うま味調味料を見て「これは塩ですか?」と聞かれることがありますが、塩ではありません。
塩の代わりにうま味調味料を使っても料理に塩味はつきません。いつもよりも塩を少し減らしたいときに、うま味調味料を少しだけ加えると、物足りない感じがなくなり、料理がおいしくなります。
うま味と塩味は違う味なんですよ。
普段はなかなか気づかないのですが、うま味成分が沢山入っているものを食べたり飲んだりした後に、舌がボワーンと何かにつつまれているような感じが残ります。
それは甘くも酸っぱくもしょっぱくもない味。
何て表現したらよいかわからない、これが味だとは思っていなかったという人もいるかもしれませんが、これがうま味です。
トマト、チーズ、味噌、醤油や出汁を使った料理を食べた後に舌の上に残るうま味を探してみましょう。
それでは、一体、いつ、どうやってうま味調味料を使ったらよいのって思っている方もいらっしゃるかもしれません。例えば、オムレツやスクランブルエッグなどを作るときに、加える塩の量をいつもの2/3にして、1/3をうま味調味料にしてみましょう。いつもよりも卵らしさが引き立っておいしくなります。
こんな風にうま味調味料を使うことで、食塩を約30%減らすことができます。塩が少ないと何か物足りなくて、ついつい塩を足そうとしてしまいますが、そんな時にうま味調味料を足してみてください。
塩味とうま味は相性がよく、いろいろな料理の味を引き立ててくれます。スープ、味噌汁、肉や魚料理、ドレッシングなど、Let's try!
うま味の活用によっておいしく減塩できる方法をご存知ですか?
世界中で減塩への取り組みが行なわれています。
おいしく減塩するためのポイントを動画でご紹介しています。
2019年 3月の情報をもとに掲載しています。