活動レポート

Z世代ってなに? 味の素社が「Z世代事業創造部」を新設。その理由と実態に迫る!

味の素社は2021年3月30日、「Z世代向け事業創出の専任組織を新設」というリリースを配信しました。
https://www.ajinomoto.co.jp/company/jp/presscenter/press/detail/2021_03_30.html

味の素社がZ世代のための新事業専門チームをつくったということですが、そもそもZ世代って? どんな若者? そしてなぜ、味の素社はわざわざ専属チームをつくったのでしょうか? 事業部の創設メンバーに直接話を伺いました。

世界で有名なあの人も! Z世代とは?

諸説ありますが、Z世代とは、1995年〜2009年生まれの若者のこと。現在20代半ば〜中学生の若者たちです。彼らはデジタルネイティブであり、子どもの頃からSNSに親しむソーシャルネイティブであります。

ざっくりとした特徴として、「テレビを見ない」「SNSアカウントは複数持つのが当たり前」「マスの情報より、自分に似たライフスタイルの"マイクロインフルエンサー"を信頼する」「社会・環境問題に意識が高い」などが挙げられます。

もちろんひとくくりにはできませんが、地球環境やサスティナブルを意識し、SDGsという単語をふつうに知っている世代と言えるでしょう。世界では、スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥーンベリ氏(2003年生まれ)や、自らを"絶望の世代"と呼んだアメリカのシンガーソングライター、ビリー・アイリッシュ氏(2001年生まれ)などが象徴的です。

マーケティング界ではターゲット別の戦略を立てる上で、こうした世代分けは昔から行われてきました。さかのぼれば、X世代(1960年〜70年代生まれ)、Y世代(1980年代〜90年代生まれ)があり、Y世代の中にはミレニアル(1981年〜1995年生まれ)が含まれます。

出典:Source: UN Population Division Graphic by Cale Tilford, ©FT

時代は移り、ミレニアル世代の次がZ世代。その人口は世界で約13億人。世界的に見て大きな消費者層であり、次の時代のリーダーたるZ世代に向けて、各業界がその消費動向を探っています。すでにファッション界や化粧品界では、インスタグラムや動画アプリを駆使した販促でしのぎを削っています。

ミッションはZ世代の味の素ファンを増やすこと

この流れの中で食品業界は? もちろん動いています。うま味調味料の「味の素®」や「ほんだし®」、「Cook Do®」を筆頭に食卓の味のイメージが強い味の素社も、Z世代に対して果敢に取り組みを加速しています。その最先端がZ世代事業創造部です。

事業部新設の背景には、味の素社が国内的にも海外的にも、Z世代に十分にアプローチできていないという危機感があります。主婦層をはじめとした中高年層には認知度の高い味の素社ですが、調味料事業が中心のため、調理体験が少ない若者にはいまひとつ......という現実があります。

ですからZ世代事業創造部のミッションは、これまでの枠組みにとらわれず、日本のみならず世界のZ世代の価値観に寄り添い、彼らの食と健康の課題解決に役立つ製品、サービスを開発すること。そして世界中の若者に味の素社のファンになってもらうこと。Z世代向けの先進的事業をきっかけに、味の素グループ全体のファンを世界に広げ、さらには食を通じたWell-Being(=幸福)を提供すること。見据える目標は壮大です。

今年4月から本格的に始動し、来年3月にはテストマーケティングとして新製品・サービスをリリースする計画だそうです。現在はどんなことに取り組んでいるのでしょうか。 メンバーに話を聞いてきました。

入社数年目で、本社から飛び出してきた20代

Z世代事業創造部のメンバーは4名。リーダーだけ30代の山田裕介氏で、あとの3名は社内公募で選ばれた入社数年目の、Z世代前後の若者たちです。

山田 裕介。大手電機メーカーの海外事業開発を経て前職は外資系コンサルティング企業でM&A/アライアンス戦略・実行支援に従事。計3ヵ国4社へ出向。味の素社では海外食品部、栄養・加工食品事業部事業開発グループに所属。得意分野は「出向」!?

