中でも、男性の育休取得についての取り組みとして、パパのみならずパートナーや家族一人ひとりのウェルビーイングを高めるためにも、ハッピーな人生を全力で楽しんでいるパパを応援しています。
新連載「パパ育休奮闘記」では、育休を取得した男性従業員の体験談を紹介していきます。
今回登場するのは、DX推進部先進ITグループの高木亮輔さんです。奥様の産後フォローもばっちりな高木さんに、人事部のDE&I推進チームが直撃インタビュー!育休取得したときの心境や育休中の過ごし方などについて聞きました。
DX推進部先進ITグループ
高木亮輔
育休期間:3週間+特別休暇5日
人事部人事グループ
DE&I推進チーム(※)
育休中、仕事の連絡は一切なし。上司と同僚の心づかいに感謝
DE&I
推進チーム
育休取得のきっかけはなんですか?
高木さん
第一子と年子の第二子誕生を迎え、私が育休を取らないと家庭が回らないと感じ、必要に迫られて取得しました。妻とは「育休取れたらいいね」と事前に話をしていました。今思うと、当時専業主婦だった妻は「私が全部しなきゃ」と感じていたのかも。結果的に、二人での協力体制が整ってよかったです。
DE&I
推進チーム
年子となると、大変だったのではないですか?
高木さん
はい、長男(第一子)が赤ちゃん返りをして大変でしたね。妻は第二子(長女)担当、私は長男のお世話と家事全般を担当して乗り切りました。
DE&I
推進チーム
上司や同僚の反応はいかがでしたか ?
高木さん
当時、大きな社内プロジェクトを抱えており、上司に早めに伝えなければと思い、安定期(一般的に妊娠16週から)前に取得の意向を伝えました。その時上司は、安定期前ということもあり、「まだ他のメンバーには伝えなくていい、時期が来たら周囲に伝えよう」と言ってくれました。職場には育休の約2か月前に伝え、みなさん快く受け入れていただき、育休中メールや電話は一切無くてありがたかったです。
子どもが寝たあとに勉強時間も確保できました
DE&I
推進チーム
育休前に不安はありませんでしたか?
高木さん
仕事面では、とにかくプロジェクトに影響がないか心配で。引継ぎはおもに上司の大竹さんにお願いしたのですが、業務量が増えて大変だったと思います。私個人としては、キャリアの面で差が出ないかも心配でしたね。妻と子どもが寝た後は、家事や育児のリフレッシュも兼ねて勉強の時間に充てるなどしていました。
DE&I
推進チーム
育休中の1日はどのように過ごされていましたか?
高木さん
朝から晩まで子どもとの触れ合いを大切にしつつ、合間に家事をテキパキこなす日々です。息子は、よく寝て比較的ごきげんにひとり遊びをしてくれたのでお世話に困ることはあまりなく、家事は、一人暮らしの時から慣れていたので滞りなくできました。今でも長男はパパっ子なので、うれしいです。最高にかわいいですよ!
朝型生活で仕事と育児を両立
DE&I
推進チーム
奥様へのケアはどうされていましたか?
高木さん
産後すぐ、普段気丈な妻が突然涙を流し、その姿にハッとしました。妻をちゃんと支えなきゃと感じた瞬間でした。妻は職業上、土日の仕事が多いのですが、息抜きを兼ねて遠慮せずに外出して!と伝え、その間は私が子どもの面倒を見ています。育休中鍛えられたので、なにも困らず対応できますよ!
DE&I
推進チーム
ママの息抜きまで考えていらっしゃるとは......素敵すぎます!
高木さん
いえいえ、息抜きは大事ですからね。復帰後は一時的に残業が多かったですが、今はこれまで以上に朝型にして仕事と育児を両立しています。「やらないこと」に対する感度は相当上がっています。
育児休業制度(育休)とは?
