活動レポート

最多拠点で挑む!ミラノ・コルティナ2026での味の素社「本気」の栄養サポート #MAJINOMOTO

味の素社は、2003年(平成15年)から(公財)日本オリンピック委員会(JOC)とオフィシャルパートナー契約を結んでいます。2016年(平成28年)からは(公財)日本パラスポーツ協会日本パラリンピック委員会(JPC)ともパートナー契約を締結し、TEAM JAPANとその候補選手を「アミノサイエンス®」で支援する「ビクトリープロジェクト®を展開しています。

2026年(令和8年)2月に開催されるミラノ・コルティナ2026冬季オリンピックは、会場がイタリア北部の6か所の都市にまたがる広域開催です。これはサポートを行うにも大規模な体制が必要となり、味の素社では「ビクトリープロジェクト®」としてもこれまでにない体制でこのプロジェクトに挑みます。

「#MAJINOMOTO」をコンセプトに、「本気」で頂点をめざすトップアスリートと、それを「本気」で支える味の素社の取り組みを、プロジェクトリーダーの上野祐輝さんに聞きました。

上野 祐輝

味の素株式会社
「ビクトリープロジェクト®」プロジェクトリーダー/サポートディレクター

TEAM JAPANのからだとこころのコンディションをサポートし、メダリストを輩出してきた「ビクトリープロジェクト®」とは

「ビクトリープロジェクト®」は、2003年(平成15年)、日本オリンピック委員会(JOC)と味の素社の共同事業として発足しました。国際大会で活躍するトップアスリートの国際競技力向上およびメダル獲得数増をめざしてのコンディショニングサポートです。味の素社の強みである「アミノサイエンス®」を活用し、栄養面を中心に選手たちをサポートしてきました。

多くのオリンピック金メダリストの輩出にも貢献

味の素社は、リオ2016オリンピックから、現地に設置された「JOC G-Road Station」という、TEAM JAPANの選手たちが試合前後に栄養補給できる拠点の運営に協力しています。

「JOC G-Road Station」は、JOCが設置する栄養サポート拠点であり、「アミノバイタル®」をはじめ、味の素社の食品を活用した和軽食を用意。TEAM JAPANの選手たちに立ち寄っていただき、食べ慣れた味を通して心のリラックスも提供してきました。ちなみにG-Roadとは「金メダルへの道」を意味しています。

また、リオ2016パラリンピック競技大会からは(公財)日本パラスポーツ協会日本パラリンピック委員会(JPC)と連携し、パラリンピック選手への栄養サポートを開始しています。

パリ2024パラリンピック競技大会では「Café Du Dashi(カフェ・ドゥ・ダシ)」という屋台風のスペースを運営。ミラノ・コルティナ2026パラリンピック冬季競技大会では、新たな取り組みとして選手の皆さんに冷凍弁当「あえて、®」を提供するといいます。

味の素社が、ここまでアスリートの食と栄養サポートに力を入れて展開するのはなぜでしょうか?プロジェクトリーダーの上野祐輝さんにインタビューしました。

選手村では当たり前のものを当たり前に食べることがとても難しい

ーーーなぜ味の素社は、「ビクトリープロジェクト®」のようなアスリート支援に取り組むのでしょうか?

上野さん

私たちは、アスリートへのサポート方針に「試合期に必要な栄養素を摂り続けられること」を掲げています。裏を返すと、オリンピック・パラリンピック中に現地で必要な栄養素を必要なタイミングで摂り続けることは、けっこう難しいのです。

上野さん

選手たちは4年間、大舞台に向けてがんばってきて、大会現地に入ったら当然「最後までグッと上げていきたい」と思っています。しかし現実は、「いかに体力を削られないようにするかに必死だ」と言うんですね。

ーーーそれは難しいことなんですか?

