食と健康

ニューノーマル時代のストレスに注目! 〜忙しい人ほど摂取したい免疫機能を高めるアミノ酸とは〜

ニューノーマルという言葉の浸透とともに、これまでの日常生活が一変し、新しい生活様式も生まれました。

出勤をやめてリモートワークに切り替えたり、イベントや会食の場を避けるなど、人と接する時間を極力減らそうと気をつけている方も多いことと思います。
しかし、そんな健康リスクを回避するための自粛行動が、知らず知らずのうちにストレスや不安を蓄積させてしまっているかもしれません。

ストレスが溜まると免疫力の低下につながります。
そもそも免疫力を高めるためにはどうすればよいのでしょうか?

カラダの内側からしっかりケアすることで免疫力を上げていく方法をご紹介します。

新しい生活習慣で免疫力が低下!? 令和型免疫低下とは?

健康的な毎日を過ごすために不可欠といわれる免疫力ですが、感染症を予防するはたらきのほかに、疲労回復や新陳代謝を活発にして細胞組織の老化を防ぐ機能があることが分かっています。

しかし現代人は、「食生活の変化」や「不規則な生活」「ストレス」「過度に清潔な環境」などにより、昔の人に比べて免疫力が低下しているそうです。

免疫力は20代をピークに年齢とともに低下し、50代でおよそ半分ほどに落ち込んでいくのですが、生活環境の変化によって、現代人は年齢にかかわらず、全般的に免疫力が低下しているといわれています。

とくに、生活様式の変化による継続的なストレスが引き起こす「令和型免疫低下」には要注意です。
いつの間にか溜め込んでいるストレスや生活習慣の乱れがないか、以下の項目でチェックをしてみましょう!

5個以上当てはまった人は要注意!!免疫低下の状態の可能性があります。

□バランスの良い食事が摂れていない
□食欲がない
□たんぱく質や野菜をしっかり摂れていない
□食べるスピードが早い
□睡眠不足や睡眠の質が悪くなった
□在宅の機会が増え、運動不足になった
□プレッシャーを感じる
□生活環境の変化にストレスを感じている
□集中力が続かない・やる気が出ない
□人とのコミュニケーションが減り、楽しいと感じられない・笑うことも減った
□体温が低い(36.5℃以下)
□すぐに風邪をひきやすい
(監修:みやがわクリニック院長 宮川浩一先生)

免疫力を高めるにはどうしたらいい?

私たちは免疫力が低下していることを自覚できません。
風邪などの症状が出てからでは遅いので、まずはできることから免疫力アップのための生活習慣を取り入れいきましょう。

免疫力アップの5箇条~令和型免疫低下予防のために~

  1. ストレスをためない
    大きな環境の変化に対し、自分では大丈夫と思っても知らないうちにストレスがたまっている可能性も。心身のケアにも気をつけて過ごしたいですね。
  2. 適度な運動
    運動は良質な睡眠や仕事のパフォーマンス向上につながります。近所の散策や、部屋の掃除を行い、気持ちよく体を動かしましょう。
  3. 質の高い睡眠
    睡眠は体の疲労回復や脳の休息に欠かせません。生活リズムを整えぐっすり眠りましょう。
  4. 栄養バランスのよい食事
    三大栄養素とビタミンA・C・Eをしっかり摂りましょう。
  5. 生きがいのある生活をする・よく笑う
    なかなか外出のでできない昨今、読書や語学学習などにゆっくりチャレンジするチャンスです。また、オンラインでの懇親会や家族と会う機会には、思い切り笑って"オンライン映え"も!

1つでも取り入れられそうなものはありましたか?
免疫力を高めるためには、これらの心身のていねいなケアが基本です。さらに効率良く免疫機能を高めたいという方には、アミノ酸の摂取がおすすめです。

アミノ酸「グルタチオン」で免疫力アップ

ところで皆さんは、カラダの免疫細胞を活性化する上で欠かせない「グルタチオン」というアミノ酸をご存知でしょうか?

「グルタチオン」には強い抗酸化力があり、精神的なストレスや発がん物質、紫外線・放射能、大気汚染物質など、さまざまなストレスによって発生する活性酸素(カラダのさび)を無毒化するはたらきがあります。

免疫細胞を活性化させ、免疫力を高めてくれる「グルタチオン」ですが、じつは、直接摂取をしても腸管から吸収することができません。そこで注目したいのが、「グルタチオン」の材料となるアミノ酸「シスチン」と「テアニン」。

味の素(株)の研究により、これらのアミノ酸を同時に摂取することで、体内で「グルタチオン」が合成され、免疫機能を高めることが分かっています。

アミノ酸「シスチン」と「テアニン」を5週間摂取した人は、摂取しなかった人に比べて、発熱、のどの痛み、鼻水などの症状が軽度となる傾向があることが示唆されました。

「シスチン」と「テアニン」を補給するには

「グルタチオン」は加齢やストレス、飲酒や喫煙によって減少するため、「シスチン」と「テアニン」を合わせて補給することで、体内の「グルタチオン」量を増やし、免疫力を高めることができます。

「シスチン」は鶏肉などの肉類や大豆などに多く含まれるアミノ酸。「テアニン」は緑茶の旨味成分として知られているアミノ酸で、とくに旨味の強い玉露などに多いとされています。

たとえばシスチンが豊富な鶏肉を使う「親子丼」やたんぱく質やシスチン、ビタミンA・C・Eも摂れる「肉じゃが」、シスチンとテアニンが一緒に摂れる「豚ロースの緑茶しゃぶしゃぶ」のようなメニューを献立に取り入れると、無理なくおいしく栄養が摂取できますね。

「豚ロースの緑茶しゃぶしゃぶ」

さらに、「シスチン」と「テアニン」を含むサプリメントを摂取すると、一層の健康維持が期待できます。

「グルタチオン」がつくられて免疫細胞が活性化すると病原体への攻撃力が高まるため、風邪にかかりにくいカラダをつくることができるでしょう。

心身のケアを日頃から意識し、カラダの免疫機能を高めておくことが大切です。

2021年4月の情報をもとに掲載しています。

味の素グループは、アミノサイエンス®で人・社会・地球のWell-beingに貢献します

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