活動レポート

「"減塩してもおいしい"冷凍食品を追求する」~"私が語るASV" Vol.3

味の素グループでは、創業以来一貫して事業を通じた社会課題の解決に取り組み、社会・地域と共有する価値を創造することで経済価値を向上し、成長につなげてきました。

この取り組みをASV(Ajinomoto Group Creating Shared Value)と称しています。

ASVは味の素グループ全体の取り組みとして浸透しており、従業員一人ひとりが常に意識しながら働いています。

「私が語るASV」では、味の素グループの従業員たちが、どのようにASVを意識して業務に取り組んでいるのか、その物語の一部を紹介していきます。

第3回目は、冷凍食品の開発を担当している、味の素冷凍食品株式会社 研究・開発センター 商品開発部の平松拓人さんのレポートです。

「減塩してもおいしい冷凍炒飯」をつくる

栄養士専門学校を卒業後、「食べることが好きだから」という平松さんは2003年(平成15年)、株式会社コメックに入社しました。株式会社コメックとは味の素冷凍食品株式会社の冷凍米飯を中心とした生産子会社で、2018年(平成30年)に味の素冷凍食品株式会社と合併しました。

平松さんは冷凍米飯の品質管理や開発を担当したのち、2020年(令和2年)7月から米飯の減塩商品の開発を担当。

平松:レシピ開発をする上で塩味は非常に重要です。米飯チーム一丸となって開発している炒飯は、塩味が命といっても良いくらい、塩を減らすと全然おいしくありません。そこで、味の素社と連携し、発酵調味料やうま味調味料を使用したり、複数の出汁を組み合わせ味に深みを持たせたりすることで、おいしさはそのままに減塩を実現することができました。

お客さまから「おいしい!」というファンレターをいただくことも

平松:2019年(令和元年)秋にはおいしさや嗜好性が変わらず、減塩でも満足いただける冷凍炒飯初の25%減塩の「五目炒飯」を発売。「何%減塩」、というと簡単に思えるかもしれませんが、2021年(令和3年)秋に新発売した「地鶏釜めし」の開発では70のエキスを取り寄せ、試行錯誤をした結果、試作品の数は50に上り、味がよくわからなくなることもありました。(笑)

味の素冷凍食品の減塩した米飯

平松さんが開発に携わった減塩米飯製品

平松:減塩商品から創出される経済価値はまだ大きくありませんが、こうした商品を必要とするお客さまから、「どこに売っているのか」という問い合わせや、「おいしい!」というファンレターをいただくと大変ありがたく、この仕事をやっていてよかったと実感します。

対話を通じて、ASVについて考えることができた

平松さんは、入社当初から「より便利なもの・よりおいしいものをつくろう」という意識はありましたが、「社会課題の解決」まではイメージしきれていなかったといいます。

平松:そんなとき、黒崎前社長(当時の味の素冷凍食品株式会社代表取締役社長 黒崎正吉)との対話集会が開催され、自分の仕事が世の中にどう役立てられるのか、ASVについて改めて考えることができました。

オンライン会議の様子

黒崎社長(当時)との対話集会の様子

平松:現在、私にとってASVとは、「おいしくて健康にも貢献できる冷凍米飯を開発し、こうした高付加価値商品を生活者の皆さまにお届けすること」だと、はっきり言葉にすることができます。

おいしいものを食べることとお酒を飲むことが大好きという平松さん。

平松:お酒のおつまみって高塩分なものが多いので、減塩って大事だなとプライベートでも実感しています。自分が開発した製品、関わった製品を家族と買いに行き、一緒に食べて、おいしいといってもらうことが何より幸せなので、今後も世の中の役に立つおいしい商品の開発を続け、家族とともに楽しみたいと思います。

「ASV」という取り組みを通じて、食と健康の課題を解決していきます

味の素グループは、ASVを中核に据えた事業を展開しています。

ASVは、事業活動を通じた社会課題の解決によって創出された経済価値を次の事業活動へ再投資することで、さらなる社会課題の解決に貢献するという好循環(ASVサイクル)を作り出し、サステナブルな成長を実現するための戦略的な取り組みです。

今後、各国・地域でASVを進化させていくためには、従業員一人ひとりがASVの考え方と重要性を理解し、実践していくことが重要と考えています。

ストーリーでは、今後さまざまな分野で活躍する従業員の「私が語るASV」を紹介していきます。

平松 拓人

味の素冷凍食品株式会社 研究・開発センター 商品開発部
2003年(平成15年)株式会社コメック入社、品質管理や商品開発に携わる。味の素冷凍食品株式会社と合併後は、2020年(令和2年)からは商品開発部にて、米飯チームのリーダーとして チームメンバーとともに、冷凍米飯商品の開発を担当。
「自分とかかわるすべての人が幸せになってほしいと考えています。それが自分の幸せにつながるからです。業務においても、お客さまの課題解決をする商品や、純粋においしいと思っていただける商品をつくりたいと思っています。趣味はおいしいお酒、おいしい料理を食べること。プライベートで一番の充実は、息子2人の野球活動を夫婦で応援することです。」

2022年6月末の情報をもとに掲載しています。

味の素グループは、アミノサイエンス®で人・社会・地球のWell-beingに貢献します

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