活動レポート

一問一答で紹介!味の素社の新社長・藤江太郎氏ってこんな人

味の素社の代表執行役社長 最高経営責任者に、2022年(令和4年)4月1日付で藤江太郎氏が就任しました。そこで、ストーリー編集部では藤江新社長に直撃インタビューを決行。公私にわたる一問一答から、新社長として考えていることや気になる人柄、プライベートな一面にも迫ります。

海外赴任歴10年以上!新社長・藤江太郎氏のプロフィール

まずは、藤江社長のプロフィールをご紹介しましょう。

略歴
1985年
味の素社入社
2011年
フィリピン味の素社社長
2015年
ブラジル味の素社社長
2017年
味の素社 常務執行役員
2021年
味の素社 執行役専務 食品事業本部長
2022年4月
味の素社 代表執行役社長 最高経営責任者
2022年6月
味の素社 取締役 代表執行役社長 最高経営責任者

今年で入社38年目を迎える藤江社長は、フィリピン味の素社やブラジル味の素社の社長を務めたこともあるグローバルな人物。海外駐在歴はじつに10年以上にわたり、低迷していた海外法人を立て直すなど、その手腕を発揮してきました。

グローバルな活躍を遂げてきた藤江社長ですが、一体どんな人物なのでしょうか?

「幸せの素」を、世界中のみなさんにお届けしたい

Q. 味の素社に入社した理由を教えてください。

A. 就職活動もおろそかになるほど、ボートセイリングに熱中する学生だったのですが、味の素社で働いていた先輩からもらった一本の電話が転機となりました。面接で大阪支社に足を運んだ際に、「味の素社の製品を10個言ってみなさい」と質問されたのですが、3つほどしか答えられず、「勉強不足!出直し!」と叱られました。「なんだかおもしろい会社やな」と思ったのが、当社に興味を抱いたきっかけです。

企業研究を重ねたところ、味の素社の人財への強いこだわりや、「さまざまな人財のいる雑木林を創りたい」という想いを知り、心を動かされました。魅力的な人が多いおもしろい会社だと思ったこと、またそういう環境で自分自身を磨き、社会の役に立ちたいと思い、入社を決めました。
いまから振り返ってみると、子どもの頃の夢が「コックさんになること」だったので「食」への関心は高かったのだと思います。

Q. リーダーとしての素地が育まれたと感じる、味の素社での経験を教えてください。

A. 中国やフィリピン駐在時代に修羅場を乗り越えた経験が、私も含め、多くの人財の成長につながりました。同僚たちと「志」の実現に向かって力を合わせて、人財開発や事業変革に取り組み、大幅赤字だった中国食品事業を現地黒字化。フィリピン味の素社では3年で事業利益を25倍に伸ばすなど、業績のV字回復を実現しました。社員をはじめ、関係者の力で実現できた喜びを分かち合ったことは、決して忘れることができない大切な経験です。この時にもがいた経験や内省が、自分なりのマネジメントとリーダーシップの型になっていると感じています。

同僚2人と一緒の藤江社長の写真

中国の同僚と新製品初出荷式

Q. これから味の素グループをどんな会社にしていきたいですか?

A. 味の素グループとして「幸せの素」を追求してきたいと考えています。「幸せの素」とは、味の素グループならではの「アミノ酸のはたらきで食と健康の課題解決」を通じて、世界に幸せをもたらす「みなもと」だと考えています。幸せの実感は、健康寿命の延伸、生産性と創造性に影響するという研究も進んでおり、「幸せの素」は企業価値向上にもコーポレートスローガンである「Eat Well, Live Well.」にもつながると思っています。
幼い頃から抱いていた「人のためになることをすると、自身も幸せになれる」という感覚は、長い会社生活を通じ、確信に変わりました。人の幸せに貢献すればするほど、自身もますますワクワク、生き生きと過ごすことができ、幸せに満ちあふれた人たちが集まってくる――。これは組織においても、同じであると考えます。うま味に相乗効果があるように、「アミノ酸のはたらきで食と健康の課題解決」という同じ「志」で結びつくことで、人と人にも相乗効果が生まれ、一人ひとりが成長する可能性も高まると思うからです。

