たんぱく質は、からだづくりに欠かせない栄養素。筋肉、皮膚、毛髪、爪や血液といった「からだのもと」になるのがたんぱく質です。
健康的な生活を送るために欠かせないたんぱく質を、手軽に、しかもおいしく摂取できたらいいですよね。そう頭ではわかっているものの、バランスのとれた食事を常に意識するのはなかなか難しいものです。
今回は、たんぱく質摂取が気になる方にぜひ知っていただきたいお話です。
たんぱく質ってなに?プロテインとなにが違うの?
たんぱく質はからだづくりに必要な栄養素
筋トレやダイエットのサポート役として人気の"プロテイン"ですが、皆さんは、プロテインの正体を知っていますか。
正解は"たんぱく質"。プロテイン(protein)は、英語でたんぱく質を意味する単語です。では、摂取したたんぱく質が、からだの中でどのようなはたらきをするかはご存知でしょうか。
たんぱく質は、筋肉や血液などの材料として使われるほか、ホルモンや代謝酵素、免疫物質のもとにもなります。そのため、健康なからだ作りの維持にたんぱく質の摂取は欠かせません。
「日本人の食事摂取基準(2020年版)」によると、厚生労働省が推奨する1日のたんぱく質の摂取量は、成人男性で65g(65歳以上は60g)、成人女性で50gとされています。これだけ聞くと、自分は大丈夫と思えるかもしれません。
しかし、鶏もも肉80gに含まれるたんぱく質量は13.3g、鮭一切れ(70g)に含まれるたんぱく質量は15.7g。肉や魚だけでなく、卵や乳製品、大豆製品などからも、たんぱく質を摂取することはできますが、はたしてこれだけの量をバランスよく毎日食べ続けることができているでしょうか。
たんぱく質不足を引き起こす食生活とは
たんぱく質不足の要因の一つとなっているのが、朝食を抜いたり、パンやシリアルだけなど、簡単に朝食を済ませてしまうことが挙げられます。時間のない朝食のメニューを充実させるのは難しいという方も多いと思います。
また、外食や中食で糖質だらけの食事になりがちな方も要注意です。その一方で、ダイエットやメタボ予防のためにと、意識的に食事量を減らしている方も注意しなければいけません。脂質の摂取を控えようとするあまり、肉や魚、卵といったたんぱく質まで減らしてしまっている可能性もあります。
毎日の食事でたんぱく質を手軽においしく摂る方法
十分な量のたんぱく質を効果的に摂取するには、毎日の食事で無理なく取り入れるのがベスト。そこで味の素社が開発したのが、手軽にたんぱく質を摂取できる「たんぱく質がしっかり摂れる」シリーズです。
2017年(平成29年)に「クノール®たんぱく質がしっかり摂れるスープ」、2022年(令和4年)には「たんぱく質がしっかり摂れる味噌汁」が発売されました。この2種類がそろっていれば、どんな献立にも合わせることができそうです。
「クノール®たんぱく質がしっかり摂れるスープ」(コーンクリーム/ポタージュ)
「クノール®たんぱく質がしっかり摂れるスープ」は、からだづくりに重要なたんぱく質が1杯で8g摂れ、さらにカルシウム、ビタミンDも一緒に手軽に補給できます。忙しく、簡単な食事になりがちな時でも、お湯を注ぐだけでおいしいスープを作ることができます。
「たんぱく質がしっかり摂れる味噌汁」(なすと油揚げ/豆腐とねぎ)
「たんぱく質がしっかり摂れる味噌汁」はフリーズドライの具材がたっぷり入った味噌汁。スープ同様、こちらもお湯を注ぐだけで簡単につくることができ、1杯で8gのたんぱく質を摂取することができます。
おいしくて栄養のある食事を手軽に!
