歴史・トリビア

"EDO"から学ぶ "ECO"を考える

「EDO時代の食生活に、ECOのヒントがありました。」
2011年に制作された味の素社の新聞広告は、まるで江戸時代に描かれたような遊び心あふれる絵巻物風イラストで、ぱっと見ただけでもいろいろなイメージが広がります。

味の素社の新聞広告 “EDO時代の食生活に、ECOのヒントがありました。”

しかし、そのイラストに描かれた一人ひとりの様子をよく見てみると、昔の日本人にとって当たり前だった暮らしぶりは、現代を生きる私たちへ大切なヒントを伝えているようです。

EDOから学ぶECO、現代の私たちを取り巻く問題と江戸時代の食生活とを照らし合わせて考えてみましょう。

私たちを取り巻く「食品ロス」という問題

何かと話題の「食品ロス」という言葉は、みなさんも何度か耳にしていることでしょう。

本来食べられるのに捨てられてしまう食品を「食品ロス」と言い、日本の「食品ロス」量は年間約646万トン※にも及びます。
※農林水産省及び環境省 我が国の食品ロス・食品廃棄物等の利用状況等「平成27年度推計」 の公表より

646万トン、と言われてもピンと来ないかもしれませんが、これは途上国などへ向けた世界の食糧援助量(平成29年で年間約380万トン・消費者庁HP)の1.7倍に相当します。

世界で飢えに苦しむ人がたくさんいることをわかっていながら、私たちは食品をこんなにも無駄に廃棄しているのです。

近年では各事業者も季節商品を予約制にするなど、売れ残りによる大量廃棄を避ける枠組みを作ろうとしていますが、実は「食品ロス」の半分は私たちの家庭から出ています。

やはり食品ロスの問題は、私たち一人ひとりがきちんと意識して取り組むことが大切なのではないでしょうか。

江戸時代ならあたりまえ。実は簡単に始められる「食エコ®」

味の素グループでは「食卓からのエコライフ=食エコ®」を提唱し、すぐに無理なく始められる「食エコ®」活動を大きく6つに分けて紹介しています。

地産地消(地元で生産されたものを地元で消費すること)や、リデュース(無駄なごみの量を出来るだけ減らすこと)などといった環境対策として推奨されている運動は、食べものも燃料もそう簡単に手に入らなかった江戸時代では、これらは当たり前のように行われていました。

①食材をムダなく使い切る

「食エコ®」の基本は「無駄な食材は買わず、買った食材は使い切ること」です。

冷蔵庫がない時代では、その日に食べ切れる分だけを無駄なく買い物するのが日常でした。料理をするときは使い残しのないように、野菜の皮、葉、茎なども無駄なく全部使い切りました。

それでも出た野菜くずは共同のゴミ捨て場へ集めて、堆肥をつくり、畑に利用しました。

買い物前には、ご自宅の食材をチェックしましょう。
また、食材の切り方や料理の仕方も工夫をしてみましょう。

②リメイクして食べきる

さらに、食べ残しのおもな理由は"料理の作りすぎ"です。

残った料理もそのまま捨てるのではなく、新しいメニューとしてリメイクしてみてはいかがでしょうか。別の食材や調味料を加えると、別の料理に生まれ変わり、おいしく食べきることができるはずです。

③調理・片付けを工夫する

江戸時代は調理に使う薪や木炭も貴重品でした。ですから、なるべく短時間で作業します。
現代でも、調理を段取りよくすれば、資源の節約にもCO2の削減にもつながります。

家族揃って食事をするのも立派なエコ。調理に使う燃料もいっぺんですみますし、食器洗いもまとめてできます。

調理や片付けのときにゴミを減らす工夫や資源して活用する方法を考えて見ましょう。
エネルギーや水を無駄なく使う方法を工夫することも大切です。

④エコな食材・商品を選ぶ

電気やガス、ましてやガソリンもない江戸の町では地産地消が基本でした。

とれたてのものをその日のうちに食べられるということは、常に新鮮な食材を食べられるというメリットもあります。

食材の生産地をチェックして、地産のものなどを選ぶなど、エコな視点から食品を購入するのもポイントです。また、エコマークがついたエコ商品を選んでもいいですね。

エコマーク
エコマークは、様々な商品(製品およびサービス)の中で、「生産」から「廃棄」にわたるライフサイクル全体を通して環境への負荷が少なく、環境保全に役立つと認められた商品につけられる環境ラベルです。

⑤昔からの知恵を学ぶ!

江戸時代では、大根は漬物に、魚だったら干物にして、貴重な食材を保存食にしていました。

梅干しや干し野菜、発酵食品など、食品を長持ちさせる昔からの知恵を生活に取り入れてみましょう。

⑥感謝しておいしく食べる

旬の食材を使って、レシピを工夫して、よりおいしく食べられるように調理すること。

さらに食品を残さずきれいに食べるには、やはり感謝の心を持っていただくということに尽きるのではないでしょうか。

明日の地球のために私たちができることは、まだまだたくさんありそうです。

"EDOに学ぶECO"、いかがだったでしょうか。

さらに味の素グループでは、食材を無駄なくおいしく食べきるための、エコでうまいレシピ、「エコうまレシピ®」を紹介しています。

大根など食材まるまる使い切り、リメイクおかずなど、便利で役立つアイデア満載です。

さらに、こんな動画も!

入船亭扇治師匠が一人10役でお届けする「エコうま落語」もぜひご覧ください。
新聞広告"EDO時代の食生活に、ECOのヒントがありました。"をさらに楽しめる一席となっています。

「EDO時代、ECOヒント」

2020年6月の情報をもとに掲載しています。