このときの対話は非常に盛り上がり、ストーリー記事では全4回に渡って紹介しています。
<第1回>「アミノサイエンス®」ってなんですか?
<第2回>味の素グループが成長するためのポイントは?
<第3回>「無形資産」を高めるためには?
<第4回>「4つ」が好きなんですか?
そして、今回、この対話に参加した味の素株式会社 グローバルコミュニケーション部の稲角さん自身が記事の執筆を担当。
当日交わされた質問について、対話参加者に追加取材を行いました。ぜひご覧ください!
この記事を書いた人
グローバルコミュニケーション部
稲角 裕子
経営方針説明会で交わされた質問のウラ側、ご紹介します
"気になる質問!どういう考えでそう質問したのだろう?"、"何している人だろう?"、日常でよく交わされるQ&Aで、自分とはちがう質問に接して、どういう課題感を持っているのかな?どういう文脈?と、質問した背景やその人にぐっと迫ってみたくなること、ありませんか?
今回、味の素グループの「経営方針説明会」で、史上初めて、グループ内従業員が、所属組織を超えて一同に会し、社長に「直に」経営方針を掘り下げて質問する、という場が設けられました。
当日交わされた質問のウラ側、ちょっと覗いてみませんか?参加者それぞれの視点を通じて、味の素グループの中で広がっている景色が、社外のみなさまに、より等身大の身近な像として、お伝えできればと思います。
◆細かく目標や計画を設定しなければならない、と、悩んでいた。詳細な計画なしで、どうリードする?
質問した人:武藤さん
(味の素AGF株式会社 包材開発部)
<質問した背景>
日常業務で陥りがちな、"べき論"。
「詳細な中計は作らない」という新方針は、武藤さんにとって、視点を変えるものでした。味の素AGF社が味の素グループ100%資本になったものの、味の素社を知る機会が少ないことに加え、目標や実行計画を細かく策定しなければいけない立場で、悩んでいたからです。
武藤さんの志は、開発部門で、新商品の包材開発をリードし、コーヒーを通じて「ふぅ」を感じて頂ける機会をもっと作ろう!
緊張もあり、遠慮してしまって、もっと質問すればよかった、と、後でだいぶ悔やんだ武藤さんですが、渾身の質問で、拡がりを持って理解できたこと、また、「社長という記事でしか見たことがない人を、間近で見ることができ、かつ、お話ができたたことは、自分の人生でも貴重な経験」となり、包材開発部でグループ長としてリードしています。
これからのAGF包材、どんな「ふぅ」につながっていくか、ご期待ください!!
◆嗜好飲料、アミノサイエンス®、パッション。異なるピースをつなぐ「志」が循環し、仲間がつながる未来とは?
質問した人:伊藤さん
(味の素AGF株式会社 東京支社)
<対話で質問した内容>
Q. 私は味の素AGF社に所属していますが、味の素グループのなかには「アミノサイエンス®」や新しい「志」が身近に感じられない会社もあるのでは?
Q. 「味の素グループの志」と自身の「志」の重なりを探していくために、藤江さんの「熱」の源を教えてください
<質問した背景>
経営方針説明会へ、グループ横断で呼びかけられた、手挙げ式参加募集。
日頃、嗜好飲料を通じてココロの健康を提供する企業理念と、嗜好飲料とアミノサイエンス®とのつながりを考え、仕事をやり抜くには、志(パッション)が重要だと感じていた伊藤さん。味の素グループを率いる藤江さんの日頃の情報発信の熱量の高さに、内発動機はなんだろう?と、関心を寄せていました。
伊藤さんの志は、コーヒーを中心とした嗜好品飲料の可能性を捉え直し、生産者から生活者までバリューチェーン上の多くの人の笑顔、ココロとカラダの健康に貢献したい!