「弊社の従来の枠組みにとらわれない、言ってみれば味の素社のカラーにまだ染まっていない若手に集まってもらいました。私は30代ですが、転職組なので、入社4年目です」と、胸を張る山田裕介氏は味の素社が3社目。異業種で事業開発に長く携わってきた中途人財が、Z世代事業創造部のリーダーに任命されたのです。「これほど若い少数精鋭の事業部は私も初めて。ワクワクしています」

職場は東京・京橋の味の素本社ではありません。若者の町、渋谷駅直結の渋谷スクランブルスクエアの中にある共創施設SHIBUYA QWS(シブヤキューズ)に拠点を構えています。SHIBUYA QWSは、さまざまな業種や職種の人がフロアを共有し、新しい事業のアイデアを日々磨いている、今話題のコワーキングスペースです。

それにしても入社して数年で本社を飛び出し、前例のない事業開発に手を挙げた若手社員は、いったいどんな気持ちで応募したのでしょうか。

齋藤 仁。2018年入社。食品生産統括センター IE技術グループから応募。得意分野は定量分析。家具製作などDIYもおまかせください。

技術畑から応募した齋藤仁氏は、「入社時から、ゼロから何かつくり出す仕事をしたいと思っていました。Z世代のトレンドの変化は激しく、そこに合った事業を生み出すのは並大抵のことではないと思いますが、だからこそ挑戦してみたかった」と、失敗と変化を怖れないチャレンジャー気質です。

玉置 翔。2018年入社。昨年まで東京支社家庭用第1グループで営業職。目標は「仕事で世の中にインパクト・爆発、事件を起こす!」とアグレッシブ。

営業職から応募した4年目の玉置翔氏は、「ぼくは学生時代から自炊派で弊社製品を愛用していたのですが、入社後、同世代が弊社のことをあまり知らないことにショックを受けました。インパクトある製品を生んで、Z世代に対する弊社のプレゼンスを高めたい」と意気込みます。

楠田 栞里。2017年入社。東京支社営業企画グループから応募。海外生活経験あり。得意分野はずばり表現力。

入社5年目になる楠田栞里氏は、そろそろ次のステップに進みたいと考えていたところ、事業部創設の話を聞いて応募しました。「ずっとグローバルな仕事に携わっていきたいと思っているので、世界のZ世代にアプローチできる事業部にしていきたい」と、腕が鳴る様子でした。

仕事場のSHIBUYA QWSについてもう少し説明しておきましょう。ここは会員制のシェアオフィスの一種。第一線の企業やスタートアップ、有名な大学などが集まり、フロアをシェアしています。社内や学内の研究室にいるだけではまず出会えない、幅広い業種の、幅広い年代の人たちと意見交換をしながら、新しい事業を生み出そうという活気と野心にあふれた"共創スペース"です。

Z世代事業創造部のメンバーはSHIBUYA QWSをベースにしながら、といっても毎日ここで顔をつきあわせているわけではありません。各々が情報収集に出かけ、勤務時間もフレキシブル、自由かつ自律的に働いています。

Z世代の「こころとからだの課題解決」がSDGsにつながっていく

新製品を事業化するプロセスも従来とは異なります。従来型では綿密な市場調査に始まり、種々のテストマーケティングを重ねるため、新製品が世に出るまで1年、2年かかるのが当たり前でした。こうしたウォーターフォール型(※1)と呼ばれる従来の進め方に対し、山田氏は「有望なアイデアが出たらテストマーケティング的に小規模に事業化を目指します。市場に出したら、Z世代の反応を分析、検証して次に活かす。これをZ世代事業創造部で一気通貫して行っていきます。いわゆるアジャイル型スキーム(※2)で攻めていきたい」と、従来の味の素社での商品開発とは比べ物にならないスピード感で事業化が進みます。

