今回は、そのグローバルアンバサダーのアジパンダ®と一緒に、フィリピン、タイ、インドネシア、マレーシア、ベトナム、ブラジル、ペルーの味の素グループの活動や、ASV(Ajinomoto Group Creating Shared Value)に基づいたさまざまな取り組みをご紹介しましょう。
【フィリピン】人気レシピサイトや工場のバーチャルツアーなどでASVを普及!
フィリピン味の素社(Ajinomoto Philippines Corporation)は、1958年(昭和33年)の創業以来、さまざまな商品を通じてフィリピンの食卓においしさと健康を届け続けています。1950年代は、味の素グループの海外展開が一気に進んだ時代。こんなに古くから、フィリピンにも進出していたんですね。
2021年(令和3年)には、新しい3つのウェブサイトを公開しました。
コーポレートサイトでは、健康と環境にやさしい企業だ、というブランドイメージを発信。
Be Moreサイトでは、アジパンダ®がお出迎え!フィリピンにある工場のバーチャルツアーなどを通じて、お客さまが安心して製品をご利用いただけるよう、信頼を培っています。
そしてレシピサイトでは、動画を使った調理法の紹介と、テーマ別のレシピを提供。フィリピンを代表する人気レシピサイトになっています。
また、SNSでは、インフルエンサーや料理研究家からのレシピ提供など、さまざまなコラボレーションを行い栄養・健康に関連する取り組みに尽力しています。
【タイ】ドローンを使ったキャッサバ栽培支援やフードロス対策でブランド価値向上!
タイ味の素社(Ajinomoto Co.,〈Thailand〉Ltd.)は、1960年(昭和35年)に設立。扱っている商品は調味料に加え、飲料、インスタント麺、冷凍食品、栄養食品と幅広いラインナップが揃います。ちなみにタイ味の素社が誕生した年、日本では「アジシオ®」の発売がスタートしました。
タイ味の素社では、味の素グループが掲げている「食と健康の課題解決」にむけ、ASVを通じたブランド価値向上に取り組んでいます。テーマは①健康と栄養②環境・生産③SDGsの3つ。
①健康と栄養
健康と栄養というテーマでは、食事から摂れる栄養に関する情報発信の強化、従業員の健康診断と食堂メニューの栄養の見える化、栄養バランスの整ったメニュー開発を推進しています。
②環境・生産
環境・生産では、農作物が育つ土壌の調査やドローンを使ったキャッサバ栽培支援、キャッサバの生産管理の取り組みを行っています。
③SDGs
SDGsは、CO2排出量の縮小、水質汚染・プラスチックゴミの削減、フードロス対策、持続可能な原料調達に取り組んでいます。
【インドネシア】社内外に「Keep in Touch with Delicious Nutritious Meal」を発信!
インドネシア味の素社(正式名称PT AJINOMOTO INDONESIA)は、1969年(昭和44年)に設立。インドネシアの人々に長く親しまれています。
コロナ禍の影響で、社内のコミュニケーション方法が変化したのは、日本もインドネシアも同じです。従業員が会社にコミットする意識を保ち続けるためには、エンゲージメントを高める対策が必要。そこで、動画メッセージを配信して社員の意識を高めました。
また、新しいメッセージ「Keep in Touch with Delicious Nutritious Meal(おいしくて栄養価の高い食品を食べよう)」を作成。
Facebook、InstagramなどのSNSや、YouTubeなどで、社外にむけても配信しました。また、2021年から公開していたバーチャルツアーを継続的にアップデートし、よりよいユーザー体験を提供しています。
【マレーシア】「Less Salt, Umami it!」キャンペーンが話題に!
マレーシア味の素社(Ajinomoto (Malaysia) Berhad)は、1961年(昭和36年)に設立。1965年(昭和40年)には、うま味調味料「味の素®」がハラール認証を受け、以来「アジシオ®」や「パルスイート®」など、日本でもなじみの深い商品がリリースされています。海外旅行に行った先で日本企業のロゴをみかけるとうれしくなるものですが、日本でもポピュラーな「アジシオ®」に出会ったらついついおみやげ代わりに買ってしまいそう。
マレーシア味の素社は、「うま味で減塩」というテーマを掲げ、「Less Salt, Umami it!」キャンペーンを開始しました。うま味調味料「味の素®」を使うことで、減塩しながらおいしい食事を摂ろうという取り組みです。「Less Salt, Umami it!」キャンペーンは新聞やラジオ、栄養・健康系ウェブメディアで紹介されました。
- うま味発見から商品化への軌跡ー池田菊苗物語
- 第1回 WORLD UMAMI FORUM 開催
【ベトナム】オンラインでクッキング、工場ツアー、VRツアーを開催!
