活動レポート

外国籍従業員が語る!味の素社で働くワケと私のパーパス

味の素社ではたくさんの外国籍の従業員が働いています。彼らはなぜ日本で働くことを選び、また、なぜ味の素社を選んだのでしょうか。そして入社後には何に働きがいを感じ、どのような目的を持って仕事をしているのでしょうか。今回の記事では国籍とキャリアの異なる3名に語ってもらいました。

NeupaneRajan
(以下ラザン)

国籍:ネパール
入社:2012年
所属:人事部 グローバル企画グループ
好きな製品:「味の素®」「アミノバイタル® GOLD」

戚 雨童
(以下ユトン)

国籍:中国
入社:2020年
所属:人事部付け、2023年7月~1年間 国内留学中
好きな製品:「Cook Do®」極 麻辣麻婆豆腐」

Eduardo Rezende Graminho
(以下エドワード)

国籍:ブラジル
入社:2015年
所属:九州事業所 製造部 バイオ・スペシャリティ素材グループ 発酵・バイオ素材係
好きな製品:「味の素®」「ギョーザ」

質問1:就職先に日本、そして味の素社を選んだ理由は?

ーーー本日はお集まりいただきありがとうございます。はじめに、さまざまな選択肢があるなか、みなさんが就職先に日本を選んだ理由から教えてください。

ラザン

私にとって、日本の接点になったのは父です。父は日本人と仕事をしていたことがあり、日本にいい印象を持っていたんです。私の海外留学先について、父から「日本がいいよ」と強くすすめられました。そして私は日本へ。日本人の友だちができ、日本社会のことを知るにつれ、父のすすめてくれた理由がよくわかりました。

大学では農学を専攻しました。ネパールにはまだ栄養状態が十分でない人がいるため、将来、母国に貢献できる仕事をしたいと思ったからです。卒業後は、まず日本で、安全で栄養的にもすぐれた食品を提供している食品会社に就職しようと考えていました。

ーーー食品会社はたくさんありますが、なぜ味の素社を?

ラザン

味の素社は、海外のさまざまな国や地域独自の料理に合った調味料や食品を開発して提供しています。グローバルに展開しながら、各地固有の文化を尊重する意識の高い会社だと思ったからです。

ラザンさん、本社での業務の様子


エドワード

すこしラザンさんに似ているのですが、私の場合、祖父が日本好きでした。祖父の家に遊びに行くと『ドラえもん』の漫画がたくさん(笑)。それを読みたくて日本語を独学で勉強し、日本にも興味がわきました。

ブラジルではサンパウロ大学薬学部に進み、薬剤師資格を取得していました。卒業直前に、ブラジル味の素社の人が大学に来て、会社説明会を実施してくれました。これが味の素社との出会いです。

エドワードさん、サンパウロ大学の卒業式で両親と一緒に


エドワード

大学卒業後にもっと勉強がしたくて、国費留学の試験を受けて、筑波大学に留学しました。そこで5年間、農学を学びました。

ーーー味の素社への就職も考えていたのですか?

エドワード

たしかに味の素社のことは、ブラジルの大学生時代からから気になってはいました。入社理由には2つの軸があります。1つはこれまで養ってきた知識、技術力を活用できること、2つめにグローバルに活躍できることです。入社後にさらに専門性と技術力を高め、ブラジルを含めた海外での仕事につなげたいと思っていました。

エドワードさん、九州工場の発酵缶と思い出のアジパンダ瓶(左)、九州での仕事の様子(右)


ーーーお二人とも日本への留学がひとつのきっかけになっているようですね。ユトンさんはいかがでしょうか?

ユトン

私は大学院への留学で日本に来ました。専攻したのは組織論です。従業員と組織の価値観や企業文化に関する研究をしました。2年間、アカデミックに学んだ知識が、実際に日本企業で役立つかどうか知りたくて日本で就職することにしました。

味の素社に就職したきっかけはGBW(グローバルビジネスワークショップ)*への参加です。

*GBWとは、Global Business Workshopの略 。味の素社が当時実施していたインターンシッププログラム。2024年5月現在は、Sales/Business Workshop、R&D Workshop。

ユトン

GBWに参加する前は、味の素社に対しては普通の食品会社というイメージを持っていたのですが、アミノ酸の卓越した技術を用いて幅広く、かつ社会課題の解決を意識したビジネスを展開していることに関心を持ちました。
また、GBW後の社員交流会で先輩社員の方々の人柄にも惹かれました。みなさん、自主性を持って仕事もプライベートも楽しんでいらっしゃることが感じられ、一人ひとりの個性が尊重されている会社だと感じました。そういう会社なら自分の力も最大限発揮できそうだと思ったのです。

ユトンさん、会議の様子

質問2:入社後の印象は? 

