マイクロプラスチックとは、5mm未満の小さなプラスチックのことです。
現在、世界的にプラスチックの生産量が増加しており、プラスチックごみの量も増えています。不適切な管理により環境に流出したプラスチックは微生物に分解されにくく、地球上に残りつづけます。
なかでもマイクロプラスチックは、一度環境中に流出してしまうと回収することが困難です。
マイクロプラスチックには、製造の際に化学物質が添加されていたり、漂流中に化学物質が吸着することにより有害物質が含まれていることもあります。魚などの海洋生物が間違って食べてしまうなど、化学物質が食物連鎖に取り込まれることにより、生態系に悪影響を及ぼすのではないかと懸念されています。
では、なぜ、マイクロプラスチックが発生するのでしょうか?
マイクロプラスチックは、発生源の違いによって次の2つに分類されます。
1次マイクロプラスチック
5mm未満のサイズで生産されたプラスチックです。レジンペレット(プラスチック製品をつくるための粒状の原料)やマイクロプラスチックビーズ(洗顔料や研磨剤に使われる小さなビーズ状のプラスチック原料)などが含まれます。
2次マイクロプラスチック
プラスチック製品が、紫外線、風、波などの影響で劣化して5mm未満になったものです。環境流出したビニール袋やペットボトルだけでなく、合成ゴムのタイヤの摩耗粉じんや合成繊維の衣服などからも発生します。
このように、マイクロプラスチックは、化粧品やビニール袋、ペットボトルなど、私たちの生活に身近で、なくてはならないものから発生しているといえるでしょう。
化粧品や洗顔料に含まれるマイクロプラスチックビーズの代替品をアミノサイエンス®で新素材を開発
化粧品には、仕上がりになめらかさやしっとり感を与えるために20μm以下のマイクロプラスチックビーズというプラスチック素材が使用されているものがあります。
これらは商品の成分表に「ポリエチレン末」「ナイロン-12」「コポリマー」「クロスポリマー」などと表記されています。
マイクロプラスチックビーズは粒子が小さいため、下水処理施設などのフィルターを通り抜けて海洋へ流れ出すといわれています。
味の素社は、このマイクロプラスチックビーズに代わる新しい素材として、自然由来の成分からつくられた「AMIHOPE®」を開発し、多くの化粧品メーカーへの提供を目指しています。
プラスチックごみを海に流さないために
家庭や工場で適切に処理されなかったプラスチックごみや、街中や河川敷でポイ捨てされたごみは、水路や川などを経路として、最終的には海にまで流れ込みます。
プラスチックごみが海へ流れ込むのを防ぐための取り組みも、マイクロプラスチックの発生を抑える上でも重要だといえるでしょう。
味の素社の川崎事業所(神奈川県)と東海事業所(三重県)では、産官学⺠が連携して取り組む海洋ごみ対策プロジェクト「海ごみゼロウィーク」に参加し、周辺地域の清掃活動を積極的に実施しています。
私たち自身が、日々の生活の在り方を根本から見直し、真剣に向き合っていくことが、問題解決に向けた大きな一歩になると考えています。