生ゴミを有機肥料に変えるコンポストはいったいどのように活用されているのでしょうか?動画でわかりやすく紹介します。
生ゴミ活用で話題のコンポストとは?
コンポストとは、「堆肥(compost)」や「堆肥をつくる容器(composter)」のことです。家庭からでる生ごみや落ち葉、下水汚泥などの有機物を、微生物の働きを活用して発酵・分解させ、昔から伝承されてきた日本の大切な知恵のひとつです。
近年では、一般家庭用のコンポストも多く紹介され、設置が助成金の対象となる自治体も増えたことで関心が高まっています。
味の素スタジアムのコンポスト
味の素スタジアムでの楽しいスポーツ観戦やライブイベントに欠かせない売店などでの飲食。じつはこの売店で販売されるフードの食べ残しなどで、味の素スタジアムからは、毎月100Kg以上(2022年度実績)の生ごみが発生していました。
この課題を解決するため、味の素社では、味の素スタジアムを運営する(株)東京スタジアムと連携して、生ごみの有機肥料化の取り組みを開始しています。
2023年(令和5年)3月、生ごみを活用する取り組みとして、まず味の素スタジアムの「あじペン広場」内にコンポスト5基を設置しました。
味の素グループでは、資源循環型社会実現の一環として、このコンポストで作られた有機肥料を早ければ2024年度以降の「味の素スタジアム感謝デー」等のイベントにて近隣地域にも無償配布する予定です。
また、2023年(令和5年)11月には腐葉土用コンポストも新たに5基追加。敷地内で出た落ち葉を腐葉土にして、こちらも生ごみから作った有機肥料と同様に近隣の皆様に配布をしていく予定です。
味の素社の食資源循環に向けた取り組み
2023年(令和5年)6月17日に開催された「第15回味の素スタジアム感謝デー」では、味の素社の藤江社長と㈱東京スタジアムの相場淳司社長は、「味の素グループと東京スタジアムは、味の素スタジアムにおいて、食資源循環への取り組みを行い、地域の生活者の皆さまのWell-beingに貢献いたします」と共同宣言をしました。
この共同宣言に続いて、会場では「LFCコンポスト講座」を開催。イベント参加者には家庭でのコンポストの使い方をお伝えするだけでなく、「LFCコンポスト」を実際にお持ち帰りいただき、家庭での食資源循環のサポートを行いました。
参加者からは具体的な活用に向けた質問がたくさん出るなど、家庭での実践につながる貴重な時間となりました。
また、味の素社では、味の素スタジアムとの取り組み以外にも、様々な食資源循環の取り組みを行っています。詳しくはこちらのストーリー記事をご覧ください。
2030年に向けて「10億人の健康寿命の延伸」「環境負荷50%削減」の2つのアウトカムを掲げている味の素グループ。これからも「アミノサイエンス®で、人・社会・地球のWell-beingに貢献する」というパーパスのもと、食資源循環型社会に向けた取り組みを加速させていきます。
2024年1月の情報をもとに掲載しています。
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