上野さん

テレビなどで選手村のダイニングをご覧になったことがあるかと思いますが、巨大なダイニングにたくさんのメニューが並んでいます。しかし、そこで選手に必要な栄養素が確実に摂れるかと言えば、当日、行ってみないとわかりません。

ーーーそれはちょっとドキドキしますね。

上野さん

選手の宿泊施設とダイニングが離れ、バスで移動しなければならない場合もあります。大会中の限られた時間の中でダイニングまで出かけて行き、巨大なフロアで食べたいメニューを探し、列に並ぶ。しかし選んだメニューが口に合うかどうかはわからない。たとえば、白米だと思って頼んだらジャスミンライスだった、とか。

ーーー食べてみるまでわからないというのは、大きなストレスになりますね。

上野さん

そうなんです。選手村では当たり前のものを当たり前に食べることが、簡単ではないことを選手たちから教えられました。そこで「ビクトリープロジェクト®」はJOCと連携し、選手村の食事を補完できる栄養サポート拠点「JOC G-Road Station」を設置・運営しました。

上野さん

ここに来れば必要な栄養が摂れるだけでなく、なじみのある味が食べられるという安心感も提供できます。選手たちがアクセスしやすいようロケーションも重視しています。私はリオ2016の時、JOC G-Road Stationに一日店長として入ったことがあります。

リオ2016オリンピックでのJOC G-Road Stationの様子

上野さん

白米、汁もの、海苔などごく普通の食材があるだけなのですが、選手のみなさんが元気な顔になって帰って行くのを見ました。食べ慣れた味の大切さを痛感しましたね。こんなわけで、なぜ味の素社がそこまで選手をサポートするのかという問いには、そこまでしないと必要十分な栄養が摂れないからというのが答えです。

ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピックの競技会場は6か所も。広域に分散する選手たちをどうサポートするか?

夏季オリンピックの競技会場はメインスタジアムを中心に、とくに近年はコンパクト化が進んでいますが、冬季は自然環境あっての競技が多く、なかなか一か所に集約できないそうです。

今回のミラノ・コルティナ2026冬季オリンピックの会場は、イタリア北部の6か所に分散し、もっとも離れたミラノとコルティナの移動距離は400キロメートル以上、バスで7時間という広域開催です。JOCも本部と小本部、3か所に設置されます。

ーーー広域開催に「ビクトリープロジェクト®」チームはどのように対応を?

上野さん

私たちの使命はTEAM JAPANのコンディショニングサポートです。そのためスケート会場のミラノ、スキージャンプやノルディック複合会場のプレダッツォ、スノーボードやフリースタイル会場のリビーニョの3会場を重点エリアとしサポート体制を組んでいます。

ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピックにおける「ビクトリープロジェクト®」のサポート拠点

上野さん

「ビクトリープロジェクト®」のメンバーが現地に張り付けないエリアは、各競技団体や選手のチームの方々にもご協力いただきながらサポートできる体制を準備しています。

ーーー「ビクトリープロジェクト®」のチーム編成はどのように?

上野さん

「ビクトリープロジェクト®」のメンバー8名のほか、社内でアスリートに向き合っているスポーツ&ヘルスニュートリション部、「アミノバイタル®」の担当メンバー、合計で18名体制を組んでいます。

ーーーかなり大きなチーム編成ですね!大会は2月6日に始まりますが、皆さんは現地にどれくらい滞在するのですか?

上野さん

たとえばフィギュアスケート選手は開幕前からイタリアに入って練習しますので、「ビクトリープロジェクト®」のメンバーもそれに合わせ、開幕1週間くらい前に現地に入りますね。それから閉幕(22日)までですから、メンバーによっては1か月くらいの長丁場になります。

ミラノエリアの「JOC G-Road Station」にはミシュランシェフのスペシャルメニューが登場

ミラノエリアの「JOC G-Road Station」にはシェフ8名を配置し、おいしさには満を持しています。

ーーー「JOC G-Road Station」のメニューを紹介してください。

上野さん

うま味のきいた食べ慣れたメニューをご用意しています。さらに、日替わりでベースの味付けを変え、毎日食べても飽きのこないよう工夫しています。

エネルギー豚汁:エネルギーの源となる炭水化物と、それを活かすビタミンがタップリの豚汁

上野さん

今大会のスペシャルメニューが「Power Gyoza DON」です。ミシュランシェフの徳吉洋二シェフ*に作っていただきました。必要な栄養素だけでなくワクワク感も味わえる一品です。