ではメンバーはどんな点に注目して、Z世代のための新事業開発にあたっているのでしょうか。

齋藤:SNSをはじめ、新しい情報ツールをどう製品に活用していくかがカギ。

玉置:これまでのメーカーからの一方的な製品提供ではなく、Z世代と作り上げていく、そういうストーリーをもった製品開発が重要だと思います。

楠田:Z世代は地球環境、サスティナブルな社会に関心の高い人たち。私たちは"食べるため"の製品だけでなく、Z世代のこころとからだ両方に届く商品開発が必要だと思います。エシカル消費(※3)やサーキュラーエコノミー(※4)も意識しながら取り組んでいきたい。

リーダーの山田氏は、「私たちの仕事は、長い目で見れば、味の素グループの企業価値向上につながっています。Z世代のための食と健康、こころとからだの課題解決を通してSDGsにリンクするストーリーをつくり出していきたい。"理想"と"志"を常に軸に置きながら、ビジネスの厳しい現実を乗り越え、事業を形にしていくために、悩み、議論し、考え抜き、検討を進めていきます」と語ります。

今までになかったやり方で、既存の枠にはまらない何かにチャレンジしている......ことだけはわかります。
いったいどんな新事業が飛び出してくるでしょうか!? 2022年3月までに新事業の第1弾がスタートする予定なので、これからも続報をお届けしていきます!

1:ウォーターフォール型
ウォーターフォール型は、システムやソフトウェア開発で用いられる開発手法です。滝(waterfall)のように、各工程を上から順番にしっかりと完了させながら行います。
参考:https://hnavi.co.jp/knowledge/blog/waterfall/

2:アジャイル型スキーム
アジャイル型はシステムやソフトウェア開発で用いられる開発手法で、スキームとは計画や仕組みのことです。アジャイル(agile)とは、素早い、機敏なという意味。実装とテストを繰り返して開発を進めていく手法で、従来型と比べ開発期間が短いのが特徴です。
参考:https://hnavi.co.jp/knowledge/blog/agile_software_development/

3:エシカル消費
エシカル(Ethical)とは、倫理的な、道徳上の、という意味です。エシカル消費は、消費者それぞれが各自にとって社会的課題の解決を考慮したり、そうした課題に取り組む事業者を応援しながら消費活動を行うことです。
参考:https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_education/public_awareness/ethical/about/

4:サーキュラーエコノミー
サーキュラーエコノミーは、循環経済という意味です。従来の「大量生産・大量消費・大量廃棄」のリニアな経済(線形経済)に代わる、製品と資源の価値を可能な限り長く保全・維持し、廃棄物の発生を最小化した経済を指します。
参考:http://www.env.go.jp/recycle/mat02.pdf

2021年8月の情報をもとに掲載しています。

食と健康

ニューノーマル時代のストレスに注目! 〜忙しい人ほど摂取したい免疫機能を高めるアミノ酸とは〜

ニューノーマルという言葉の浸透とともに、これまでの日常生活が一変し、新しい生活様式も生まれました。

出勤をやめてリモートワークに切り替えたり、イベントや会食の場を避けるなど、人と接する時間を極力減らそうと気をつけている方も多いことと思います。
しかし、そんな健康リスクを回避するための自粛行動が、知らず知らずのうちにストレスや不安を蓄積させてしまっているかもしれません。

ストレスが溜まると免疫力の低下につながります。
そもそも免疫力を高めるためにはどうすればよいのでしょうか?

カラダの内側からしっかりケアすることで免疫力を上げていく方法をご紹介します。

新しい生活習慣で免疫力が低下!? 令和型免疫低下とは?

健康的な毎日を過ごすために不可欠といわれる免疫力ですが、感染症を予防するはたらきのほかに、疲労回復や新陳代謝を活発にして細胞組織の老化を防ぐ機能があることが分かっています。

しかし現代人は、「食生活の変化」や「不規則な生活」「ストレス」「過度に清潔な環境」などにより、昔の人に比べて免疫力が低下しているそうです。

免疫力は20代をピークに年齢とともに低下し、50代でおよそ半分ほどに落ち込んでいくのですが、生活環境の変化によって、現代人は年齢にかかわらず、全般的に免疫力が低下しているといわれています。

とくに、生活様式の変化による継続的なストレスが引き起こす「令和型免疫低下」には要注意です。
いつの間にか溜め込んでいるストレスや生活習慣の乱れがないか、以下の項目でチェックをしてみましょう!

