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「味の素®」は何故、むかし化学調味料と呼ばれたの?

「味の素®」は何故、むかし化学調味料と呼ばれたの?



1960年頃に公共放送で商品名を放送でき
なかったことから、“化学調味料”の名称が
使われるようになりました。


答えた人
サイエンス
コミュニケーショングループ
澤さん


サイエンスコミュニケーショングループ 澤さん



"うま味"の発見者である池田菊苗博士と、のちに味の素グループの創業者となる二代目・鈴木三郎助との運命的な出会いによって、1909年に誕生したうま味調味料「味の素®」。"うま味"の正体が昆布などに含まれるグルタミン酸であることを突き止め、池田博士の強い志でもあった"日本人の栄養課題の解決"への寄与を目指し、それを調味料として使いやすい製品にしたのが「味の素®」です。

現在、うま味調味料「味の素®」は世界の国々で親しまれていますが、過去に"化学調味料"と呼ばれていた時代があったのをご存じでしょうか?
それは、1960年頃に公共放送の料理番組で商品名(登録商標)を出すのを避けるため、「味の素®」の一般名称として"化学調味料"という呼び名が使用されたのがきっかけでした。当時は"化学万能"の時代でもあって"化学"という言葉はとても先進的な良いイメージだったのです。
しかし"化学"という言葉は、公害問題の発生など時代の変化と共に受け取られ方が変化し、そのうちネガティブなイメージにつながる事例が発生しました。その後1980年代には、この名称はうま味を加えるという商品の機能を正しく示すものでは無いという事で、"うま味調味料"という名称に変更されています。
また1960年代には、アメリカなどを発信源として根拠のない安全性に関する風評が発生した事もあり、その安全性が公的機関や多くの研究で証明された今でも、漠然とした不安を抱く生活者の方々が少なからずいるといいます。当社では、うま味調味料「味の素®」に対するこういった誤解を払拭するために、正しい情報の発信につとめています。

サトウキビやキャッサバなど、生産地によって使っている原料は違えど、天然の植物から作られている、うま味調味料「味の素®」。
「味の素®」がどのように作られて届けられているのか、うま味調味料の有用性やその魅力についてはこちらから詳しく知ることができます。

2019年 9月の情報をもとに掲載しています。

味の素グループは、アミノサイエンス®で人・社会・地球のWell-beingに貢献します

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