*徳吉洋二シェフ:ミラノで「RistoranteTOKUYOSHI」を開業。ミシュラン二つ星を獲得していて、現在は「BENTŌTECA MILANO」を展開。

ーーーそれはすごいですね!

ミラノスペシャルメニュー「Power Gyoza DON」:味の素社のフランス法人が販売する冷凍ポークギョーザを現地で調達。季節のイタリア野菜で栄養もおいしさも満足感も!

上野さん

極度の緊張が続く大会中、食事は選手たちにとって大きな楽しみです。栄養やおいしさはもちろん、見た目もインパクトがあって楽しいでしょう。リラックスした気分で食事することが心の面でも大きな力になると思います。

トップアスリートの強化支援は味の素グループのスローガン「Eat Well, Live Well.」を体現していた

「ビクトリープロジェクト®」チームの"本気"がよく伝わってくるおいしそうなメニューです。次にこの活動が私たちの食生活に、どんなプラスをもたらしてくれるのかもたずねてみました。

ーーー「ビクトリープロジェクト®」の活動と一般生活者の間を結ぶものは何でしょうか?

上野さん

はい。私たちは、単にトップアスリートがメダルを獲得することを目的にしているのではありません。

上野さん

はじめに「ビクトリープロジェクト®」の意義を説明させてください。私たちの活動の根本にあるのは、「人のために何ができるのか」を追求する創業者の志そのものではないかと思っています。

ーーーなるほど。トップアスリートに限定した活動ではないということですね。

上野さん

選手たちは最善を尽くそうと日々がんばっている、ベストコンディションを叶えようともがいている。その姿を見て、何とかしてあげたいと思うのは、人として自然なことだと思います。選手たちに健康でいてほしい。Eat Well, Live Well.*であれと願います。そしてそのアスリートの姿を通して、Eat Well, Live Well.を世の中に伝えたいと思うのです。

*Eat Well, Live Well.:味の素グループのコーポレートスローガン。

ーーー「ビクトリープロジェクト®」は味の素グループの志(パーパス)「アミノサイエンス®で人・社会・地球のWell-beingに貢献する」につながる活動であると。

上野さん

アスリートが目標に向かってがんばる姿から、みなさんも何か感じるものがあると思うんです。自分ももっとがんばりたいなとか、前向きに生きたいなとか。その想いをアスリートの姿がひと押ししてくれる、そんな場面があると思います。そのアスリートを支えているもののひとつが栄養です。

アスリートの背景に「栄養」がよぎって、「栄養って大事だな」と思ってもらえればうれしいですね。「ビクトリープロジェクト®」は味の素社の志であり、ASV*そのものでもあります。

*ASV:ASVとは、「Ajinomoto Group Creating Shared Value」を略した言葉です。 CSV(Creating Shared Value:共有価値の創造)に由来しており、企業が自社の売上や利益を追求するだけでなく、自社の事業を通じて社会が抱える課題や問題に取り組むことで社会的価値を創造し、その結果、経済的な価値も創造されることを意味します。

ーーーアスリートの栄養サポートが、私たちの「Eat Well, Live Well.」にもつながっていくということですか。

上野さん

ええ。より具体的には、サポート活動の成果として、だれでも活用できる「勝ち飯®」プログラムが挙げられます。「勝ち飯®」は、「何を食べるかではなく、何のために食べるか」をコンセプトに生まれてきた栄養プログラムです。市販されている食材で、だれでも手軽に作れて食べられるメニューです。

