歴史・トリビア

「味の素®」は実は"味の元"だった!初の商標"美人マーク"とは?

今ではすっかりおなじみの「味の素®」ですが、発案当初は少し趣の違う文字が使われていたようです。さらに、初の商標として登録されたマークは割烹着姿の女性を描いたその名も“美人マーク”。商品名と商標、どちらも「味の素®」が家庭に親しまれるよう工夫されたものでした。

「味の素®」の名前の由来は"味の元"

創業家である鈴木家一家全員が揃ってネーミング会議を開き、二代目鈴木三郎助の長男(のちの三代目鈴木三郎助)が提案したのが「味の元」でした。しかし、「元」が日本舞踊などの家元を連想させるのではという意見が持ち上がり、二代目の弟・忠治の提案で「素」が採用に。
協議では「だしの元」「鰹の元」「味の王」などの候補も挙げられ、「味の元」が選ばれたあとにも"あ・じ・の・も・と"と五音では商品名として長いのではないか?といった意見も持ち上がるなど、創業家全員が意見を出し合い、懸命な協議を交わしたことが伺えます。

味の素グループ初の商標登録は 、芸者がモデルの"美人マーク"

そして、パッケージや広告に使用するマークとして作られたのが、割烹着姿の女性に「味の素」の文字を配してデザインされた、通称"美人マーク"。1908(明治41)年11月17日、味の素グループ初の登録商標(商標登録第34220号)となりました。
割烹着姿の女性は東京・新富町の芸者をモデルに描かれたもので、「味の素®」が料理用の調味料であること、かつ、家庭に親しまれるようにとの思いが込められたもの。
「美人マーク」は、少しずつ形を変えながら1973(昭和48)年まで使用されました。

「味の素®」は、その翌年となる1909(明治42)年5月20日に一般発売。商品名は、その半年後となる12月24日に商標登録(商標第39051号)されました。
「味の素®」マークの元祖もぜひのぞいてみてください。時代を感じる味わい深いデザインをご覧いただけます。

2019年12月の情報をもとに掲載しています。