活動レポート

高校生がパラスポーツを体験!
車いすバスケットボール日本代表・鳥海連志選手とおくる栄養講習会 in長崎

「障がいのある人もない人も分け隔てない社会をつくるためには?」

これは壮大なテーマにも思えますが、答えは意外とシンプルなのかもしれません。味の素社 グローバルコミュニケーション部の蘆名真平さんが主導する栄養講習会には、そのヒントが散りばめられています。

2024年(令和6年)12月11日には、長崎市立長崎商業高校(長崎県長崎市)の生徒に向け栄養講習会を開催。蘆名さんが講師を務め、ゲストに車いすバスケットボールプレーヤーの鳥海連志選手を招きました。お互いよく知る間柄だけあって、講習会は2人のトークショーのような展開に。「食」の大切さだけではなく、鳥海選手のプライベートな一面にもグっと迫る内容になりました。

さらに車いすバスケの体験会も行われ、生徒たちはパラスポーツの魅力を存分に堪能。その模様をお伝えします。

20年以上に渡り、アスリートの未来を切り拓いてきた「ビクトリープロジェクト®

今回の栄養講講習会では味の素社が取り組んでいる「ビクトリープロジェクト®」の一環として、「勝ち飯®」を紹介しました。

2003年(平成15年)にスタートした「ビクトリープロジェクト®」は、日本で活躍するトップアスリートおよびその候補選手を対象とした、国際競技力向上およびメダル獲得数増のための「食とアミノ酸」によるコンディショニングサポート活動です。

アスリートへの食事のアドバイスはもちろんのこと、未来世代のアスリートに向けた取り組みも実施。なかでも、栄養バランスのよい食生活を学ぶためのワークショップ「勝ち飯®」勉強会はプロジェクトを代表するイベントの一つになっています。

そして、「ビクトリープロジェクト®」は2022年(令和4年)に第4フェーズに突入!アスリートの「卵」の「こうなりたい」に栄養面から寄り添います。



パラスポーツの魅力を発信するために、あるゆる角度から力を尽くす

「ビクトリープロジェクト®」は、パラリンピック競技大会などを目指すアスリートも積極的にサポートしています。今回の長崎でのイベントのように、さまざまな分野のアスリートとコラボし、パラリンピックやパラスポーツの魅力を発信しています。

「ビクトリープロジェクト®」のサポートディレクターを務めている、味の素社の蘆名真平さんは、パリ2024パラリンピック競技大会でも日本代表選手団に帯同。それ以外でも、パラスポーツの魅力と「食」の大切さを伝える伝道師として全国各地を奔走しています。

パラリンピックのメダリストに熱視線。期待感あふれる栄養講習会

2024年(令和6年)12月11日、午前9時過ぎ。長崎商業高校の体育館に足を踏み入れると、すでに約720名もの生徒が整列していました。今回は、私たちストーリー編集部だけでなく、地元テレビ局や新聞社も取材に来ています。

体育館には冬の冷たい空気が満ちています。静かな会場にかすかに感じるざわめきは、これからはじまる栄養講習会への期待と緊張のあらわれかもしれません。

生徒たちの目の前には、今回のゲストである車いすバスケットボールプレーヤー・鳥海連志選手の姿が。地元長崎での勉強会とあってか、試合中の勇ましさとは打って変わったようににこやかです。そして、講師は鳥海選手と親交のある蘆名さんが務めます。

長崎商業高校はスポーツがさかんで、野球部が春夏10度の甲子園出場を果たしたほか、女子ソフトボール部も全国トップレベルの実力を誇ります。

パラスポーツの現場をよく知る蘆名さんやそこで活動する鳥海選手によるトークセッションは、スポーツに打ち込む生徒にとっても貴重な情報が盛りだくさん。トークセッションのあとには車いすバスケの体験会も設けられました。

会場には体験用の車いすがスタンバイ

生徒からはどんな質問が飛び出したのか......?

まるでコート上の格闘技!? 迫力満点の車いすバスケットボール

「車いすバスケットボール」は、選手が車いすに乗ってプレーするバスケットボールのこと。ルールはバスケットボールとほぼ同じで、5名ずつ2チームに分かれて対戦します。選手には障がいの重さに応じた持ち点が定められており、チームの合計持ち点が14.0を超えてはいけません。この持ち点を上手く組み合わせた戦略性が車いすバスケのおもしろさの一つです。比較的障がいが軽く持ち点の低い選手がハイポインターになるのかと思いきや、その裏をかいて持ち点の高い選手がファインプレーを見せることも。「コート上の格闘技」と呼ばれているように、車いす同士の激しいぶつかり合いも必見です。

鳥海 連志(ちょうかい れんし)

1999年(平成11年)2月2日生まれ。長崎県長崎市出身。生まれつき手足に障がいがあり、3歳のときに両脚の膝から下を切断。中学時代に学校関係者に誘われて、車いすバスケットボールを始める。2016年(平成28年)、リオ2016パラリンピック競技大会に出場。当時17歳で日本代表選手団の最年少メンバーとしてプレーした。東京2020パラリンピック競技大会ではチームの主軸として、銀メダル獲得に貢献し、大会MVPにも輝いた。2023年(令和5年)にプロに転向し、2024年(令和6年)は韓国リーグでプレー。2025年(令和7年)に欧州リーグへの挑戦を表明。

「車いすバスケの試合、見たことある?」の質問に、生徒たちの反応は......