ーーー最後にミラノ・コルティナ2026に向けての意気込みを聞かせてください。

上野さん

やはりオリンピック・パラリンピックは特別な大会です。選手の思いが強ければ強いほど、私たちの気持ちも熱く燃えてきます。TEAM JAPANの活躍を通して、「栄養って大切!」が伝えられることを願いつつ、しっかり選手のみなさんをサポートして来ます。

ーーーありがとうございました。TEAM JAPANと「ビクトリープロジェクト®」チームのご活躍を応援しています。

今大会を通じて、私たちの食生活を豊かにするメニューがまた新たに生まれてくるかもしれません。こちらも楽しみに待っています。

メダルの期待が高まる「ビクトリープロジェクト®」の契約サポートアスリート

「ビクトリープロジェクト®」では冬季競技として、フィギュアスケートの坂本花織選手、スピードスケートの新濵立也選手、ノルディック複合の渡部暁斗選手、パラスノーボードの小須田潤太選手、計4名を個別契約でサポートしています。

坂本花織選手

坂本花織(さかもと かおり)選手(フィギュアスケート)は今シーズンから契約しています。坂本選手の練習はかなりハードなので、練習後に食欲がわかない、必要量を食べられないという課題がありました。これには味の素社の得意分野である「うま味」たっぷりのだしや汁ものを活用して必要な栄養素を確保していく栄養戦略を立てました。

本番当日のコンディションの調整を検証するために事前の大会から帯同し、当日のスケジュールに合わせてニュートリションプランを試行しています。

また、遠征先の合宿地では坂本選手のチームと協力して決起集会のようなイベントを開き、リラックスという心の栄養補給も行っています。

新濵立也選手

新濵立也(しんはま たつや)選手(スピードスケート)とは平昌2018冬季オリンピック後に個別契約しました。500メートルの世界新記録を出した瞬間や、その後のけがやリハビリ期間、新濱選手のさまざまな場面に伴走してきました。

けがからの復帰にあたり、日々の食事で必要なものをいかに無理なく、おいしく食べられるかという原点に返って栄養戦略を立てました。2025年(令和7年)秋はワールドカップに帯同し、大会期間中の栄養サポートに当たっています。

渡部暁斗選手

渡部暁斗(わたべ あきと)選手(ノルディック複合)は、2016年(平成28年)に個別契約を結び、平昌2018、北京2022とサポートしてきました。

今シーズン、夏からご本人と話し合って作成した栄養戦略「PROJECT180」で、ジャンプとクロスカントリーのインターバル180分を最高のコンディションに持っていくことを狙っています。

小須田潤太選手

小須田潤太(こすだ じゅんた)選手(パラスノーボード)とは、ミラノ・コルティナ2026パラリンピック冬季競技大会に向けて2025年(令和7年)2月にパートナー契約を結びました。

練習の時間も長く栄養不足になりがちだと言う小須田選手。とにかく食べる量を増やしてカロリーを摂り続けるために、食品や栄養補助食品などの提供を通じて栄養サポートを行い、競技活動をバックアップしています。

上野 祐輝

味の素株式会社
コーポレート本部グローバルコミュニケーション部 スポーツ栄養推進グループ シニアマネジャー
「ビクトリープロジェクト®」プロジェクトリーダー/サポートディレクター

大学時代はアメリカンフットボール部で活躍。いちプレイヤーとして「アミノバイタル®」を愛用。2008年、味の素株式会社入社。8年間、九州や東京の大手エリアで家庭用商品の営業として精力的に活動。「いつかスポーツに関わる仕事を」という想いから、2016年に「ビクトリープロジェクト®」メンバー公募に手を挙げる。現在はブレイキン、バドミントンをはじめ、数々のアスリートたちをサポートする、プロジェクトリーダー。

※味の素㈱は、 TEAM JAPANゴールドパートナー(調味料、乾燥スープ、栄養補助食品、冷凍食品、コーヒー豆)です。

2026年2月の情報をもとに掲載しています。

味の素グループは、アミノサイエンス®で人・社会・地球のWell-beingに貢献します

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