今回の記事では、サプリメント開発の経緯や、商品のコンセプト、早期ケアの重要性などについて、「STRETCH+」®シリーズ開発担当の松田克洋さんにお話を聞きました。
加齢とともに忍びよる腰、膝の違和感
人の身体は加齢によって変化するもの。若いうちはしなやかだった関節や筋肉もやがてこわばっていき、ひどくなると生活に支障が出ることも。こうした身体の変化は、高齢者が抱える悩みだと思いがちですが、じつは40代~50代から腰、膝に違和感を抱えている人も少なくないのだとか。
つい見過ごしてしまうほどの些細な「違和感」ですが、年齢を重ねても健康な足腰を維持するためには、ストレッチや運動といった早期のケアが大切。さらに内側から自分にあったセルフケアを行っていくことも重要です。
時代の最先端を突き進む、味の素社の「アミノサイエンス®」
味の素社は100年以上もの間アミノ酸を研究し続け、そこから得られた多様な素材・機能などをさまざまな事業に活かしています。
その研究の中で、腰、膝の違和感に効果的な成分も分かってきました。それが、牛乳や大豆などに含まれるアミノ酸の一種である「セリン」と、青魚に多く含まれるオメガ3脂肪酸の「EPA」の組み合わせです。
じつは味の素社がアミノ酸「セリン」について研究を開始したのは、約10年前。アミノ酸「セリン」は神経細胞の重要な構成成分となっているため、神経機能を維持するためには摂取して補う必要がある、という仮説をもった担当者が、研究を開始しました。
研究を進める中で、アミノ酸「セリン」は、身近な食品からも簡単に摂れる一方で、食品の中にはアミノ酸「セリン」の効果を阻害する成分を持ちあわせているものもあるため、サプリメントとして摂取することが重要だと分かりました。さらに、アミノ酸「セリン」と組み合わせることでよりすぐれた効果を発揮する素材として「EPA」を見出したのです。
ストレッチと一緒に、腰、膝の違和感、筋力維持への早期ケア
今回発売された「STRETCH+」®シリーズのコンセプトは、中高年層が悩みを抱える腰、膝の違和感、筋力維持への早期ケア。ラインナップは「STRETCH+」®<膝>、「STRETCH+」®<腰>、「STRETCH+」®<筋>の3種類。いずれも「機能性表示食品」として、通信販売での展開を進めています。
味の素社ダイレクトマーケティング部の松田克洋さんは、この「STRETCH+」®シリーズの開発経緯を、次のように話します。
松田:じつは「セリン」と「EPA」の機能に関して「膝」を中心とした特許を出願した後、サプリメント製品としての開発は、効果検証の難しさや社内方針などから、一旦ストップしていました。ただ、新規事業を立ち上げるプロジェクトの中で、どうにかしてこういった知見を活用していくことができないか、再検討をする機会があったんです。
その中で、40代、50代の3割以上が、関節等の足腰の悩みを抱えていること、そして足腰の違和感は、膝からくる方、腰からくる方、筋力が衰えたことからくる方など、様々なケースがあることがわかりました。そこで、「腰」と「膝」にターゲットを広げることで、また製品化への道がひらけたんです。
難しいとされていた検証も、当時の研究開発企画部(現在のR&B企画部)、食品研究所、バイオファイン研究所の担当者が知恵と力を合わせ、総力戦で進めました。そして著名な学会誌にも掲載されるほど、良い研究データを取得することができました。
そして、このデータをもとに、新製品として「機能性表示食品」の届出を行うことになります。
松田:これまでアミノ酸「セリン」と「EPA」を扱った機能性表示食品はありませんでしたから、論文のエビデンスと届出内容に齟齬がないか、懸念点がないか、事業部と研究担当者で何度も確認を行った後、無事届出が受理されました。
効果が科学的に実証された「機能性表示食品」
「機能性表示食品」とは、安全性や効果などの科学的根拠に基づく機能性を商品パッケージに表示している食品のこと。機能性の表示にあたっては、消費者庁に届け出が必要。味の素社製品では「STRETCH+」®シリーズをはじめ、眠りをサポートするサプリ「グリナ」などが該当しています。
また、新製品発売に向け、味の素社が注目したのはアミノ酸「セリン」と「EPA」だけではありません。たとえば「カツオ由来のエラスチンペプチド」もそのひとつ。カツオ一匹から数gしかとれない希少な弾力性のある成分エラスチンを分解したものです。エラスチンは、人間の皮膚や血管といった弾力性が求められる組織に広く分布しており、靭帯にいたっては、約8割がエラスチンで構成されているというから驚きです。
また、「HMBカルシウム」の効果も見逃せません。「HMBカルシウム」はアミノ酸が体内で分解される際に生まれる成分で、筋肉量や筋力が維持されると考えられており、今回の製品に活用されています。
これらを活用した同じような製品があってもおかしくはなさそうですが、「STRETCH+」®シリーズは、既存製品とは異なる点があります。
松田:競合他社のサプリメントの多くは、高齢者向けに開発されたもので、部位ごとにブランドが分けられています。一方の「STRETCH+」®シリーズは、早期ケアを目的として、足腰悩みの入り口を一つのブランドでカバーしています。気になる箇所がある方や出始めた方が、自分にピンポイントな製品を選べるという点が異なるわけです。
また、有効成分の研究だけではなく、サプリメントとしての飲みやすさも重視しています。
松田:顆粒タイプのサプリメントが苦手な方も多いので、錠剤タイプにすることは必須でした。1粒のサイズもできるだけ小さくしています。また「HMBカルシウム」は苦みが強いので、錠剤が口のなかで溶けた場合なども想定して味を調整しています。
「STRETCH+」®シリーズは一日一回の摂取でOK。いつでも好きなタイミングで飲めるので、気軽に生活に取り入れられます。
サプリメントとストレッチを一緒に続けることが大切
「STRETCH+」®<膝>、「STRETCH+」®<腰>、「STRETCH+」®<筋>、は、それぞれどのような方におすすめなのでしょうか?