5個以上当てはまった人は要注意!!免疫低下の状態の可能性があります。

□バランスの良い食事が摂れていない
□食欲がない
□たんぱく質や野菜をしっかり摂れていない
□食べるスピードが早い
□睡眠不足や睡眠の質が悪くなった
□在宅の機会が増え、運動不足になった
□プレッシャーを感じる
□生活環境の変化にストレスを感じている
□集中力が続かない・やる気が出ない
□人とのコミュニケーションが減り、楽しいと感じられない・笑うことも減った
□体温が低い(36.5℃以下)
□すぐに風邪をひきやすい
(監修:みやがわクリニック院長 宮川浩一先生)

免疫力を高めるにはどうしたらいい?

私たちは免疫力が低下していることを自覚できません。
風邪などの症状が出てからでは遅いので、まずはできることから免疫力アップのための生活習慣を取り入れいきましょう。

免疫力アップの5箇条~令和型免疫低下予防のために~

  1. ストレスをためない
    大きな環境の変化に対し、自分では大丈夫と思っても知らないうちにストレスがたまっている可能性も。心身のケアにも気をつけて過ごしたいですね。
  2. 適度な運動
    運動は良質な睡眠や仕事のパフォーマンス向上につながります。近所の散策や、部屋の掃除を行い、気持ちよく体を動かしましょう。
  3. 質の高い睡眠
    睡眠は体の疲労回復や脳の休息に欠かせません。生活リズムを整えぐっすり眠りましょう。
  4. 栄養バランスのよい食事
    三大栄養素とビタミンA・C・Eをしっかり摂りましょう。
  5. 生きがいのある生活をする・よく笑う
    なかなか外出のでできない昨今、読書や語学学習などにゆっくりチャレンジするチャンスです。また、オンラインでの懇親会や家族と会う機会には、思い切り笑って"オンライン映え"も!

1つでも取り入れられそうなものはありましたか?
免疫力を高めるためには、これらの心身のていねいなケアが基本です。さらに効率良く免疫機能を高めたいという方には、アミノ酸の摂取がおすすめです。

アミノ酸「グルタチオン」で免疫力アップ

ところで皆さんは、カラダの免疫細胞を活性化する上で欠かせない「グルタチオン」というアミノ酸をご存知でしょうか?

「グルタチオン」には強い抗酸化力があり、精神的なストレスや発がん物質、紫外線・放射能、大気汚染物質など、さまざまなストレスによって発生する活性酸素(カラダのさび)を無毒化するはたらきがあります。

免疫細胞を活性化させ、免疫力を高めてくれる「グルタチオン」ですが、じつは、直接摂取をしても腸管から吸収することができません。そこで注目したいのが、「グルタチオン」の材料となるアミノ酸「シスチン」と「テアニン」。

味の素(株)の研究により、これらのアミノ酸を同時に摂取することで、体内で「グルタチオン」が合成され、免疫機能を高めることが分かっています。

アミノ酸「シスチン」と「テアニン」を5週間摂取した人は、摂取しなかった人に比べて、発熱、のどの痛み、鼻水などの症状が軽度となる傾向があることが示唆されました。

「シスチン」と「テアニン」を補給するには

「グルタチオン」は加齢やストレス、飲酒や喫煙によって減少するため、「シスチン」と「テアニン」を合わせて補給することで、体内の「グルタチオン」量を増やし、免疫力を高めることができます。

「シスチン」は鶏肉などの肉類や大豆などに多く含まれるアミノ酸。「テアニン」は緑茶の旨味成分として知られているアミノ酸で、とくに旨味の強い玉露などに多いとされています。

たとえばシスチンが豊富な鶏肉を使う「親子丼」やたんぱく質やシスチン、ビタミンA・C・Eも摂れる「肉じゃが」、シスチンとテアニンが一緒に摂れる「豚ロースの緑茶しゃぶしゃぶ」のようなメニューを献立に取り入れると、無理なくおいしく栄養が摂取できますね。

