 縦型組織の実行力を活かしながら、プロジェクトで横串を通して取り組んでいきたい

味の素グループに限らず、ある程度歴史が長くなると縦割り組織になっていく。これは「指揮命令系統がわかりやすく方針が浸透しやすい」など長所もあるのですが、縦型が強くなりすぎると他組織と横の連携がうまくできなくなります。

また、商品やサービスのプロダクトアウト(商品開発、生産、販売を行う際に、顧客のニーズよりも企業側の理論を優先させること)が強まる傾向があります。

これからは縦型の良さを大事にしながら、いろいろなプロジェクト、テーマを通じて、生活者の変化に気づき、潜在的なニーズから商品やサービスを生み出し、提供していきたいと考えています。

横の連携については、味の素グループ全体でデジタルの活用を通じて取り組んでいます。2019年(令和元年)にDX推進委員会を立ち上げ、CDO(Chief Digital Officer:最高デジタル責任者)をおき、横串をしっかりと刺しています。

それでも連携がうまくいかず「そんなの聞いてない」「これはどこの責任なんだ」ということもあると思います。経営会議でもしっかり議論して、組織を越えて取り組んでいけるようにしたいですね。

稲角さん

私は、いつもWorkplace(味の素グループ内でのSNS型コミュニケーションプラットフォーム)の投稿から、組織を越えたグローバルなメンバーの熱を直に感じ、励まされています。

藤江社長

そうですよね。組織を越えていろいろな新しいことをぜひやっていきましょう!

味の素AGF株式会社 包材開発部 小林さんからの質問

小林さん

Q. 対話において、大事にしていることを教えてください

藤江社長

A. 双方向の対話に限らず、マルチ方向で縦横無尽に対話ができるといいなと思います

対話では、一方通行で「これは経営からの話なので聞け!」ではなく、「何か感じるところありますか」「課題はありますか」という問いかけをするようにしています。

また、双方向だけでなく、マルチ方向にということもすごく大事だと思います。誰かの話を聞いて、「僕はこう思う」「私はこう思う」という意見が、縦横無尽に飛び交い、マルチ方向の対話になることが理想です。このような活発な対話には、心理的安全性が保たれることが大切ですね。

味の素グループは「対話好き」な文化があり、こういう文化は、味の素グループの無形資産のひとつである組織資産だと思います。私はこれからも、いま皆さんとしているような対話を続けていきたいです。

対話に参加した8名の味の素グループの従業員とともに:後列左から湯(タン)さん(コーポレート戦略部)、小林さん(味の素AGF株式会社 包材開発部)、稲角さん(グローバルコミュニケーション部)、伊藤さん(味の素AGF株式会社 東京支社) 前列左から髙橋さん(アミノサイエンス統括部)、澁谷さん(化成品部)、藤江社長、西脇さん(株式会社味の素コミュニケーションズ MCビジネスクリエイト部)、武藤さん(味の素AGF株式会社 包材開発部)

いかがでしたでしょうか。藤江社長の「熱」が文面からも伝わってくるような内容だったと思います。まさに「無形」の「資産」とは、味の素グループのすべての従業員がつくり出す無限の資産なのかもしれません。

次回は、「8人の従業員からの質問」シリーズの最終回となります。ちょっと気になる「素朴な疑問」について、お届けします。

次の記事を読む「「4つ」が好きなんですか?~教えて!藤江さん」


経営方針説明会の裏側、質問者の質問の背景やその人なりをご紹介しています。あわせてご覧ください。

ストーリーでは、さまざまな質問に藤江社長が答える「Knock Knock 社長室 〜教えて!藤江さん〜」を連載しています。ぜひご覧ください。

2023年6月の情報をもとに掲載しています。

味の素グループは、アミノサイエンス®で人・社会・地球のWell-beingに貢献します

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