ーーー実際に入社されてからの印象はいかがでしょうか。ラザンさんは入社13年目、ユトンさんは5年目、そしてエドワードさんは10年目ですね。

ラザン

社会貢献への意識がとても強い会社だと感じています。また、従業員がやさしいです。お互いにサポートしたり、困っていそうな人に声をかけてあげたり、そういうところがいいなと感じています。

ユトン

私の印象は一言で言うと、進化しつつある"新伝統的な日本企業"です。100年以上の歴史のある会社なので、入社前は、年功序列とか先輩後輩の関係が厳しいかなというイメージがありました。実際入社してみると、それがまったくないとは言いませんが、変革に対する意欲が高く、常により良いことを追求している人が多いです。

エドワード

私は非常に挑戦しやすい会社だと思います。本当にやりたいことがあったら手を挙げて、意欲を説明して、よしわかったとなったら、やらせてもらえます。失敗しても許されるというと言い過ぎかもしれませんが、一度失敗しても、粘り強く進めていけば、次のチャンスがあります。企業理念に開拓者精神が刻まれていて、その通り、挑戦できる環境が整っていると思います。

ーーー味の素社に対して、気になる点はありませんか?

ユトン

DE&Iの観点では、一人ひとりを差別なく尊重する組織風土は実感していますが、ルール・制度面ではまだ日本人を前提としているのも事実です。これからもっと改善できると思います。

エドワード

そうですね。ユトンさんがおっしゃるように、進化はしていますが、その一方で非常に伝統を守る会社だと思います。たとえば私が新しいやり方を提案したときに、前例がないとなかなか通りません。でも、それで終わりではなく、私も説明の仕方を考え直してまた提案します。時間はかかるけれども、認めてもらえば、私自身も進化できるんですよね。

質問3:味の素社で成長できた点は?

ーーー味の素社での仕事を通して、ご自身が成長できたと思われることを教えてください。

ラザン

たくさんあります。私は自分でSFTDサイクルをつくりました。
S(See)、F(Feel)、T(Think)、D(Do)、見て感じて考えてアクションすることを学びました。

以前、パキスタンにマーケティング調査の出張に行ったことがあります。紛争が頻発するような地域で食品のマーケティングをして、それをもとに商品開発するんです。現地の駐在社員はどんなに大変だろうかと思いましたし、味の素社の仕事の意義も実感できました。働くのは自分のためだけじゃないと気づいたのです。社会のために働く、貧しい地域の人たちのために働くんだということをFeelすることができました。これが私の大きく成長した点だと思います。

ユトン

私はおもに2つあります。1つはチーム意識と敵を作らないコミュニケーション力です。以前の私は、人に何か伝えるときにファクトベースでダイレクトに話していました。入社して周りのみなさんがどのような言い回しでメッセージを伝えているのかを観察して、その柔らかい表現や相手に届く伝え方などが勉強になりました。
もうひとつは、エドワードさんが先ほど話していたことに近くて、周りを巻き込むような表現力を伸ばせたことです。相手の立場を理解した上で相手が何を望んでいるのか、ポイントを絞って説明することの大事さを意識できるようになりました。

エドワード

人の信頼を獲得するスキルが身についてきたと思います。自分の成長を実感できたのは、ある工場のテストが成功したあとのパーティで、工場の方たちから感謝の気持ちをいただいたときです。本当にうれしかったですね。周りの人たちと信頼関係を築いていくことで、自分も成長できるし、自分がやりたいことができるようになっていくのではないかと思います。

質問4:みなさんの「パーパス」を教えてください。

ーーー味の素社のパーパスは「アミノサイエンス®で、人・社会・地域のWell-beingに貢献する」ことです。また、従業員それぞれのパーパスが会社のパーパスと重なることで、ASV(Ajinomoto Group Creating Shared Value)*の実現につながると考えています。みなさんご自身のパーパス、ASVについて教えてください。

*ASVとは、「Ajinomoto Group Creating Shared Value」を略した言葉です。 CSV(Creating Shared Value:共有価値の創造)に由来しており、企業が自社の売上や利益を追求するだけでなく、自社の事業を通じて社会が抱える課題や問題に取り組むことで社会的価値を創造し、その結果、経済的な価値も創造されることを意味します。