「豚ロースの緑茶しゃぶしゃぶ」

さらに、「シスチン」と「テアニン」を含むサプリメントを摂取すると、一層の健康維持が期待できます。

「グルタチオン」がつくられて免疫細胞が活性化すると病原体への攻撃力が高まるため、風邪にかかりにくいカラダをつくることができるでしょう。

心身のケアを日頃から意識し、カラダの免疫機能を高めておくことが大切です。

2021年4月の情報をもとに掲載しています。

活動レポート

食とアミノ酸のはたらきを通して ~Withコロナ期の味の素社の取り組みと展望~

2020年、世の中は新型コロナウイルスの感染拡大によって、リモートワーク、マスクや手洗いの徹底など、さまざまなシーンで生活様式が一変しました。
このニューノーマル時代を迎え、味の素社では、人々が心身ともに健やかに過ごせるようさまざまな活動、支援を行っています。

味の素社の新型コロナウイルス感染防止に関する取り組み

新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大にともない、世界中の人々が、新しい生活様式(ニューノーマル)に柔軟に対応しています。

味の素グループは調味料や加工食品の製造にとどまらず、衛生管理に欠かせない洗浄剤の開発・製造、医療品の原料の開発・製造などに携わっています。サプライヤーとして安定供給の責任を果たすべく、現在、世界中の工場で感染リスクの軽減策を講じながら生産を継続しています。

これに加えて、中長期的な感染対策として新しい生活様式に向き合う中で、からだとこころの健康維持のサポート事業に取り組んできました。

食事、運動、睡眠。アスリートと西井社長の座談会から見えた免疫力とは

風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりにくい健康なからだづくりに欠かせない要素が食事、運動、睡眠です。

昨年には、アスリートから健康なからだづくりのヒントをいただこうと、味の素(株)の西井孝明社長が、松田丈志さん(競泳オリンピックメダリスト)、成田真由美選手(水泳パラリンピックメダリスト)のおふたりと座談会を開催しました。

健康なからだと最高のパフォーマンスを維持する上で、おふたりが大切にしていることは何でしょうか?

  • ●松田丈志さん
    「自分に合った食事、睡眠、運動を見つけることが大切。この時期、何かひとつでも、自分が元気になれるテクニックを見つけられるといいですね」

  • ●成田真由美選手
    「ストレスを感じない時間をつくること。暮らしのリズムをくずさないこと。それが良いパフォーマンスにつながっていきます」

  • ●西井孝明社長
    「わかっているだけで20種類のアミノ酸がありますが、料理をおいしくする以外にも筋肉の疲労を取るはたらき、睡眠をサポートするはたらき、いろんな機能があるんですね。アスリートの方はコロナ禍においても、いろんな解決策をお持ちになっていると感じました」

座談会のダイジェストムービーはこちら
https://www.ajinomoto.co.jp/company/jp/aboutus/covid-19/immunity/

第1章:アスリートに学ぶ、日々の「食」の大切さ
第2章:アスリートが感じる、運動とストレス
第3章:アスリートが考える、睡眠との付き合い方

Withコロナ時代に味の素社ができること

免疫力を維持するうえで欠かせない「食事・運動・睡眠」に、共通している要素がアミノ酸です。

味の素社の製品には、日々の料理に欠かせない調味料や加工食品をはじめ、ストレスをやわらげ、睡眠をサポートするサプリメントなど、Withコロナ時代の健康なからだづくりにも役立てるものが数多くあります。

味の素グループはアミノ酸研究では世界一の実績と自負しています。「おいしく食べて健康づくり」という1909年の創業以来の志を引き継ぎ、新型コロナウイルスのまん延終息の一助になれるよう、尽力してまいります。

味の素の取り組み

たとえば、ひとりで走ってもみんなと走る楽しさを感じられる「バーチャルラン」の開催。スポーツイベントが相次いで中止になるなか、オンライン上で走るタイムや距離を競うイベントに、昨年6月の1か月間で29,745人が参加しました。