そして、この「志」に共感いただけるステークホルダーのみなさんとさらなる相乗効果を図り、社会課題を解決しながら経済価値を創出し続けることを目指します。

「味の素社にいると、なんだかワクワクする」「味の素グループの製品があると、健康になれる。幸せな気持ちになれる」――そんな風に思ってもらえる会社になれたらうれしいですね。

Q. 「アミノ酸のはたらきで食と健康の課題解決」を実践するためには、何に力を入れるべきだと考えますか?

A. 「アミノ酸のはたらきで食と健康の課題解決」という「志」、この「志」に対する従業員の「熱意」、そして価値を創出する実力を「磨」き続けること、この3つを掛け合わせた「志×熱×磨」を従業員全員が追及すること、これに加えて、この「志」および「熱意」を共有していただける多様なステークホルダーのみなさんの共感が大切であり、味の素グループがさらに成長していくための原動力になると考えています。
そしてさらなる高みを目指す上で、経営の「スピードアップ×スケールアップ」は欠かせません。経営の意思決定や実行を「スピードアップ」し、食品とアミノサイエンスの融合を軸とした成長戦略および味の素グループの成功事例で培った暗黙知を形式知化や「型化」して、全社横展開による「スケールアップ」を推進していきます。

コラム:もっと知りたい!藤江社長のプライベート

Q. 余暇の過ごし方を教えてください。

A. ここ15年ほど年に2回以上は1週間以上の連続休暇をとるようにしているのですが、その時は家族と温泉旅行をしたり、一人旅に出て海辺でゆったり過ごしたりすることが多いですね。そこで英気を養っています。

土日はウォーキングやジョギングで汗をかいたり、語学のブラッシュアップも兼ねてオンラインで英会話を楽しんだり、料理教室に通ったりしています。ゴルフと、ゴルフ後のビールやおしゃべりも楽しみの一つ。週末はWork in Lifeを意識していて、読書で得た知識やアイデアをまとめて中長期の構想に活用しています。メールや残務はその週のうちにすべて終わらせ、フレッシュな気持ちで月曜を迎えることを心がけています。

同僚2人とゴルフ場にいる藤江社長の写真

同僚とゴルフ

魚の三枚卸しをする藤江社長

魚の三枚卸しに挑戦

Q. 学生時代に夢中になっていたことはなんですか?

A. 高校時代は、体育祭や文化祭などの行事に明け暮れていました。チームワークの大切さや、「良いチームとは切磋琢磨しながらお互いの幸せのために貢献する人々の集まりである」ということを学んだのもこの頃。「会社は大きなチームであり、従業員を幸せにする責任はCEOにある」という強い思いは、この時の経験に基づいています。

大学時代は、ボートセイリング(ウインドサーフィン)に没頭していました。ボートセイリングは、海の上に浮かべたブイを周回し、順位を競う競技なのですが、「どこに良い風が吹くか、どこの波や潮の流れがよいか(Where)」「どう速く走るか(How)」という戦略思考や技術力を磨く点は、企業経営にも通じるものがあると感じています。

いかがでしたでしょうか?
藤江社長について、ほんの少しお伝えできたのではないかなと思っています。

味の素グループでは「アミノ酸のはたらきで食と健康の課題解決」を通じて、2030年(令和12年)までに「10億人の健康寿命の延伸」「環境負荷の50%削減」という2つのアウトカムを両立して実現することを目指しています。

「ストーリー」では、アウトカム実現に向けた味の素グループの取り組みについて、これからも情報を発信していきます。

2022年7月の情報をもとに掲載しています。

味の素グループは、アミノサイエンス®で人・社会・地球のWell-beingに貢献します

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