思っていたより緊張せず質問ができ、自己成長に繋がっている伊藤さんは、今回のような機会が増えていくことで、味の素グループ内で、ビジョン浸透、バリューチェーン強化、組織環境作りに繋がっていくと感じています。
支社営業のグループ長として、人とのコンタクトが多い伊藤さん。味の素グループの、事業会社・国籍・性別等、関係なく交流し、活躍できる機会が増えていくことで、グループのダイナミックなASVが今後どのような形へ変化していくか、ご期待ください!
◆大変革は、細かな日常の判断で積み重ねた先に。対話で触発され、深めた理解で向かう先は?
質問した人:湯(タン)さん
(味の素株式会社 コーポレート戦略部)
<対話で質問した内容>
Q. 顧客起点の「4つの成長領域」の比率は?それぞれをどのくらい伸ばしていくのですか?
Q. ASVについて「社会価値」と「経済価値」のバランスをどのように考えたらいいでしょうか?
Q. これまでASVは「Ajinomoto Group Shared Value」の略とされていましたが、「Ajinomoto Group Creating Shared Value」と変更したのはなぜでしょうか?
<質問した背景>
新体制での様々な変革、組織も社会も変わっていく日々。
新しい事業領域の「4つの成長領域」で、「志」を共にするパートナーとエコシステムを構築し、より大きなASV(社会価値と経済価値)の共創へつなげる社内外連携を担っている湯さん。
藤江さんと直接対話ができるのは貴重なチャンス!との思いで参加し、他のメンバーの質問に共感し、触発され、次々と日頃の質問を聞くことができました。
湯さんの志は、人・社会・地球のwell-beingにつながる4つの成長領域や重点領域での成長ストーリーに沿って、パートナリング戦略などの策定・提案をし、それらの戦略を実行することで、大きな社会価値と経済価値を共創していきたい!
「"中期ASV経営"や2030ロードマップなどへの理解を深め、藤江さんの熱意、誠意と真意を肌で感じることができ、とても勉強になり、良い経験をさせていただいた」という湯さん。
志にご賛同いただける社外との様々なエコシステムが形になっていく近い未来、どうぞご期待ください!
◆コミュニケーションの取り方は様々に変化する。ニッチ領域の面白さを、どう伝えていくか?
質問した人:小林さん
(味の素AGF株式会社 包材開発部)
<対話で質問した内容>
Q. 味の素グループの価値をお客さまに理解していただくためにコミュニケーションが大切だと思っています。藤江さんが考えているイメージはありますか?
Q. 対話において、大事にしていることを教えてください
<質問した背景>
コミュニケーションが多様化し、変化し続ける、ネットワーク社会。
AGF包材開発部で、環境に良い、より使いやすい包材を開発し、社内の「包材」というニッチなテーマへの意識を高め、組織風土づくりに取り組んでいる、小林さん。
今回、画面上だけでは伝わらない藤江社長の人となりを感じることができ、また、普段関わる機会のない参加メンバーから刺激を受けたそうです。
小林さんの志は、商材は違えど、グループとして生活者に新たな価値観を提供していきたい!
グローバルに味の素グループメンバーがつながる社内SNS「Workplace」での、小林さんの投稿はユニークです。ほんわかリズムの音楽にのせて、粋がつまった包材技術を伝え、親しみやすさと、楽しさが詰まっています。また、法人組織を超えたメンバーでの包材勉強会も開催しています。
「(撮影の)裏側を配信すると、より親近感を持って観てくれるのかなと感じて」いる、小林さん。コミュニケーションの取り方を様々に変え、ニッチなテーマも面白く伝播する組織で、どのような価値が生まれてくるか、ご期待ください!
◆新機軸の背景と想いに、それぞれのパーパスを重ね合う、共創機会。しっかりと理解し、共に成長していくには?