ステイホームで増える家での食事もサポートしています。家で料理する楽しさをオンラインで分かち合い、新たなメニューやコミュニティとつながるアプリ「アラターブル」を開発し、公開しています。味の素社名古屋支社は「ペアクック」(大切な人と一緒に買い物から料理、食事をしてコミュニケーションを取って絆を深める活動)を開始し、「AJINOMOTO PARK」で夫婦編、親子編のレシピを紹介しています。

このほか、「知的財産に関する新型コロナウイルス感染症対策支援宣言」を発起人企業として実施中です。これは、新型コロナウイルス感染症まん延の終結を目的とした診断・検査・治療・衛生管理等に関連した行為に対し、味の素社が関連する知的財産権を開放するものです。医療品原料や医薬品の先端技術分野においても、当社グループの技術は活用されています。本宣言により、これらの開発や製造がよりスムーズに行われ、感染症の早期終結に寄与することを願っています。

寄付活動にも力を入れています。新型コロナ感染拡大の影響を受けた飲食店を支援する「地域飲食店応援クラウドファンディングプログラム みらい飯」に賛同し、プロジェクトの主宰READYFOR社を通じて600万円を寄付しました。

日本国内だけでなく、マレーシア、ブラジル、タイ、アメリカ、インドネシア、フィリピン、ペルーへも製品提供や寄付などの支援活動を行っています。

2021年3月の情報をもとに掲載しています。

活動レポート

味の素社が推進するダイバーシティ&インクルージョンとは?

今、成長する企業に、そして社会に必要なものはダイバーシティの推進です。味の素社は、性別、年齢、国籍、経歴の多様な人財を受け入れ、社員一人ひとりが互いに尊重し、活躍できる会社と社会をめざして、ダイバーシティ&インクルージョン(D&I ※1)を推進しています。

D&I最初の取り組み「ワークライフバランス向上」

味の素社は、多様なキャリアを持つ人財が集まり、多様性を受け入れ合うことによってイノベーションを生み出すことを、重要な経営戦略として捉えています。そのためには、性別、年齢、国籍、経歴の多様性を重視した人財を受け入れていく取り組みが必要です。

D&Iの最初の取り組みとして、味の素社は2008年、経営戦略に「ワークライフバランス※2向上」を掲げ、「味の素グループ WLBビジョン」を策定しました。すべての社員にとって働きやすく、仕事もプライベートも充実できる職場づくりへの取り組みが、10年以上前から始まりました。

たとえば、2014年には育児中の時短勤務や育児休暇の拡大、フレックスタイムや時間単位有給の採用、テレワーク制度(週1回の在宅勤務制度)の導入などを実施してきました。

2010年代半ばになると、政府が「働き方改革」を掲げ、社会的な意識も高まりました。味の素社は2017年に「週4日どこでもオフィス※3」制度を始め、退社時刻を17時20分から16時30分に繰り上げました。これにより夕方の時間が有効に使えるようになり、例えば育児時短勤務中の社員は、退社時に「お先に失礼します」と周囲に言って帰るストレスから解放されました。

また、コアタイムなしのフレックスの導入にともない、社員一人ひとりが働く時間と場所を柔軟に設計できるようになりました。

女性人財の育成支援策と今後の課題

味の素社は社会に先駆けて働き方改革を進め、社内に基本的な土壌が整いつつあった2017年7月に「ダイバーシティ推進タスクフォース」を設置し、ダイバーシティの取り組みの一環として女性活躍・登用を進めています。

同年、女性人財の育成委員会を設置し、女性の登用計画およびキャリア形成に向けた具体的な支援を開始しました。

同委員会では、女性社員の基幹職(管理職)への就任を支援するためのメンタープログラム、若手女性向けのキャリアワークショップ&カレッジ、30%Club Japan※4の参画企業間での連携施策等などを行っています。