ラザン

私のパーパスは、入社前から変わらず、栄養価の高い、おいしいものを世界に届ける、とくに貧困状況の人たちに届けるということです。それは味の素社のパーパスそのものです。今は人事部グローバル企画部で、直接そういった仕事には関わっていませんが、自分がその仕事をしている人たちをサポートしていることを日々実感しています。


世界各地の味の素グループからの出向者が日本に来ます。日本で研修プログラムを受けたり働いたりして自国に戻ったときに、彼らが日本との架け橋になってくれる。その環境づくりに関わっていることが私のASVになります。

ユトン

私のパーパスはとてもシンプルで、「悔いのない楽しい人生を送る」ことです。人生の大きな割合を占める仕事の場を、さらに楽しく、やりがいのあるものに出来たら、人生ももっと楽しくなると考えています。ですから自分だけでなく、すべての従業員にとってそういった素晴らしい組織づくりに貢献していくことが、私のパーパスであり味の素社のパーパス。そして私にとってのASVです。

エドワード

私のパーパスも入社当初から変わっていないですね。自分の専門性と技術力を活用しながらグローバルに活躍すること、世界規模で良いものを作ることです。これは工場の「安全」「品質」「環境」「遵法」の4つの責任を果たすことに関わってきます。お客さんだけでなく、安全安心に働ける製造現場の環境づくりにもつながっていきます。

ーーー最後に、みなさんの夢を聞かせください。

ラザン

私は入社前から変わっていなくて、母国はもちろんですが、1つでも多くの国・地域にうま味調味料「味の素®」を届けられるよう"うま味アンバサダー"になることです。

ユトン

私の夢もずっと変わらず、パーパスと同じです。悔いのない楽しい人生を送ることです。

エドワード

私も変わらないですね。夢は、海外の工場長になることです。良いものを作れるように環境を整えて、お客様に安心して食べてもらえる味の素社製品を届けていくことです。

ーーーみなさんの仕事への熱意とパーパスが強く伝わってきました。本日はありがとうございました。

一緒に働くメンバーからのコメント

To ラザンさん(人事部グローバル企画グループ 涌井渉)

ラザンさんは、他者のために何かをしたいという強い想いとホスピタリティの高さ、笑顔たえないフレンドリーさがあり、周囲はいつも癒されています。現在の海外からの出向者対応では、自分の経験などをもとに相手のことを優先的に考えて業務されています。出向者や受け入れる職場の不安を払拭してすぐに活躍できる環境づくりは、ラザンさんならではの仕事の進め方だと感心します。ご自身のASVを通じ、その延長線上のパーパスである"うま味アンバサダー"に向かって邁進し、夢をかなえましょう!

To ユトンさん(人事部グローバル企画グループ 山本雄介)

一緒に業務をしたのは短期間でしたが、冷静さと情熱を併せ持つ非常に頼もしいメンバーでした。また、国籍が違う......とかは怖いくらいにまったく感じさせず、アカデミックな視点xデジタル活用で業務を進められる数少ない人財として、多くの貢献をしてくれましたし、私自身もたくさん学ばせてもらいました。現在の国内留学先でもその能力をさらに伸ばしてくれていると思います。多様性という観点では国籍のみならず、知と経験の多様性という意味でもグループ全体にとって貴重な人財と思っています。今後もご自身の「悔いのない楽しい人生を送る」というパーパスのもと、新・JTC(Japanese Traditional Company)となれるよう一緒に頑張りましょう!

To エドワードさん(九州事業所バイオ・スペシャリティ素材グループ 伊藤康宏)

エドワードさんは創造的な技術者で、新技術を迅速に開発し成果を出すことが得意です。とくに彼のデジタル(DX)の学習能力と技術力は非常に高く、職場の課題をプログラミングでシステム化し改善します。彼は個々の最適化ではなく、全体最適化を目指すシステム開発を志向しており、その取り組みはDXの先進事例として社内で評価されています。彼の人柄も魅力的で、日本語でユーモラスな冗談を交えつつ、相手をリラックスさせるコミュニケーション能力があり、多くの信頼を得ています。将来は海外工場での活躍を希望しており、発酵技術とDX技術を活かすビジョンを描いています。彼のマネジメントポジションでのさらなる活躍を期待しています。

2024年5月の情報をもとに掲載しています。

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