育児休業制度(育休)とは、従業員が育児に専念できるように「育児・介護休業法」で定められた支援制度です。より育休を取得しやすくするために、2022年(令和4年)4月から2023年(令和5年)4月にかけて「育児・介護休業法」が大きく改正されました。
1.「産後パパ育休制度」の新設
"男性版の産休"といわれる「産後パパ育休制度」(出生時育児休業)が新設されました。
2.育児休業(育休)の分割取得が可能に
従来の育児休業も2回に分割できるようになりました。
3.育児休業(育休)取得条件の緩和
育休は雇用形態に関わらず、パートや契約社員でも取得できます。
最新の育児休業制度については、厚生労働省が運営するWebサイト「イクメンプロジェクト」で詳しく解説されています。
味の素社が育児休業を積極的に支援する基本的な考え方
味の素社は、下記の3つの基本的な考えに基づいて、従業員の育児休業取得を後押ししています。
家族の"こころとからだ"の健康を支える
・ 活き活きと仕事をするため、従業員本人だけでなく家族のウエルネスも大切。
・ 家族と寄り添い、信頼関係をさらに深め、ウェルビーイングを見直す機会を従業員に持ってもらいたい。
個と会社の共成長につなげる
・ 「育児」と「仕事」は二項対立ではなく、相互によい影響を与えながら両立できるもの。
・ 育児で得た気づきや経験を職場復帰後の業務に活かしてほしい。それが個人と会社の共成長につながる。
・ 休業中もチーム内で助け合う風土を醸成することで、従業員同士の信頼関係強化やチーム力の向上につなげたい。
育休を取得しやすい社会の実現
「日本では男性は育児休業取得がしにくい(育児は女性が担当した方が良い)」というアンコンシャス・バイアス(無意識の思い込み)を変え、どの職種でもより育休を取得しやすい社会の実現に貢献したい。
パパ育休取得が当たり前の世の中になるために
現在はDXのプロジェクトに日々奔走する高木さん。クールなお話しぶりではありながら、ご家族への愛情がたっぷり感じられました。
最後に、高木さんと、高木さんの上司であるDX推進部先進ITグループの大竹さんからのメッセージを紹介します。
高木:妻が一番大変なときにそばにいることは、リスクヘッジという現実的な意味でとても重要だったと感じます。そして、この時期を夫婦で乗り切った経験は後々の夫婦仲にも必ずいい影響があると信じています!私の経験談がみなさんのお役に立てば幸いです。
大竹:高木さんの育休を通じ、一業務一人体制を見直し、複数名で担う仕組みを日頃から整えることは、男性の育休取得はもちろん、部署運営上、大変重要だと改めて感じます。以前も男性の育休取得者がいましたが、育休復帰後は、高木さんと同様に生産性への感度がアップし、業務はもちろんプライベートも非常に充実しており素晴らしいです。彼らのようにパパ育休取得が当たり前の世の中になるために、引き続きサポートをしていきます!
味の素社では、これからも従業員であるパパたちをあたたかい気持ちでサポートしていきます。
※DE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン )推進チームとは
性別、年齢、国籍、障がいの有無、経験等によらず、従業員一人ひとりが互いに尊重し合い活躍する会社となり、社内外の多様な「個人」が集い、「組織」が多様な個の強みを活かして共成長することでイノベーションを創出し、未来に向けた継続的な価値を創出することを基本方針として、あらゆる多様性を受け入れ合うことで、豊かなキャリア形成に活かすことができる組織文化を育み、従業員と会社がともに成長できる場づくりにつながる活動を推進しています。
参考:味の素株式会社 コーポレート・ガバナンス基本方針第8章
味の素グループの取り組み
味の素グループでは、男性従業員の育児・家事参加を奨励するさまざまな取り組みを行なっています。ここではその一部をご紹介しましょう。
●「アジパンダ®KIDS」
「アジパンダ®KIDS」とは、神奈川県川崎市にある川崎事業所内にある企業主導型保育所です。従業員が養育している生後57日目以降の0歳児から5歳の未就学児までが利用できます。園内洗濯や手ぶら登園サービス(紙おむつやお布団は園で用意)を導入しており荷物は最小限とし通勤負担を軽減しています。
●「仕事と生活(家事・育児)の両立支援セミナー」
「仕事と生活(家事・育児)の両立支援セミナー」は、従業員とパートナーが一緒に参加できるセミナーです。育児・家事を協力して行うことの重要性を学び、家庭という"チーム"でどのように仕事と生活をマネジメントしていくのかを話し合います。
●男性調理支援コンテンツ「#おれなりの食卓」
「#おれなりの食卓」は、男性の調理喚起によるウェルビーイング促進を目的として、20~30代男性に向けた情報を発信しています。
https://park.ajinomoto.co.jp/special/livewell/orenari/
高木亮輔
DX推進部先進ITグループ
2019年にシステム開発会社から味の素社へ中途採用で入社。社内のデジタルを活用したコミュニケーションの推進や、各事業におけるデータ活用の推進などに取り組んでいます。日頃から「早く決めて早く行動すること」を心掛けており、それを実行できるチームや関係をつくるために、周囲の方々とのコミュニケーションを大切にしています。
休日は子どもと公園に行くことが多く、ボール遊びや鬼ごっこなどで子どもとの時間を楽しんでいます。
2023年6月の情報をもとに掲載しています。