「食品添加物には化学物質が使われているから体に悪い」といった声を聞くことがあります。実際にはどうなのでしょうか。
添加物として食品に使用できるのは、安全性が証明されたものだけです。
現在の食品添加物は、安全基準や法制度が整っていなかった戦後から高度経済成長期の頃とは違い、国際機関の基準をもとにした、国の厳しいルールで管理されています。
国際的に決められたいくつもの試験によって算出された「毎日食べ続けても健康に影響が出ない量」よりも少ない量で使用基準が決められており、その基準を超えて使うことはできません。さらに、厚生労働省の調査によると、私たちが普段食べている食品から摂る食品添加物の量は、この厳しい使用基準よりもずっと少ないことがわかっています。
また、天然由来の着色料や、酸化を防ぐビタミンCなども食品添加物です。食品添加物には、もともと自然界に存在するものもたくさんあるのです。
食品添加物は「安心しておいしく食べる」ための工夫
そもそもなぜ、食品添加物を使う必要があるのでしょうか?それにはおもに3つの目的があります。
①品質を保つため(保存料や酸化防止剤)
②よりおいしくするため(香料やうま味調味料)
③栄養価を高めるため(ビタミンやミネラル)
つまり食品添加物は、食べものの安全性と品質を守り、豊かな食生活を支える工夫といえるのです。
大切なのは、何がどんな目的で食品に使われているかを知ること
たとえば「保存料不使用(無添加)」という表記は、「保存のための添加物を一切加えていない」という意味ではないことがあります。
実際には、食品添加物における分類上の「保存料」とは別の添加物を使って、同じように食品の保存性を高めている場合があるのです。
大切なのは添加物の有無ではなく、「何がどんな目的で使われているか」を知ることです。
食品添加物は、安全においしく食べるために役立つ、いわば名脇役です。ラベルに知らない名前を見つけたら、「これはどんな働きをしているんだろう?」とちょっと調べてみてはいかがでしょうか。それが本当に「安全」「安心」な食品を選ぶための第一歩になるのかもしれません。
2026年 1月の情報をもとに掲載しています。