活動レポート

食と健康の課題を解決する7つの取り組みを表彰!2021年度ASVアワードの大賞に輝いたのは⁉

味の素グループが2016年(平成28年)から開催している「ASVアワード」。2021年度(令和3年度)は、応募総数33件の中から、とくにASVを体現した秀逸な取り組み7つが表彰されました。
「ASVアワードの意義」とともに、受賞案件の内容をダイジェストでご紹介します!

「ASVアワード」とは?

味の素グループは、事業を通じて社会課題の解決に取り組み、社会・地域と共有する価値を創造することで成長してきました。このように経済価値と社会価値、この2つの価値を生み出していく取り組みを味の素グループでは「ASV(Ajinomoto Group Creating Shared Value)」と呼んでいます。

味の素グループが各国・地域でASVに基づく事業を展開していくためには、従業員一人ひとりがASVの考え方と重要性を理解し、日ごろから実践していくことが大切です。

ASVアワードとは、ASVを体現した取り組みのうち特に秀逸な事例を表彰する制度です。ASVの実現に向けたベストプラクティスを共有し、従業員一人ひとりの目標に活かすことで「ASVの自分ごと化」を促進するため、2016年(平成28年)から開催されています。

「2021年度ASVアワード」受賞案件を一挙紹介!

ASVアワードのオンライン参加の画像

授賞式は、東京本社の会場と国内外をつなぐ、リアルとオンラインのハイブリッドで行われました。

6回目となる「2021年度ASVアワード」は、2022年2月15日~3月16日の約1か月間で約33件の応募がありました。書類による1次審査、応募者から審査委員へのプレゼン会を経て、オンラインで従業員投票を実施。その後、社外有識者も交えた最終審査委員会にて、大賞1件・入賞5件・チャレンジ賞1件を選出しました。

【大賞】「Smart Salt」(スマ塩)訴求による減塩人口増加と減塩製品売上拡大

まず2021年度の大賞を紹介します。
2021年度ASVアワードの大賞に選ばれたのは、
「『Smart Salt』(スマ塩)訴求による減塩人口増加と減塩製品売上拡大」
です。

食塩の過剰摂取は、世界共通の課題です。各国とも健康のために減塩を推奨していますが、「薄味にするとおいしくない」「料理の手間が増えそう」といった理由から、現実にはなかなか食塩摂取量は減っていません。そんな状況を打破しようと、味の素社 調味料事業部が中心となって立ち上げたのが「Smart Salt」(スマ塩)プロジェクトです。

プロジェクトチームは日々の食事の「減塩」を推進するために、基盤整備、製品開発、広告、エコシステム化に取り組み、グローバルに展開。その結果、減塩製品などの販売拡大に成功し、売上に貢献しました。また、減塩実践者を国内だけで154万人増加させるなど、大きな社会価値も生み出しています。今後、さらに取り組みを発展させ、「おいしさと健康を無理なく両立できる社会」の実現を目指します。

【入賞】顧客とのエンタングルメントを通したCELLiST™培地による製薬会社・患者様への貢献

2021年度ASVアワードに入賞した取り組みの1つ目は、
「顧客とのエンタングルメントを通したCELLiST™(セリスト)培地による製薬会社・患者様への貢献」
です。

がんやリウマチなどの治療で著しい効果を発揮する「抗体医薬品」は、いま世界でもっとも使われている薬のひとつです。しかし、製造コストの高さが問題となっています。そこで味の素社のバイオ・ファイン研究所は、コスト削減を実現すべく、抗体医薬品の製造に使われる「培地」を新たに開発。国内外の製薬会社に提供を開始しました。

同研究所が開発した「CELLiST™(セリスト)培地」は、培地の主成分のひとつである「アミノ酸」の働きを最大化して、生産性を飛躍的に向上させました「CELLiST™培地」により生産された医薬品の提供を通じて、世界中の患者さんの健康とQOL向上に貢献します。

【入賞 GS/CS本部長賞】「化学調味料」無添加表示の規制に向けた取り組みと成果:消費者庁「食品添加物の不使用表示に関するガイドライン」の策定

2021年度ASVアワードに入賞した取り組みの2つ目は、
「『化学調味料』無添加表示の規制に向けた取り組みと成果:消費者庁「食品添加物の不使用表示に関するガイドライン」の策定」
です。

「味の素®」をはじめとする「うま味調味料」は、かつて「化学調味料」と呼ばれていました。しかし、自然素材を発酵させてつくる製法や、うま味を付与するという特性を正確に表していないことから、「うま味調味料」という用語を普及させた結果、現在では行政の発行物でも「化学調味料」という用語は使用されていません。 それでも、「化学調味料不使用(無添加)」等と表示し、「食品添加物=体に悪いもの」という誤ったイメージを与えかねない商品が市場に溢れているのが現実です。

味の素社 品質保証部/グローバルコミュニケーション部は、業界団体と連携し、「化学調味料不使用」表示の問題点を広く発信してきました。 その取り組みが実を結び、2022年(令和4年)に消費庁が「食品添加物の不使用表示に関するガイドライン」を策定。
不使用表示をする際に、消費者に誤認を与えないよう事業者が注意すべき点がまとめられ、 食品表示基準に規定されていない「化学」の用語を使用した表示は、食品表示基準で定める表示禁止事項に該当するおそれが高いと考えられる例として整理されました。

