活動レポート

「目をOFFにすると発見がある」~ブラインドサッカーでダイバーシティを学ぶ~

味の素グループでは、ブラインドサッカーを活用した新人研修を行っている。その目的は、コミュニケーションの重要性と難しさ、相手への思いやりの大切さを再認識すること。それぞれの個性を受け入れる、いわばダイバーシティの基本を学ぶことにある。2018年4月には味の素グループ8社の新入社員が参加した。

パラリンピック競技にもなっているブラインドサッカーとは

ブラインドサッカーとは、ボールが転がると出る「シャカシャカ」という音を頼りにプレーする、スペイン発祥のスポーツ。フィールドプレイヤーとなる視覚障がい者4人と、キーパーとなる健常者1人が同じピッチ上でプレーし、鈴の入ったボールの音とまわりの声を頼りにゴールを奪い合う。2004年からは、パラリンピック競技種目にもなっている。

「目をOFFにすると発見がある」ブラインドサッカーでの学び

研修では、まずは目隠しをして「声を頼りに数メートル先に人のところまで歩く」「目隠しをした人に同じ動作をしてもらう」などのブラインドサッカー流コミュニケーションでウォーミングアップ。そして、チームワークを発揮して、音だけを頼りにゲームに挑戦。その後、各チームでこの日学んだことをディスカッションという流れで進行。
ブラインドサッカーでは、衝突を避けるため、選手は「ボイ(スペイン語で「行くぞ」の意)!」等フィールド内で言葉を出し合ってゲームを展開。「目が見えない」状態でチームワークを発揮することが求められる。

今研修の最後には、"目をOFFにすると発見がある"という意味を込めた「OFF T!ME」を宣言。プレー後に、「明日からできること」をチーム内で発表し合った。

補足画像:ディスカッション中に活用したホワイトボードの写真。「ブラインドサッカー流コミュニケーション」を考えるために、ホワイトボードに案を書いた付箋を並べて貼ってある。2段に分けて、左上から「思いやり、返事の重要さ、安易な単独行動はマイナス、自分勝手にならないこと、静かになるタイミング、リーダーの大切さ、声を張る、伝える必要、名前を呼ぶ大切さ、役割分担、動と静のための声だし、聞き分ける力」と書かれている。

2016年度から毎年行われているこの研修は、新入社員たちにとって「相手の立場・視点に立って伝えることの重要性」「チームメイトを信頼することで、思い切った挑戦ができること」「成功をみんなで喜び、感謝を言葉にすること」がいかに大切かを学ぶ、貴重な機会になっている。

ブラインドサッカーと味の素グループの関わり

味の素グループは2016年度より、特定非営利活動法人日本ブラインドサッカー協会のパートナーおよび日本代表スポンサーとして活動。選手の食と栄養サポートはもちろんのこと、選手が恐怖心なく安全に練習に集中できる会場作りにも協力している。

2019年3月の情報をもとに掲載しています。

味の素グループは、アミノサイエンス®で人・社会・地球のWell-beingに貢献します

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