活動レポート

女性の基幹職比率30%をめざす!30% Club Japanとは?

ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(=DE&I ※1)の推進を掲げる味の素社では、女性活躍の機会を広げる取り組みも積極的に進めています。2019年には30% Club Japanに参画し、さまざまな活動が始まっています。

本記事では、30% Club Japanとは何か。その参加企業である味の素社の活動とはどのようなものかをご紹介します。

30% Club Japanの30%とは?

30% Clubとは2010年にイギリスで設立された女性活躍を推進する世界的キャンペーン組織です。目標は、「取締役会を含む重要意思決定機関に占める女性の割合」を「30%」まで高めること。現在14か国で展開されており、展開国の数は増え続けています。

2019年5月、日本でも30% Club Japanが発足しました。メンバーはTOPIX100(東証株価指数の上位100社)と、Mid400(TOPIX100に次ぐ中型銘柄400社)の企業が中心となっており、特に日本では大学や政府関係者なども参加しています。

30% Club Japanでは、日本を代表する企業が率先して意思決定層に占める女性比率を上げていくことをめざしています。具体的には、TOPIX100社の取締役会における女性比率を、2030年をメドに30%まで高めることです(2022年9月時点で17.2%)。参加企業の積極的な取り組みが、日本全体の女性起用比率の底上げにも寄与するでしょう。

ダイバーシティ推進の重要課題 ―30% Club Japanへの加入―

味の素社では、2008年よりワークライフバランス※2向上のためのプロジェクトの中で、女性が活躍できる環境づくりにも取り組んでいます。

・コアタイムなしのフレックス
・テレワーク勤務の導入
・退社時間を16時30分に変更
など、育児中の女性が働きやすい環境づくりを整備してきました。

2017年には「ダイバーシティ推進タスクフォース」を設置し、女性人財の育成委員会を設立。ワークライフバランス休職(海外転勤帯同休職や不妊治療休職)の拡大や、事業者内保育所や提携保健所の整備などを行っています。

しかしながら、基幹職(課長職より上位の職、管理職)の女性比率は12%(2022年度)と、まだまだ十分とは言えません。

もちろん、基幹職になることだけが女性の活躍ではありません。一方で、組織が意思決定をする際に、女性を含めた多様な視点で議論されることは企業のサステナビリティにおいて重要です。
味の素社は「様々な場面において、女性が責任ある立場で意思決定に参画することも女性活躍」と定義し、その実現に向けた取り組みを加速させています。

その取り組みのひとつが、30% Club Japanへの加入です。2019年5月、よりいっそう女性の登用を促進し、また、その取り組みを社会に還元し社会全体の変革に貢献することを目的に参画しました。

30% Club Japanメンバー 味の素社の取り組み

それでは、味の素社の具体的な取り組みをご紹介しましょう。

1)社内への取り組み:女性従業員たちのキャリア支援 AjiPanna Academy

味の素社では2020年7月に、世界の中でも特にジェンダーギャップ指数の低い日本における女性人財への機会提供・育成支援施策として「AjiPanna Academy(アジパンナ・アカデ ミー)」をスタートしました。一連の取り組みにより、当社のリーダー登用が進みつつあります。

「サステナビリティレポート2023」人財マネジメントデータ

 

*AjiPannaとは
味の素社のグローバルアンバサダーアジパンダ®の妹。アジパンナ®


 

*キャリフェス
「キャリアフェスティバル」の略で、2022年度~2023年度で計3回(予定含む)、約1ヶ月間/回で開催しており、講演、ワークショップ、座談会等を通じてキャリアについて考える意識・風土の醸成を目指す取組み。

1. 一般職(管理職以外の従業員)の女性従業員とその上司を対象とした「キャリアワークショップ」

外部講師を招き「多様性を活かす組織開発とキャリア開発」の講演会を行いました。従業員と上司が同じ講演を受けることで、両者に共通言語が生まれ、社内風土を変えていく契機となっています。

2. 一般職(管理職以外の従業員)の女性従業員を対象とした選抜型リーダー研修「カレッジ」

ビジネススキルの習得と経営への提言を通じ、一般職のうちから視座を上げて物事を考える体験を通じて、女性リーダーの育成に取り組んでいます。

3. 基幹職女性従業員への「メンタープログラム」

直属の上司にあたるグループ長以上のライン責任者のメンティー(女性基幹職)や、直属のライン以外の部門長のメンターからもアドバイスを受けます。これは、参加者の意識と能力を高めるうえで、有効な助言になります。

2)社会への取り組み:TOPIX100の社長と女性幹部候補の30% Club Japan 分科会活動

味の素社は、日本の社会全体に変革を促すことにも貢献していきたいと考えています。
30% Club Japanの参加企業のトップが女性幹部候補と交流する会にも、ホスト企業として参画しました。

加えて、男性の育児休業の取得促進を目指し、加盟企業と連携して好事例集を発信したり、30% Club Japan主催の勉強会の企画にも積極的に関わっています。

味の素社における30% Club Japanの活動は、多様な人財を生かした職場環境づくりや企業風土の変革をめざすダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンの一環でもあります。
将来的には、Ajinomoto Group Creating Shared Value(ASV)※3の実現にむけ、「グローバルリーダーとして社会課題の解決に貢献し続けること。同時に、企業として成長し続けること」という目標に近づく推進力につながっていくと期待されます。

今後も味の素社は、女性のキャリアアップや人財の育成に積極的に取り組んでいきます。

※1:DE&I
ダイバーシティ&インクルージョンの略。従来、企業が取り組んできた「ダイバーシティ&インクルージョン」に「公平/公正性(Equity)」という考えをプラスした概念。近年、ビジネス界のキーワードになりつつある。公平な環境づくりを行い、多様な人財一人ひとりが自分らしく能力を発揮し、異なる価値観を認め、お互いに受け入れ、ともに成長していこうとする考え方。

※2:ワークライフバランス
Work Life Balance=仕事と生活の調和。2000年代、働き過ぎと仕事偏重の生活を改めようという機運の中で登場したキーワード。内閣府の「仕事と生活(ワーク・ライフ・バランス)憲章」には、「誰もがやりがいや充実感を感じながら働き、仕事上の責任を果たす一方で、子育て・介護の時間や、家庭、地域、自己啓発等にかかる個人の時間を持てる健康で豊かな生活ができるよう、今こそ、社会全体で仕事と生活の双方の調和の実現を希求していかなければならない。」とある。

※3:Ajinomoto Group Creating Shared Value(ASV)
CSV(Creating Shared Value:共有価値の創造)に由来しており、企業が自社の売上や利益を追求するだけでなく、自社の事業を通じて社会が抱える課題や問題に取り組むことで社会的価値を創造し、その結果、経済的な価値も創造されることを意味する。事業を通じて社会価値と経済価値を共創する取り組みにより成長してきた味の素グループでは、この取り組みをASV(Ajinomoto Group Creating Shared Value)と称し、現在も経営の基本方針(ASV経営)としている。

2023年12月の情報をもとに掲載しています。

味の素グループは、アミノサイエンス®で人・社会・地球のWell-beingに貢献します

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