偉人の食卓

太宰治「食べすぎて、すみません。」~ 偉人の食卓シリーズvol.1

味の素社では、2011年から新聞広告として「偉人の食卓」というシリーズの広告を掲載していました。歴史上の人物にスポットを当て、その人物がどのような料理を好んでいたか、またその料理に関するエピソードを紹介し、資料などから「偉人の食卓」を再現するというものです。

今回は第1回として「太宰治(だざい おさむ)」のエピソードをご紹介します。

「人間失格」「斜陽」「津軽」「走れメロス」などの著作で知られる小説家、太宰治。作品の世界観や氏の写真の雰囲気から、食が細い印象がしますが、果たして実際はどうだったのでしょうか。

また、太宰と味の素®の意外な関係も明らかになりました。

"食べすぎて、すみません。"

それでは、この新聞広告「偉人の食卓 太宰治」を紹介しましょう。
タイトルは、太宰の短編小説「二十世紀旗手」のサブタイトル"生れて、すみません。"から、 "食べすぎて、すみません。"

https://www.ajinomoto.co.jp/kfb/cm/newspaper/pdf/2011_4.pdf
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偉人の食卓 太宰 治

食べすぎて、すみません。

「子供の頃の自分にとって、最も苦痛な時刻は、
実に、自分の家の食事の時間でした。」

そんな『人間失格』の一節からは想像できないほど、
実際の太宰治は、よく食べよく飲む大食漢だった。
高校時代は、いつも三杯分の味噌汁を
魔法瓶に入れ登校し、作家になってからも、
その大食ぶりで周囲を驚かせたという。
結婚後は、特に家では素材も調理も
出身地である津軽風にこだわった。
郷里から毛蟹が送られてきたときなどは、
大の男がまるで子どものように
有頂天になって喜んだ。
ほかにも、湯豆腐、筋子納豆、
根曲がり竹などが好物で、美和子夫人は
自身の回想録で三鷹の街を毎日食糧集めに
奔走したことを記している。

また、太宰は自他共に認める
大の味の素好きでもあった。
『HUMAN LOST』の中の
「私は、筋子に味の素の雪きらきら降らせ、
納豆に、青のり、と、からし、添えて在れば、
他には何も不足なかった。」という
主人公の語りも太宰自身の本心なのだろう。
貪欲なまでの食事への執着は、
この作家の生きることに対する
力の限りの執着のようにも思えてくる。

食は人をつくる。

"僕がね、絶対、確信を持てるのは・・・"

魔法瓶に味噌汁三杯分、毛蟹で有頂天、湯豆腐、筋子納豆、根曲がり竹・・・。
太宰のイメージからはちょっと想像できない意外なエピソードでしたね。

とくに"大の味の素®好き"というのがいいですね。実際に「HUMAN LOST」以外にも太宰の作品の多くで味の素®が登場しますし、檀一雄の著作「小説 太宰治」のなかで太宰は「僕がね、絶対、確信を持てるのは味の素だけなんだ」と語るほどです。「好き」どころではなく「絶対」の「確信」というほどです。

いまでも太宰の墓前にはファンの方々によって味の素®が供えられているそうです。

また、味の素®が発売されたのは太宰の生まれた1909年〈明治42年〉。奇遇とはいえ、何か縁のようなものを感じます。

味の素®と納豆のレシピ

そこで、今回はレシピ大百科から「納豆」と「味の素®」の組み合わせでできるレシピをご紹介しましょう。

納豆と味の素®レシピランキング

「油揚げの納豆包み」「ちくわ納豆」「カリカリじゃこの納豆チャーハン」など、納豆と味の素®の組み合わせでバリエーションが広がります。ぜひお試しください。

太宰が生きていたら、どんなメニューを好んでくれるしょうか。
"味の素の雪きらきら降らせ"ながら、「油揚げの納豆包み」を頬張っていただきたいですね。

太宰 治(だざい おさむ、1909年〈明治42年〉6月19日 - 1948年〈昭和23年〉6月13日)は、日本の小説家。
本名、津島 修治(つしま しゅうじ)。左翼活動での挫折後、自殺未遂や薬物中毒を繰り返しながらも、第二次世界大戦前から戦後にかけて作品を次々に発表。主な作品に『走れメロス』『津軽』『お伽草紙』『人間失格』がある。没落した華族の女性を主人公にした『斜陽』はベストセラーとなる。戦後は、その作風から坂口安吾、織田作之助、石川淳らとともに新戯作派、無頼派と称されたが、典型的な自己破滅型の私小説作家であった。
(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
更新日時:2020年8月18日 (火) 04:28)

2020年9月の情報をもとに掲載しています。

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