「クノール®たんぱく質がしっかり摂れるスープ」、「たんぱく質がしっかり摂れる味噌汁」の開発・販売マーケティングを担当している、味の素社栄養・加工食品事業部 ニュートリションケアグループのお二人にお話しを聞きました。
「『クノール®たんぱく質がしっかり摂れるスープ』の開発時、1杯でたんぱく質が8g摂れるという栄養面と、おいしさの両立にはとくにこだわりました。たんぱく質が入っていると、おいしくないのでは?というイメージがあるかもしれませんが、栄養面以上に、おいしさを重視しているので、人気の『クノール®』スープと変わらないおいしさです」と話すのは、開発マーケティング担当の半澤智博さん。
「もともと、当社には低栄養状態の方向けに医療・介護施設などで使用していただく栄養補助食品のスープがありました。この商品開発で培ってきた栄養知見と、『クノール®』の厳選した原料や製造技術とを生かし、『栄養』と『おいしさ』を両立した製品を開発することができました」
ここでも味の素社のおいしさ設計技術が活かされています。
販売マーケティングを担当している原良輔さんは、
「食生活が偏りがちで、日頃からたんぱく質が不足していると感じている方はもちろんのこと、食欲がない時やからだの調子の悪い時にもおすすめ。出来上がりが120mlなので、無理なくおいしく栄養補給ができますよ」と話します。
また、「たんぱく質がしっかり摂れる味噌汁」については、たんぱく質を入れてもお味噌汁のおいしさをそのままに、毎日飲めるお味噌汁を開発することにこだわったそうです。
「開発していく中で、たんぱく質を配合すると、味噌汁の色味や香り、味が悪くなることが分かったのですが、『毎日飲んでもらいたい』という思いをどうしても諦めきれず、さまざまなたんぱく質素材を徹底的に調べました。その結果、たどり着いたのが、魚由来のたんぱく質(コラーゲンペプチド)素材。これを使うことにより、色味や香り、だしの味がしっかり感じられるおいしい味噌汁を開発することができました。」
と半澤さん。
「当社の『具たっぷり味噌汁』と同じく、3種の味噌と、香りとコクに優れたかつお節を使ったこだわりの一杯です。フリーズドライの具材がたっぷり入っている味噌汁なので、食欲がない時にもおすすめです」と原さんは自信を見せます。
どのように生活の中に取り入れていくのがよいのか、次のように教えてくれました。
「たんぱく質は、1日だけでなく、毎日継続してしっかり摂っていくことが大切です。また、たんぱく質摂取は、効率のよい運動をサポートします。
日頃から運動している方や、これから運動したいと思っている方にもおすすめです。髪やお肌に必要な栄養素でもあるので、美容のサポートにも役立ちますよ」
味の素社のたんぱく質摂取促進の取り組み
味の素社では、たんぱく質摂取促進のために、さまざまな取り組みを行っています。
たんぱく質をおいしく食べやすくするための取り組みの1つとして、「たんぱく質がしっかり摂れる」シリーズの販売が挙げられます。
そのほか、味の素社のさまざまな取り組みについては、こちらのページでも詳しく紹介しています。
2030年(令和12年)には、世界各国10億人の健康寿命を延伸することを目標として掲げている味の素グループ。今後もさまざまな取り組みの中で、健康課題の解決を目指します。
半澤智博
栄養・加工食品事業部 ニュートリションケアグループ
2014年入社。中国、四国エリアで家庭用営業を7年間担当した後、2021年よりニュートリションケアグループの開発マーケティングに携わる。
業務では、「どうしたらできるか?」という視点を常にもつことと、ありたい姿を描き、どうすれば目的を達成できるかを考えて行動するよう心がけています。
趣味はボディメイク、旅行、ラジオを聞くこと。定期的にジムでトレーニングして身体を鍛えると共に、たんぱく質を摂りたい!というニーズについて考えています。
原良輔
栄養・加工食品事業部 ニュートリションケアグループ
2016年入社。北陸で家庭用営業を担当。2020年より全国チェーンのドラッグストアの営業を経て、2023に現在の部署にて製品の販売を担当。
仕事をするうえで大切にしているのは「評論家にならず、まず自分でやってみること」です。
趣味はスポーツ観戦や娘と遊ぶこと。(最近はパウパトロールごっこやアンパンマンごっこが熱いです)
2023年12月の情報をもとに掲載しています。
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