プログラムは、トークセッションと車いすバスケ体験会の二部構成。トークセッションでは鳥海選手と蘆名さんの軽妙な掛け合いが繰り広げられました。話題は鳥海選手のアスリート人生にはじまり、高校生活の思い出や普段の食生活などに展開。生徒約720名も熱心に耳を傾けていました。その一部を紹介します。

鳥海 連志 氏車いすバスケットボールプレーヤー

蘆名 真平コーポレート本部
グローバルコミュニケーション部
スポーツ栄養推進グループ マネージャー

蘆名

鳥海選手は2011年(平成23年)に車いすバスケをはじめられたそうですが、どのようなきっかけがあったんですか?

鳥海

中学一年生のとき、ソフトテニス部に所属していたんですけど、女子バスケットボール部の関係者の方が義足を装着してプレーする僕の姿を見て、車いすバスケットボールに誘ってくれました。

蘆名

ほかのスポーツはやっていました?

鳥海

スポーツというより、ドッジボールとか鬼ごっことかはふつうにやっていましたね。

蘆名

車いすバスケをはじめたのが2011年(平成23年)。その4年後に日本代表に選出されました。そして、2016年(平成28年)にリオ2016大会に参加。当時17歳でしたね。

鳥海

リオ2016大会の目標は6位だったんですが、9位という結果に。10代の大事な時間を車いすバスケに注いできたのにこの結果か......と、ある種の挫折を味わいました。そこから数か月間は車いすバスケから完全に離れていました。

講師の蘆名さんがトークセッションをリード

蘆名

2021年(令和3年)に東京2020大会が開催されました。見ている方はとても満足のいく結果でしたが、ご本人としてはどうでしたか?

鳥海

満足できました!大会の目標が「メダル獲得」だったので。リオ2016大会からの努力がちゃんと形になったので、すごくうれしかったです。

蘆名

今はプロの車いすバスケプレーヤーとして活動しています。

鳥海

プロになって思うのは、常に自分の価値を上げていかなくてはならないということ。プロプレーヤーとして結果を出しつつ、こうして皆さんの前で話す機会を増やしていって、車いすバスケ業界を盛り上げていきたいです。

「友だちみたいに接してほしい」鳥海選手が考える、障がいのある人との向き合い方

トークセッションの中盤では鳥海選手が自身の障がいについて語る場面もありました。

蘆名

少し話題を変えて、(中高生の頃は)体育の授業はどうしていたんですか?

鳥海

できる範囲で参加してました。けど、本音を言うとバスケ以外で汗かきたくないんですよ(笑)。海の町に住んでいたので、よく泳ぎにも行っていましたよ。

蘆名

バタ足とかで泳ぐんですか?

鳥海

義足を外しているから、バタ足では前に進まないんですよ。だから、水泳で活躍しているパラアスリートには感心しますね。

蘆名

ブラインドサッカーの男子選手はみな全盲なんです。どうやって生活しているか気になりませんか?なんと「ふつう」に生活しているんですよ。

鳥海

とくに支障なく生活していると、周囲の人たちもだんだん障がいを気にしなくなるみたいですよ。以前、母親に「足湯に行こう」って誘われたこともあったし(笑)。

蘆名

障がいのある人は「かわいそうな人」と思われがちなんですけど、こうしたブラックジョークが好きな人も多いですよね(笑)。

鳥海

障がいは確かに「不便」ではあるんですが、それを踏まえて生活に順応している。障がいのある人から目を逸らすのではなく、友だち感覚で接してくれたらいいんです。

好物は「妻のつくった〇〇」。生徒たちが鳥海選手の素顔に迫る

終盤の話題は、パラアスリートの「食」について。鳥海選手は、味の素社の「クノール®ふんわりたまごスープ」がお気に入りなのだとか。

蘆名

身体づくりは栄養・休養・練習が重要です。

鳥海

まさにそのとおり。アスリートのなかには過剰に練習しちゃう人もいるんですが、食事も休養も大切です。

蘆名

食事でいうと、野菜嫌いのアスリートも結構いるんですよ。それでもちゃんと結果を出す人もいるんですが、長続きはしませんね。「ビクトリープロジェクト®」では「鍋物」をおすすめしています。野菜もたくさん摂れるし、消化にもいい。

鳥海

鍋、いいですね。先週4回くらい食べましたよ。

蘆名

大会前は献立も変わりますか?

