そんななか、味の素物流社ではドライバーコンテストを実施して、安全意識の向上やモチベーションアップに役立てている。
全国ドライバー・コンテストとは
2016年から毎年開催されているのが、「全国ドライバー・コンテスト」。
①乗務員の安全意識向上による事故の低減
②コンテスト内容を各社の安全意識の普及活動に活用すること
③出場各社の乗務員との交流によって団結力を醸成すること
などを目的として、味の素物流グループ・F -LINEグループからそれぞれ選抜されたドライバーたちを全国から募り、日頃培った運転技術を競い合う。
"ドラテク"だけじゃない!知識と経験がモノを言う競技
2018年10月15日、西鉄自動車学校の協力のもとで開催された「第三回全国ドライバー・コンテスト」では、選抜された22名のドライバーが参加し、中型トラック部門、大型トラック部門、当年から追加されたトレーラー部門の3部門での競技となった。
ドライバーは、それぞれクランク走行、バック車庫入れ、狭い通路の走行など、その年の競技会場となる施設に準じたコースでドライビングテクニックを競う。とりわけ、味の素物流グループが強化している"バック運転時の安全確認"は重要項目だ。時間制限は10分間で、的確な安全確認の実施、交通法規の遵守、基本操作技術について審査される。
運転技術だけでなく、車両点検が正確に行えるかどうかも評価の対象だ。
時間制限7分(大型・トレーラー部門は8分)のうちに日常点検の的確な実施と不具合箇所を見つけるという内容。車両についての知識はもちろん、トラックドライバーとしての経験値が試される、まさに腕の見せ所なのだ。
総合評価の配点は、運転競技400点と点検競技200点の600点満点からの減点方式。これに、学科競技による審査結果も得点に加わる。
総合優勝を競い合う目指すは"全国"制覇!
2018年の総合優勝に輝いたのは、九州F-LINEの瀧本穣司選手。トレーラー部門では九州F-LINEの杉本博選手が1位に、中型トラック部門ではF-LINEの渡邊直樹選手が1位を獲得した。
コンテストの優勝者の中には、この結果を糧に全日本トラック協会主催の「全国トラックドライバー・コンテスト」へ出場し、入賞できるように頑張りたいと胸弾ませるドライバーも。全国トラックドライバー・コンテストで優勝すれば、内閣総理大臣賞も夢ではない。
トラックドライバーたちの安全意識とモチベーションの向上は、物流業界の活性化とより良い社会作りに繋がるに違いない。
2019年3月の情報をもとに掲載しています。