ベトナム味の素社(正式名称AJINOMOTO VIETNAM CO.,LTD.)は、1991年(平成3年)に誕生しました。以来30年、ベトナムの家庭の味をサポートし続けています。
前年にはベルリンの壁が崩壊し、この年はソ連が崩壊。時代が大きく動くなか、味の素グループはベトナムに加えナイジェリアやフランスにも進出し、世界展開をさらに進めました。
ベトナム味の素社の取り組みは、「コロナ禍でのビジネス活動サポート×デジタル」。一般のお客さまが自宅にいながら楽しめる、デジタル時代ならではの取り組みです。
オンラインクッキング教室は、SNSなどを通じて集まった生徒さんに対してウェブサイト「Ajinomoto Cooking Studio」上で調理レッスンをライブ配信。オンラインレッスンは14回行われ、約5,600人の生徒さんが視聴しました。
オンラインで参加できる工場ツアー、VRツアーも人気です。月2回行われるオンライン工場ツアーには、合計約5,800人が参加しました。
【ブラジル】「勝ち飯®」プロジェクトとコラボした「Projeto Vitória」で、アスリートを応援!
ブラジル味の素社「ビクトリープロジェクト」
ブラジル味の素社(正式名称AJINOMOTO DO BRASIL INDÚSTRIA E COMÉRCIO DE ALIMENTOS LTDA.)は、1956年(昭和31年)に設立。ブラジル進出は、味の素グループ海外進出のさきがけでした。調味料や食品に加え、土壌改良や生産性向上などのアグリビジネス、アミノ酸研究を生かした医薬品・栄養補助食品原料を生産するアミノサイエンスなど、幅広いビジネスを展開しています。
スポーツ分野では、日本の味の素社が展開する「勝ち飯®」プロジェクトとコラボした「Projeto Vitória」で、ブラジルのアスリートたちを応援しています。
ブラジル味の素社は、プロジェクト「Wellness in Brazil Corporate Brand Value up(WIB)」として、ブランド価値向上に取り組んでいます。
WIBの目標は、ブラジルでもっとも評価される食品・健康価値企業になること。そのため、社外には、ブラジル味の素社が持つ技術力、独自性、専門性、そしてASVの精神をアピール。社内には、部門間の意識統合を推進し、従業員が会社のアンバサダーとして誇りをもって活動できるような意識改革を進めています。
【ペルー】SNSやトラックのラッピング広告を使い「おいしい減塩生活」を訴求!
ペルー味の素社(正式名称AJINOMOTO DEL PERU S.A.)は、1968年(昭和43年)に設立。おいしく、健康で栄養豊富な食事をラテンアメリカの日常生活に提供する、というビジョンをもとに、インスタント食品、調味料などを製造・販売しています。ちなみに1968年(昭和43年)は、日本では「味の素KKのマヨネーズ」が発売された記念すべき年です!
ペルー味の素社の取り組みは、グルタミン酸ナトリウム(MSG)を活用した「おいしい減塩生活」の提唱です。トラックのラッピング広告やSNSでの宣伝活動、YouTubeへの動画投稿、オンラインセミナーなどさまざまな手法で訴求を行いました。
世界各国の味の素グループを巡る旅、いかがでしたでしょうか。
あらためて、世界各国の味の素グループの取り組みが活発なことがおわかりいただけたかと思います。
「Umami」は世界共通の言葉であること。各国でも日本と同じように減塩への取り組みが注目を集めていること。そして、ASVの取り組みが世界中に広がっていること...。
味の素グループが目指す「世界10億人の健康寿命の延伸」に向けて、あらゆる取り組みが活発に行われていることがわかりました。
国や食文化が違っても、「Eat Well, Live Well.」という味の素グループのコーポレートスローガンは同じ。「世界中の人々のウェルネスの実現」に向けて各国で取り組んでいます。
アジパンダ®わくわく調査隊は、これからもグローバルアンバサダーである、アジパンダ®とともに、国内外の味の素グループの取り組みをご紹介していきます。どうぞご期待ください。
2022年5月の情報をもとに掲載しています。