松田:腰と膝に違和感がある方はアミノ酸「セリン」と「EPA」を配合した「STRETCH+」®<腰>をどうぞ。膝の違和感が気になる方は、「カツオ由来のエラスチンペプチド」を主成分とする「STRETCH+」®<膝>を。「STRETCH+」®<筋>は「HMBカルシウム」が入っているので、筋力を維持したい方におすすめです。
さらに、製品の購入者に、ストレッチの冊子が同封されるのも「STRETCH+」®シリーズならではのアプローチ。
自宅で簡単にできる腰や膝の違和感緩和や筋力UPに関するストレッチ動画も配信しています。冊子や動画は、特定非営利活動法人日本ストレッチング協会の長畑芳仁理事長が監修しています。プロお墨付きのストレッチなら、より高い効果が期待できそうです。
味の素(株)のSTRECH動画
松田さんは「STRETCH+」®シリーズを飲み始めてから、同時にストレッチも欠かさず続けてきました。この頃は「小学生の息子の公園サッカーに楽しく付き合えるようになった」と笑顔を見せます。
松田:膝や腰に違和感がある方に多数インタビューをした際、多くの方がストレッチや筋力トレーニングの対策をとっておられました。商品名に「STRETCH」を入れている通り、ストレッチや運動等のケアに加えて、「STRETCH+」で内側からもケアしていただければと思っています。「STRETCH+」®シリーズをきっかけに、健康づくりが習慣化してくれることを願っています。
次世代を見据えたアミノ酸研究にも意欲的な松田さん。社会的な認知度が高まりつつあるアミノ酸の新たな価値を探求しています。
松田:味の素社は、今回の製品のアミノ酸「セリン」をグループ会社のノースカロライナ工場でトウモロコシを原料に発酵法で製造しています。長年積み重ねてきた「アミノサイエンス®」により、アミノ酸の健康機能用途の研究開発から、自社での一貫生産、そして医薬用で使えるほどの品質を保っているのは、当社ならではの強みだと思っています。
この頃は、アミノ酸がもつ栄養やおいしさだけではなく、健康機能面も注目を集めていますよね。こうした当社の強みであるアミノ酸の機能と他素材を効果的に組み合わせ、健康に関するお悩みを解消したり、明日の活力につながる製品を開発したりすることで、社会に貢献していきたいです。
味の素社の「アミノサイエンス®」は、時代のニーズを取り入れながら今なお進化中。味の素社は、「STRETCH+」®シリーズをはじめとするさまざまな製品を通じて、アクティブな日常生活をサポートし「健康寿命延伸」に貢献していきます。
購入先リンク
「STRETCH+」®(ストレッチプラス)<膝>
「STRETCH+」®(ストレッチプラス)<腰>
「STRETCH+」®(ストレッチプラス)<筋>
松田 克洋
ダイレクトマーケティング部 開発マーケティングG
入社後は、九州支社、大阪支社で業務用調味料の営業に従事。その後、社内公募でダイレクトマーケティング部のサプリメント開発担当に。一般社団法人 日本臨床栄養協会 N・Rサプリメントアドバイザー認定資格保有。仕事では、お客様になりきって考えることを心掛けています。座右の銘は「三方よし」
学生時代に魚の研究をしていたのもあり、スキューバダイビング、魚釣り、魚料理が好きです。最近は、家族でキャンプにハマっています。
2023年8月の情報をもとに掲載しています。
【機能性表示食品 届出表示】
●「STRETCH+」®(ストレッチプラス)<腰> 届出番号H630
本品にはセリンとEPAが含まれています。セリンとEPAを同時に摂取することにより、腰と膝に違和感がある健康な方の、腰と膝の違和感を和らげる機能があることが報告されています。
●「STRETCH+」®(ストレッチプラス)<膝> 届出番号H522
本品にはカツオ由来エラスチンペプチドが含まれています。カツオ由来エラスチンペプチドには、ひざ関節に違和感を持つ健康な中高年のひざ関節の動きをサポートし、違和感を和らげる機能があることが報告されています。
●「STRETCH+」®(ストレッチプラス)<筋> 届出番号H783
本品には、HMBカルシウム(カルシウム ビス-3-ヒドロキシ-3-メチルブチレートモノハイドレート)、ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンが含まれます。HMBカルシウム(カルシウム ビス-3-ヒドロキシ-3-メチルブチレートモノハイドレート)は、筋肉の維持に働きかけ、運動との併用で、自立した日常生活を送る上で必要な筋力の維持に役立つ機能が報告されています。ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンは、運動との併用で、60代以上の方の歩く力の維持に役立つことが報告されています。
●本品は、特定保健用食品と異なり、消費者庁長官による個別審査を受けたものではありません。
●食生活は、主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスを。
●本品は、疾病の診断、治療、予防を目的としたものではありません。