これにより、「化学調味料」表示が縮減され、行政、消費者団体、事業者団体のリスクコミュニケーション活動と相まって消費者の「食品添加物」「うま味調味料」への正しい理解が進むとともに、 関連商品の売上拡大が見込まれます。

【入賞 食品事業本部長賞】Masako® 小袋カレンダータイプのプラスチック削減及び陳列性向上の同時実現

2021年度ASVアワードに入賞した取り組みの3つ目は、
「Masako® 小袋カレンダータイプのプラスチック削減及び陳列性向上の同時実現」です。

インドネシア味の素社が製造・販売する「Masako®」は、インドネシアでは知らない人がいないとされる風味調味料です。年間生産量は約8万7000トン、包材使用量は約6300トン、それぞれ味の素グループの商品で最大となっています。

同社は、「Masako®」の小袋品種の包装変更を実施。それにより、プラスチック包材の使用量が年間745トン削減されただけでなく、店頭で簡単に見栄えのよい陳列ができるようになりました。また、技術導入により梱包工程を簡略化したことで、コストダウンも実現。大きな経済価値とともに、海洋汚染の原因となっているプラスチック廃棄物を削減しインドネシアの大きな社会課題解決にも貢献しています。

インドネシアの調味料「Masako®」の画像

【入賞】アルトラライフ-2型糖尿病患者さんの生活を変える革新的な医療食

2021年度ASVアワードに入賞した取り組みの4つ目は、
「アルトラライフ-2型糖尿病患者様の生活を変える革新的な医療食」
です。

糖尿病患者の9割以上を占めるとされる2型糖尿病患者は、世界に約4億6000万人いると推計されています(2017年〈平成29年〉時点)。味の素社が2020年に買収したアイルランドのメディカルフード企業「ニュアルトラ社」は、2型糖尿病患者向けの医療食品「アルトラライフ(英名: Altralife)」を開発。英国の国民保健サービスや医療機関と提携し、同製品を用いた過体重治療プログラムの提供を始めています。

専門家の支援のもとで実施した試験プログラムでは、12週間で患者の症状緩和や体重減少などの有効性が確認されました。世界的な疾患の一つである2型糖尿病の課題解決に向け、「アルトラライフ」による患者のQOL改善と、医療費削減への貢献が期待されます。

【入賞 AS事業本部長賞】味の素オムニケム社のサステナビリティプログラムがお客様にとってどのような差別化要素となるのか

2021年度ASVアワードに入賞した取り組みの5つ目は、
「味の素オムニケム社のサステナビリティプログラムがお客様にとってどのような差別化要素となるのか」
です。

世界的にCO2削減が叫ばれるなかで、企業は自社のみならず、関連企業を含めたサプライチェーン全体のCO2排出量削減に取り組むことが求められています。

ベルギーの味の素オムニケム社では、バイオ医薬品向け原薬のサプライチェーンにおいて、SBTi(Science Based Targets initiative)のScope1,2,3の気候目標達成に向けた事業ビジョンを策定し、取り組みを進めています。

Scope3の目標達成には顧客およびサプライヤーとの協力的なアプローチが必須です。そのため、「Aji Bio-Pharma エコパスポート」を導入し、どのような取り組みが既存の生産工程のCO2削減につながるか、顧客と一緒に検証しています。また本ツールを活用することで、よりサステナブルなシナリオを作成し、気候変動に配慮した生産方法の提案も行っています。

【チャレンジ賞】コク味素材の事業展開にあわせた供給体制の維持・確立

2021年度ASVアワード「チャレンジ賞」のご紹介です。
「チャレンジ賞」とは、創出価値は小さくともイノベーション創出への挑戦の姿勢を評価する賞として2021年度より新設されました。

2021年度ASVアワード「チャレンジ賞」は、「コク味素材の事業展開に合わせた供給体制の維持・確立」です。

「酸・甘・塩・苦」に次ぐ第5の基本味「うま味」に着目して、世界で初めてうま味調味料「味の素®」を開発した味の素社。うま味受容体の研究成果の活用などにより、様々な「コク味」を増強する物資(コク味物質)を突きとめ、事業化に成功しました。

コク味は、減塩・減糖製品や天然原料削減製品の「おいしさ」を補ってくれることから、健康価値や環境価値の提供に貢献します。今回、コク味素材の柔軟な供給体制を確立することに成功しました。今後のさらなる事業規模拡大が見込まれ、「おいしさと健康価値の両立」および「おいしさと食資源有効活用の両立」の加速が期待されます。

いかがでしょうか?どれも今後の展開が気になる、ユニークな取り組みばかりでしたね。

「ASVアワード」は社外からも大きな反響があり、毎年、多数の問い合わせが寄せられています。応募数も回を重ねるごとに増え、今年はグループ会社からのエントリーもたくさんありました。

いまや「ASVアワード」は海外の拠点にも広がっています。海外拠点独自のアワードを開催し、そこからグループ全体の「ASVアワード」にエントリーするチームも出てきました。

来年の「ASVアワード」も、国内外からさらに多くのチームの参加があると予想されます。どうぞご期待ください。

2022年10月の情報をもとに掲載しています。

味の素グループは、アミノサイエンス®で人・社会・地球のWell-beingに貢献します

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