このように10年以上も前から、女性が活躍できる土壌づくりを継続してきた味の素社ですが、社員の女性比率がここ10年ほぼ変わらず30%であるのに対して、基幹職における女性比率は、2019年度で10%に留まっています。D&Iの観点から、味の素社は、社員一人ひとりの働きがいのある職場とキャリア形成を支援すると同時に、2030年度までに基幹職の女性比率を30%まで高めることをめざしています。

味の素グループがめざす将来像とD&I

2017年に設置された「ダイバーシティ推進タスクフォース」は、より広く多様性を包括することをめざして、2019年10月に「D&I推進チーム」にリニューアルしました。これは、身近なジェンダー・ダイバーシティだけでなく、障がいをもつ人、LGBT、国籍や出身地による慣習の違いといったあらゆる多様性を受け入れ合うことで、豊かなキャリア形成に活かすことができる組織文化を育み、社員と会社がともに成長できる職場づくりにつながる活動の推進を意味します。

具体的には、自身の無意識な思い込みに気づきを与えるアンコンシャス・バイアス研修の実施、LGBTパートナー支援制度の導入、事業所内保育所や提携保育所の整備、障がい者の働きやすい環境づくりなどが実施されています。

味の素社のD&I推進がめざす将来像は、性別や年齢、国籍、経験などによらず、社員一人ひとりが互いに尊重し合い、活躍できる会社と社会です。豊かな多様性をもった企業風土は、まさにイノベーションが生まれる土壌です。また、社員一人ひとりが自律的な成長が育まれ、各々が最大の成果を上げる土壌にもなります。これらの活動が味の素社をはじめとした味の素グループだけでなく、日本社会全体にも良い影響を与えられるようになることが、味の素社が見据えるD&Iの姿です。

それはまさに、Ajinomoto Group Shared Value(ASV)※5「グローバルリーダーとして社会課題の解決に貢献し続けること。同時に、企業として成長し続けること」の実現にも直結します。

味の素社は、多様性を受け入れてお互いに生かし合う企業文化の変革へ向けて、今後もダイバーシティ&インクルージョンを推進していきます。

<味の素グループの人財マネジメント基本方針>

<多様性を受容する組織風土づくり>

※1:D&I
ダイバーシティ&インクルージョンの略。直訳すれば「多様性の受容」。近年、ビジネス界のキーワードになりつつある。一人ひとりの異なる価値観を認め、お互いに受け入れ、ともに成長していこうとする考え方。

※2:ワークライフバランス
Work Life Balance=仕事と生活の調和。2000年代、働き過ぎと仕事偏重の生活を改めようという機運の中で登場したキーワード。内閣府の「仕事と生活(ワーク・ライフ・バランス)憲章」には、「誰もがやりがいや充実感を感じながら働き、仕事上の責任を果たす一方で、子育て・介護の時間や、家庭、地域、自己啓発等にかかる個人の時間を持てる健康で豊かな生活ができるよう、今こそ、社会全体で仕事と生活の双方の調和の実現を希求していかなければならない。」とある。

※3:週4日どこでもオフィス
自宅やサテライトオフィスの他、セキュリティが確保 され、集中して勤務できる場所であればどこでも勤務できるテレワーク制度

※4:30% Club Japan
2010年に英国で創設された、世界的キャンペーン「30% Club 」の日本版。本キャンペーンは、取締役会を含む企業の重要意思決定機関に占める女性割合の向上を目的とし、現在、14か国で展開。展開国の数は増え続けている。
30% Club Japan は、2019年5月1日に活動を開始。社会全体に働きかける様々なイニシアチブを展開し、効率的・網羅的に企業のダイバーシティをめざす。

※5:Ajinomoto Group Shared Value(ASV)
味の素グループは、解決すべき3つの社会課題として「健康なこころとからだ」「食資源」「地球持続性」を掲げています。独自の技術や知見を活かし、グローバルリーダーとして社会課題の解決に貢献しつづけること。同時に、社会・地域と共有する価値を創造することにより経済価値を向上させ、企業としての成長にもつなげていきます。この取り組み全体をAjinomoto Group Shared Value=ASVと称します。

2020年12月の情報をもとに掲載しています。