活動レポート

味の素グループの提唱する「妥協なき栄養」とは①
栄養に関する社会課題を解決したい

味の素グループは栄養へのアプローチとして「妥協なき栄養」というテーマを掲げ、世界の人々の健康を支えるべく活動しています。

ところで「妥協なき」とは何に対してなのでしょうか? 
味の素グループはうま味調味料「味の素®」をはじめとする食品の製造販売や、アミノ酸に関する技術開発などで食と健康の課題解決に取り組む企業です。
その味の素グループが、あらためて「妥協なき」という強い意志をもつテーマを掲げた真意はどのようなものなのでしょうか。

味の素グループが"妥協しない"ワケ

Nutrition Without Compromising――("妥協なき栄養")。

2021年現在、スーパーなど店頭で手に取ることができる味の素グループの製品は、一般生活者向けのものだけでも全世界で約7億人に利用されています。その数は、今後10年でさらに増え続け、2030年には世界中の10億人のより健康的な生活をサポートできるようになると想定しています。

味の素グループは、「世界中のさまざまな人が栄養価の高い健康的な食事を摂れるようになること」が、グローバルな健康課題の解決に必要だと考え、創業以来、うま味成分であるグルタミン酸(アミノ酸の一種)を製品に取り入れるなど、健康的な生活のために必要な「栄養」を適切に摂取できるように、世界中の人々の食生活の向上に貢献してきました。

その味の素グループが掲げた「妥協なき栄養」という栄養へのアプローチとは、具体的にどのようなものでしょうか。

グルタミン酸を昆布から抽出しうま味成分を世に知らしめ、味の素グループ創業にも関わった池田菊苗博士のエピソードはこちらから

"妥協しない"3つの柱

味の素グループでは3つの柱で"妥協なき栄養"を実現していきます。

1. 「おいしさ」を妥協しない

味の素グループは、アミノ酸への独自のアプローチにより、一般生活者が楽しむ"おいしさ"を妥協しません。

味の素グループ創業のきっかけともなった、池田菊苗博士が昆布から抽出し、世界で初めて結晶化に成功したグルタミン酸。これがもとになり、うま味調味料が誕生しました。
うま味調味料は、減塩したメニューもおいしく仕上げられるなど、健康的で栄養豊富な食事を実現できる製品です。
このようにうま味調味料をはじめとするアミノ酸を用いた製品や情報を提供していくことで、おいしさはそのままにさまざまな食と栄養に関する課題に取り組んでいきます。

2. 「食へのアクセス」に妥協しない~あらゆる人に栄養を届ける~

食へのアクセスとは、欲したときに目的の食物がすぐ手に入る状況にあることをいいます。

からだにいいものを食べたいと思っても、すぐに食品を入手できない状況にある人は、日本でも世界でも一定数存在します。
世界の大都市であれば、これらの食品はすぐに手に取ることができますが、物流ルートが限られたり、原料が手に入らない場所では店頭に並ぶことさえないかもしれません。

世界の人々の栄養的課題に取り組むために、味の素グループは原料、製品、流通、利便性などに対して、世界のあらゆる地域に食を通じて健康と栄養を届けていきたいと考えて取り組んできました。
たとえば、お店が少ない地域ではECを通じて製品を購入できるようにすること、また料理が苦手な方でも簡単に栄養バランスがとれた食事ができるような商品を開発することなどで、「食へのアクセス」に取り組んでいます。

味の素グループでは具体的な動きとして、海外でも「学校給食プロジェクト」をスタートしました。現在、ベトナムでは農村部の子どもたちを中心とした低身長・低体重の問題と、都市部の子どもたちの肥満の問題があります。ベトナムの成長期の子どもたちに、栄養バランスのとれたおいしい食事を摂ってもらうために、メニューブックや食育教材の提供、給食運営と衛生管理を向上させるため、モデルキッチンを設置しました。

次いでフィリピン、マレーシア、インドネシア、タイ、ブラジルでも同様の試みを始めています。

そのほか、栄養豊富な献立を考えるための教育資材の開発などにも着手し、多様な家庭環境にある子どもたちが等しく栄養価の高い食事にアクセスできることを目指しています。

3. 「地域や個人の食生活」に妥協しない

世界の人々は、国・地方・民族などそれぞれに独自の食文化を持っています。日本国内の例を考えても、たとえば滋賀県の鮒ずし、秋田県のしょっつるなど、他の地域ではあまり見かけないけれど、その地域では欠かせない食物、調味料は枚挙にいとまがありません。

世界各国ではさらに多様な食文化があります。

味の素グループはこうした多様な食文化を尊重しながら独自のおいしさの技術と製品を活かし、さらに栄養価の高い食事づくりに貢献しつづけています。

事例としてはナイジェリアでの取り組みがあります。ナイジェリアではイナゴ豆を原料とした発酵調味料・ダダワが伝統的に使われています。しかし屋外で手作りされることが多く、不衛生かつ保存性にも問題がありました。そこでダダワの風味は変わらず、手軽に使えて衛生的な顆粒調味料「DeliDawa™」を開発・販売し好評を得ています。

また、忙しい人でも手軽に栄養が摂れるカップスープや、電子レンジを使用する商品など、多様化するライフスタイルに合わせた便利な食品を開発しています。

「妥協なき栄養」とは

味の素グループの提唱する「妥協なき栄養」とは、世界中で増え続ける食とライフスタイルに起因する健康課題解決のため、日々の食生活における栄養バランス改善に向けた、当社が大事にしている基本姿勢です。

この「妥協なき栄養」の姿勢で味の素グループが取り組む最重点項目は、「おいしい減塩」と「たんぱく質摂取促進」です。
この2つの項目に関する、味の素グループの取り組みについて、以下の記事でくわしくご紹介いたします。

味の素グループは世界の「Eat Well, Live Well.」の実現を目指します。アミノ酸を通して、多くの人が栄養豊富な食事を摂り、健康なからだづくりのできる世界を実現していきたいと考えています。

2021年10月の情報をもとに掲載しています。

味の素グループは、アミノサイエンス®で人・社会・地球のWell-beingに貢献します

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