鳥海

はい、試合三日前から脂ものは控えるようにしています。げん担ぎに「とんかつ」を食べるってよく聞きますけど、あまりよくないんじゃないですかね。

蘆名

胃に負担がかかるので、試合前は脂質を少なめにした方がいいです。

鳥海

海外遠征したときは、「クノール®ふんわりたまごスープ」をよく利用します。食欲が落ちているときでも食べやすいんです。

トークセッションのあとは、質疑応答のコーナーへ。思わぬ質問も飛び出して、鳥海選手もたじたじです。

「試合よりも緊張した」と、鳥海選手

生徒A

ドリブルはつきにくくありませんか?

鳥海

つきづらい!車いすに当たらないように、身体からボールを離してドリブルするようにしています。

生徒B

奥さんの手料理で一番好きな料理はなんですか?

鳥海

えっ、なんだろうな......。豚汁とかですかね。白ご飯も好きなんですが、時間がないときは手軽に栄養がとれるまぜご飯をつくってくれます。

生徒D

どうしたら、鳥海選手のようにスタイルが良くなるのか教えてください。

鳥海

お菓子はそんなに食べないですね。あとジュースは絶対に飲まないです。まずは毎日体重を記録して、自分のコンディションに興味をもつこと。体重を記録しておくと、数値の増減に合わせて食事量を調整できるようになると思います。がんばりましょう!

生徒E

シュートを遠くに投げるコツを教えてください。やはり腕力を使っているのでしょうか?

鳥海

ここにいる皆さんが車いすバスケのトレーニングをしたら、たぶん腕よりも脚の方が疲れると思います。シュートするときは車いすの上で踏ん張っているし、実際にシュートがうまい選手はちゃんと脚が使えてますね。脚から指先まで連動させるように投げるのがポイントです。

戸惑いながらも、気づけば全力プレー! 生徒たちが車いすバスケを体験

トークセッションのあとは、いよいよ車いすバスケ体験会。今回は、岐阜県の車いすメーカー株式会社松永製作所さまのご厚意で競技用の車いすが用意され、約70人の生徒がプレーに参加しました。

鳥海選手だけではなく、地元の車いすバスケットチーム「長崎サンライズ」の選手たちも試合に加わって、生徒たちをアシスト。

しかし、見るのとプレーするのとでは大違いのようで、ほとんどの生徒が車いすの扱いに四苦八苦。はじめはドリブルもままなりませんでしたが、やがて華麗にゴールを決めるように。「攻めろ、攻めろ!」「そこでシュート!」オーディエンスも歓声を上げ、いつしかコートは熱気に包まれました。参加した生徒からは次のような意見が挙がりました。

生徒

「車いすに乗りながらのドリブルはかなり難しい」

「後半はコツをつかんできて、めちゃくちゃ楽しかった」

「シュートを打っても、とにかくゴールに届かない!」

熱が入ってあわや衝突! という場面も

鳥海選手も試合に参加して、生徒をアシスト

「障がいのある人は弱者じゃない」。鳥海選手が講習会・車いすバスケ体験会にこめたメッセージ

およそ3時間に渡って行われた講習会・車いすバスケ体験会を終えた鳥海選手は、次のように振り返ります。

―――今回の講習会・車いすバスケ体験会を振り返ってみていかがですか?

鳥海:パラリンピックの試合よりも緊張しましたね(笑)。 今後はこうした活動にも積極的に参加して、応援してくれる人を増やしていきたい。地元の方々からもパワーをもらえたので、ロサンゼルス2028パラリンピック競技大会に向けた活動にも励んでいきます。

―――生徒たちに伝えたかったことは?

鳥海:一つは「障がいのある人は弱者ではない」ということ。障がいは目の色や肌の色の違いといっしょで、その人の個性だと思うんです。周囲が思っているように重く受け止めていないし、もっと気兼ねなく接してほしいです。長崎は坂が多くて、車いすユーザーにとっては不便な環境。そうした環境で困っている人に気軽に手を差し伸べられる人が増えてほしいですね。それが本当の意味でのバリアフリーにつながるのではないでしょうか。

もう一つ伝えたかったのは、バランスのよい食事をとることの重要性です。生徒の皆さんには、今日学んだことを忘れずにいてほしいです。今から自己管理しておけば、きっと10年後、20年後も健康な身体を維持できるでしょう。

―――ロサンゼルス2028パラリンピック競技大会への意気込みをお願いします。

鳥海:10代の選手の突き上げもあるので、なりふり構わずに結果を出してきたいです。これからが全盛期のつもりで、やれることをやっていく。日本の車いすバスケットボール業界にもしっかり向き合って、メダルを皆さんにお見せしたいですね。

「プロジェクトは道半ば」本当の達成感を得られる日まで、蘆名さんの挑戦は続く

2024年(令和6年)9月からこの日まで、各地で勉強会を開いてきた蘆名さん。年内最後の講習会はどのように映ったのでしょうか。

―――今回の講習会はいかがでしたか?