質問した人:髙橋さん
(味の素株式会社 アミノサイエンス統括部)
<対話で質問した内容>
Q. 新しい志に「アミノサイエンス®」という言葉を使ったのはなぜですか?
Q. 「アミノサイエンス®」という表現やマテリアリティの将来のありたい姿について、従業員だけでなく社外の方に伝え、共創していくということの意図は?
<質問した背景>
目線合わせが大切な、共創。
アミノサイエンス統括部で、OE*の考え方や取り組みに社内の共感を集め、活用領域が広がるよう、広報とOE活動支援を推進している、高橋さん。
*OE(Operational Excellence):生産や販売での業務改善プロセスが現場に定着し、業務運用(オペレーション)に企業独自の優位性を保っている状態のこと
共創機会を活かしきっていくために、味の素グループのパーパス*1やマテリアリティ*2を新しくした背景、そこに込められた想いをしっかり理解し、背景の異なるメンバーのパーパスがしっかりと重なっていけることが大切だと思っていました。
*1パーパス:企業が社会から何を求められ、なぜ存在しているのか、といった「企業としての存在意義」のこと
*2マテリアリティ:さまざまな社会的課題のなかで、企業が優先して取り組むべき「重要課題」のこと
高橋さんの志は、パーパスに共感する従業員や関係者の思いや努力が、上手に相互作用し、個人と組織が共に成長する仕組みで回り、将来の子供たちへ、よりよい未来を返していくこと!
手挙げ式参加は、当日までの緊張感が非常に高かったものの、参加で得られた納得感は想像以上に大きく、企画してくれたメンバーに感謝するとともに、「様々な事情で参加できなかった人も、志の重なりと熱量があれば、手を挙げられるような環境整備を進めていければ」と思っています。
グローバルに拡がるメンバーの想いや背景を重ね、新たな共成長のサイクルで創造していく未来とは?ご期待ください!
◆多様なWell-being。グループ内の壁越えの仕組みで、どう循環させていく?
質問した人:稲角(←私です)
<対話で質問した内容>
Q. 組織を越えた新たな挑戦を支援していくために、組織をどう変えていきますか?
Q. 「4つの成長領域」、「4つの無形資産」など、なぜ4つなのでしょうか?
<質問した背景>
打ち出された方針や言葉では伝えきれない、「想い」。
私(稲角)は、グローバルコミュニケーション部という味の素グループPR部門において、社内と社外の企業ブランド調査データを紐解き、海外調査エリアのブランド価値蓄積の支援を主に行っています。
日々、メディアやサイエンスなど幅広いグループ内外の情報に接してはいても、業務を通じてグループメンバーと幅広くつながる機会が乏しく、もっと自由に対話し、想いやアイデアがつながりやすい仕組みが欲しい、と感じていました。
私(稲角)の志は、味の素グループ一人ひとりが織りなす活動とコミュニケーションで、生活者ひとり一人の文脈のWell-beingへとカタチを変え、グローバルな社会の豊かさが彩りをもって深められること!
今回の対話で、素朴な質問から経営陣の「姿勢」をより理解できたこと、また、所属部署が運用している社内SNS「WorkPlace」が、組織を越えて、人と活動がつながる仕組みとして回り始めていることを知り、気持ちが高まりました。味の素グループ"らしさ"がより強化され、ブランドの魅力が増す支援を、様々に模索していきたいと思っています。
今回は、質問のウラ側として、5人のそれぞれの背景や取り組みを、ほんの少しご紹介しました。味の素グループメンバーの新たな挑戦は、新しい経営方針に呼応する形で、世界各地で展開されています。もっと深く知りたい、と思われた方、多くの取組とそれぞれの想いを、公式SNSやウェブサイトでご紹介しております。今後の発信に、どうぞご期待ください!
Flagsとは
挑戦を応援したり、自ら参加することを称える活動・シンボル
2023年12月の情報をもとに掲載しています。
<対話で質問した内容>
Q. 「中期経営計画をつくらない」とおっしゃっていましたが、いま一度、その考えをうかがえますか?
「「4つ」が好きなんですか?」より