活動レポート

スーパースイートコーンを使い切る!「クノール®」がサステナビリティに貢献する理由とは?

天然のさとうきびから、うま味調味料「味の素®」を製造するとき、余った副生物を農作物の肥料として再利用する「バイオサイクル」を以前の記事で紹介しました。


じつは「クノール® カップスープ」も、原料である「スーパースイートコーン」の収穫から加工の際に不要となる芯や葉や茎などを、捨てることなく再利用しているのです。

さて、どのような工夫がされているのでしょうか。そもそも「クノール® カップスープ」がどのように作られているかについて、順を追ってご紹介しましょう。

収穫期間は1週間!「クノール® カップスープ」のスーパースイートコーンとは?

みなさんは、「クノール® カップスープ」がどうやってできているのかご存知でしょうか?

「クノール® カップスープ」コーンクリーム<3袋入>の原料は、北海道で生産されている甘さたっぷりの100%「スーパースイートコーン」!

味の素社の契約農家でつくっているコーン畑は、東京ドーム198個分の広さがあります。

その広大な畑でつくられるコーンのおいしい時期は、1年のうちたった1週間だけ。「クノール® カップスープ」は、そのたった1週間の間に収穫されたスーパースイートコーンを原料にしています。

スーパースイートコーンとは

トウモロコシのなかで、非常に甘みが強い品種をスイートコーンと呼びます。ふだんスーパーに並んで販売されているものは本品種です。そのなかでもさらに甘い品種が「スーパースイートコーン」。

「クノール® カップスープ」は、この「スーパースイートコーン」を贅沢に使っているのです。

収穫したらすぐパウダーに!お湯ですぐ溶ける「クノール® カップスープ」がおいしい理由とは?

コーンは、野菜のなかでも鮮度が落ちやすく、収穫から時間が経つにつれて、粒の糖度も下がってしまいます。ですから、購入したらすぐに加熱調理するのがおいしく食べるコツ。

「クノール® カップスープ」のスーパースイートコーンは、収穫されたらすぐに工場へ。新鮮な味を閉じ込めるため、コーンが収穫されてからパウダーになるまで、たった24時間で作業します。

職人の手によって選ばれた質のよいコーンは、芯から少し離れた部分を残して贅沢にカット。

コーンの粒は機械でていねいにすりつぶされて、ペースト状にして、加熱し、巨大な乾燥機で、ペラペラのシート状に加工。冷やされたあと、一気にパウダー化。サラサラの100%スーパースイートコーンのパウダーができあがります。

さらに、「でんぷん」「砂糖」「食塩」「バターソテーオニオンパウダー」「チキンエキス」の5つの材料を独自の製法でつくった粒とコーンパウダーをひとつの容器に移し替え、ぐるぐると混ぜ合わせるとコーンクリームスープの粉末が完成します。

現在、1日に130万食分のスープがつくられています。

厳選した小麦粉でパンを焼いてつくる自家製クルトン

「クノール® カップスープ」のスープに浮かぶクルトンにもおいしさの秘密があります。

北海道にある「クノール®」のパンエ房では、厳選された小麦粉を使用してパン生地からつくっています。

パンをサイコロのように細かく切断し、―斤のパンから2万個のクルトンができあがります。食感をよくするため、乾燥させてカリカリに!

コーンの芯、葉、茎は、捨てずに再利用!「スイートコーンの循環型サイクル」とは?

ということで、「クノール® カップスープ」は、スーパースイートコーンのいちばんおいしい時期に収穫し、いちばんおいしい贅沢な甘い粒からつくられていますが、スープの原料に使わない芯や皮、葉、茎はどうしているのでしょうか?

じつは、捨てることなく、すべて利用しているんです。

葉と茎は畑の栄養に

畑で実を収穫したときに残った葉と茎は、捨てずに緑肥として、そのまま畑にすきこんで、畑の栄養にします。

「クノール® カップスープ」 一杯のスープに、いっぱいのイイこと。農場篇 60秒 CM

https://www.youtube.com/watch?v=l3sH9wIawf0

皮と芯は牛のエサに

工場で粒をとったあとの皮と芯は年間6,500トン。これも捨てずに加工され、牧場の牛のエサになります。スーパースイートコーンは皮や芯にも食物繊維やミネラルなどの栄養がたっぷり含まれているんです。

「クノール® カップスープ」 一杯のスープに、いっぱいのイイこと。工場篇 60秒 CM

https://www.youtube.com/watch?v=I0HB9MdicCs

「クノール® カップスープ」 一杯のスープに、いっぱいのイイこと。牛舎篇 60秒 CM

https://www.youtube.com/watch?v=0ZkTsnw8-8E

牛のフンは農作物の肥料に

さらに、その牧場の牛がしたフンは、農作物の肥料として活用します。

これが、コーンの葉や茎、すべてを大切な資源としてできる限り循環させ続けさせる「スイートコーンの循環型サイクル」。廃棄物削減はもちろん、持続可能な農業や畜産業の実現に貢献しています。

それはつまり、皆さんが「クノール® カップスープ」をおいしく召し上がるたびに、畑の肥料がつくられ、牛の生育にも貢献しているといえるのではないでしょうか。

今回紹介したコーンパウダーが使われている商品

今回の記事で紹介した、"原料使い切り"のコーンパウダーが使われている商品はこちらです。

「クノール® カップスープ」コーンクリーム、「クノール® カップスープ」つぶたっぷりコーンクリーム、「クノール® サクサクdeコパン」<北海道産スーパースイートコーンの濃厚コーンポタージュ>

未来にやさしく、ずっとおいしく。さらに拡がる「クノール® カップスープ」の環境への取り組み

「クノール® カップスープ」の包装材料の一部には、適切に管理された森林からの木材を原料とした紙を使用しており、パッケージには当社独自の環境マーク「味なエコ」マーク※1を表示しています。

※1「味なエコ」マークとは、「味の素社らしい・気のきいた(=味な)」「環境負荷を低減(=エコ)」した製品や情報のことで、ロゴマークは「地球の緑と食事の喜びを模したもので、食を通じたよりよい地球環境」を表現しています。

また、「クノール® カップスープ」を製造している工場の一つである川崎工場は、省エネCASBEE(建築環境総合性能評価システム) Aランクに認定された工場です。季節に応じた温度や熱のコントロールが得意で、CO2など温室効果ガス排出量の削減を実現しています。

さらに、製造時に重要な水は、必要な量だけを使用し、きれいにしてから川へもどしています。フロンの排出を抑え、電力の削減にも取り組んでいます。

健康な食生活に役立つスープをつくるためには、おいしさの追求と同時に、持続可能な食生産を実現するための取り組みが必要だと考えています。

原料から出る廃棄物を捨てることなく使うこと、工場の環境負荷を減らすことなど、工夫できることをどことん追求していきます。未来にやさしく、ずっとおいしく。それが「クノール®」の想いです。

2025年11月の情報をもとに掲載しています。

味の素グループは、アミノサイエンス®で人・社会・地球のWell-beingに貢献します

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