蘆名:鳥海選手はシャイなところがあるのですが、今回は彼の伝えたいメッセージを上手く引き出してあげられたのではないかと思います。スーパーアスリート・鳥海連志という切り口だと生徒たちの自分事になりにくいので、鳥海選手やパラスポーツが身近に感じられる内容を心がけました。

―――地元テレビ局や新聞社なども取材に来ていましたが、パラスポーツの知名度も上がってきているのでしょうか?

蘆名:なぜ、パラリンピックやパラスポーツの熱が冷めないのか。一つの理由としては、これまでに以上に企業や行政などが「共生社会」を重要視しているからだと考えています。今や保育園や小学校でも「SDGs」や「共生社会」を教える時代です。パラリンピックのムーブメントを途切れさせてはいけないという意識が少しずつ定着しつつあるのかもしれません。

―――今後、イベントやワークショップを実施していくうえでの課題はありますか?

蘆名:興味のある人に向けた情報発信はできていると思います。勉強会のようにパラスポーツと触れる機会もつくれているはずです。ただ、まったく興味のない人にアプローチできているとは言いがたい。今後はそういった人々にも少しでも興味を持ってもらえるようなきっかけづくりや、企業にもうま味があるような取り組みにも力を注いでいきたいです。

―――2024年(令和6年)の取り組みを振り返ってみて、達成感はありますか?

蘆名:う~ん、どうでしょうか。活動が十分にできているとは言えませんし、まだ達成感を味わえる段階ではありません。今日あの場にいた生徒全員が「車いすバスケを体験したことがある」と言うくらい、当たり前のことになっていないと達成感は得られないのでは?今回のような取り組みだけでは世の中を大きく変えることはできないかもしれないけど、少しでも参加者の意識に変化が芽生えてくれるといいですね。

鳥海選手が講習会で伝えた「障がいは弱さではなく個性」というメッセージは、多くの生徒たちの心に響きました。一方で、蘆名さんは「活動はまだ道の途中」と言います。

障がいのある人とない人の間には見えない壁が立ちはだかり、その厳しい現実の前には、味の素社が掲げる「DE&I」の理念もときにかすんでしまうのかもしれません。しかし、だからこそ蘆名さんの地道な取り組みには大きな意義があります。今回の勉強会はささやかな一歩かもしれません。それでも、その歩みが着実に未来を変えると信じて、蘆名さんはこれからも挑戦し続けます。

リオデジャネイロ2016パラリンピック競技大会銀メダリスト山本篤さんの「挑戦」を学生たちが追体験

2024年(令和6年)10月30日には、静岡産業大学(静岡県磐田市)にてスポーツへの取り組み方や食の大切さを学ぶトークショーを開催しました。

この日は、静岡県掛川市出身のパラアスリート山本篤さんをゲストにお招きしました。

山本さんは義足の陸上選手として、リオデジャネイロ2016パラリンピック競技大会の走り幅跳びで銀メダルを獲得。現役引退後は指導者として活動するほか、ゴルフにも打ちんでおり、現在はプロゴルファーを目指しています。

こうした選手生活をふまえたトークショーが行われ、山本さんは挑戦することの意義を伝えました。また、味の素社からは、目標を達成するための栄養の摂りかたについて講演。

トークショーのあとに開かれた「義足体験会」では、学生たちが義足歩行に挑戦。試行錯誤しながら前へ進もうとする姿勢は、山本さんが伝えたかったメッセージそのもの。学生たちの晴れやかな表情を見て、山本さんも確かな手ごたえをつかんだようです。

山本篤(やまもと あつし)

1982年(昭和57年)4月19日生まれ。静岡県掛川市出身。高校2年の春休みに起こしたバイク事故により、左足の大腿部を切断。義肢装具士の専門学校で競技用義足に出合い、陸上を始める。北京2008パラリンピックから3大会連続出場。リオデジャネイロ2016パラリンピック競技大会では走り幅跳びで銀メダル、4×100mリレーで銅メダルを獲得。



【味の素KK】車いすバスケットボール日本代表・鳥海連志選手とおくる栄養講習会


※味の素㈱は、 TEAM JAPANゴールドパートナー(調味料、乾燥スープ、栄養補助食品、冷凍食品、コーヒー豆)です。

2025年3月の情報をもとに掲載しています。

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