歴史・トリビア

高級料亭でも使われている「うま味だし・ハイミー®」の正体とは?

「♪ハイ・ミ~ パ・パ・パーッ」

このフレーズを聞くだけで「うわ、懐かしい!」と反応してしまうのは、ある一定の年齢より上の方ではないでしょうか。
「ハイ・ミー」とは1962年(昭和37年)に発売された複合調味料「ハイ・ミー®」のこと。昭和30年代から50年代にかけて放映されたTVCMの最後には、この「一度聞いたら忘れられない」キャッチーなフレーズが流れていました。
昭和の高度経済成長期に育った世代の方にとって、このフレーズが「遠い記憶の中に眠るもの」であるとともに、「ハイ・ミー®」そのものも「昔懐かしい昭和の時代の商品」という印象を持っていらっしゃるかも知れません。

実は、「ハイ・ミー®」は過去の商品ではなく、「うま味だし・ハイミー®」として、いまもなお高級料亭などでも使われている調味料です。

本記事では、その「うま味だし・ハイミー®」の真実に迫ってみたいと思います。

新たな「うま味」発見から生まれた「ハイ・ミー®」

経済大国への道を突き進んでいた昭和30年代の日本。
商品「味の素®」が発売されたことで国内の食生活は充実しつつあり、うま味調味料の需要も急増していました。

そんな中、うま味の研究開発はさらに進み、商品「味の素®」の主成分である昆布由来の「グルタミン酸ナトリウム」以外にも、かつお節のうま味成分を由来とする「イノシン酸ナトリウム」や、干ししいたけのうま味成分に含まれる「グアニル酸ナトリウムなど」が発見されました。

うま味のかけ合わせ、つまり、「グルタミン酸ナトリウム」と「イノシン酸ナトリウム」の相乗効果に着目した味の素社は、1960年(昭和35年)、これらをかけ合わせた世界初となる複合調味料「味の素®プラス」を発売。

1962(昭和37)年11月21日にリニューアルして販売したのが「ハイ・ミー®」です。

1966(昭和41)年には「ハイ・ミー®」は複合調味料のトップブランドの地位を確立し、1979(昭和54)年には新ロゴタイプ「ハイミー®」に変更しました。

名前の由来は、うま味が高い=ハイ(High)とミー(味)を合わせたもの。

現在は、「うま味だし・ハイミー®」と名前を変え、多くの生活者に親しまれています。

「うま味だし・ハイミー®」と「味の素®」は、どこが違う?

「味の素®」と「うま味だし・ハイミー®」の違いがよくわからない。というお話を伺いますが、違いはとても明確です。

「味の素®」は「グルタミン酸ナトリウム」を主成分とするものです。

料理の味をととのえる働きがあります。食材の下ごしらえに使うと、食材のおいしさを引き立ててくれるというメリットもあります。

一方、「うま味だし・ハイミー®」は、「グルタミン酸ナトリウム」をベースに、「イノシン酸ナトリウム」と「グアニル酸ナトリウム」を4%ずつ配合しています。

つまり、「味の素®」よりも、うま味とコクが強く、そのまま煮物や汁物のだしとして使えるのが特徴です。

発売当初の「ハイミー®」と「味の素®」

高級料亭も愛用!ごく少量でコクのある深い味わいに

「うま味だし・ハイミー®」は、コクのある深い味わいが手軽に叶うことから、高級料亭から人気ラーメン店までプロの料理人にも愛用されています。

和食の基本でもあるだしは昆布を中心に複数の素材からじっくり煮出してつくります。
しかし昆布、かつお節、干ししいたけのもつうま味成分をバランスよく配合した「うま味だし・ハイミー®」なら、ごく少量を加えるだけでOK。

たとえば煮物なら、煮汁600mlに対して小さじ1/5~1/3。
汁物なら、600mlの水に1/5~1/4程度で大丈夫。

料理をまろやかに仕上げるため、こってりとした中華料理やとろみのあるスープ、酢の物などにも威力を発揮します。ただし、うま味とコクが強いので、分量はいつもよりシビアに。入れすぎに注意してくださいね。

「プロの味」にチャレンジ!レシピのご紹介

AJINOMOTO PARKの 「レシピ大百科」より、「うま味だし・ハイミー®」を使ったレシピから人気の3品をご紹介します。

鶏肉と大根のうま煮

調理時間25分。煮汁がまろやかで、鶏肉と大根のうま味がギュっと凝縮された上品な一品です。

ひじきとちくわのサラダ

調理時間10分。焼きちくわやきゅうりを使った人気の副菜レシピです。

大根の浅漬け

調理時間15分。大根やすだちを使った人気の副菜レシピです。

そのほかの「うま味だし・ハイミー®」を使ったレシピはこちら

まだ使ったことのないあなたも「うま味だし・ハイミー®」で、名店級の味をおうちで実現してみてはいかがでしょうか。

2020年6月の情報をもとに掲載しています。