近年、企業価値を向上するために、無形資産への投資を積極的に行う企業が増えています。いったい、無形資産とは何を指すのでしょうか。
無形資産の説明をするために、まず有形資産の話をします。
有形資産とは、 企業の所有する土地、建物、工場や機械、原材料など「物理的な実体を持つ資産」のことをいいます。
無形資産とは、有形資産とは異なり「物理的な実体を持たない目に見えない資産」のことをいいます。
「物理的な実体を持たない目に見えない資産」とは、特許権や商標、ブランドなどの知的財産、そして人的資本といわれる従業員のスキルやノウハウ、エンゲージメントなどがあげられます。企業の競争力や将来の収益をあげる力の源となる「形のない資産」を指します。有形資産と無形資産を私たちの生活で例えると、有形資産は家や車、無形資産は知識や資格、人との信頼関係と考えることができます。
いま、企業の経営においては、この「無形資産」への投資が企業価値の持続的向上のために重要であると考える企業が増えています。
企業の無形資産はどのように評価される?
無形資産は、他社が一朝一夕に模倣することができない、その企業独自の強みになるため、「従業員が持っているスキルや経験」などの無形資産への投資を重視する経営が世界的な流れとなっています。
さらにここ数年、投資家から非財務情報(数字には表れにくい、企業の価値を図る情報)の開示を求める声が強まっていることを受け、企業ではこの無形資産の情報を開示する傾向も増えてきました。無形資産の中でもとくに人的資本を重視する経営の取り組みが注目されるようになり、日本国内では2023年から有価証券報告書において人的資本の情報開示が義務化されました。
統合報告書やサステナビリティレポート、ウェブサイトなどで、従業員の育成方針やDE&Iの状況などの情報開示を積極的に行う企業が増えています。
味の素社では、以前からASV※1経営を通じて人的資本を重視する経営の取り組みをはじめとする無形資産の情報開示に取り組んでおり、「ASVレポート(統合報告書)」やwebマガジン「ストーリー」などのオウンドメディアを通じて積極的に発信してきました。
※1 ASVとは、Ajinomoto Group Creating Shared Valueを略した言葉です。 CSV(Creating Shared Value:共有価値の創造)に由来しており、企業が自社の売上や利益を追求するだけでなく、自社の事業を通じて社会が抱える課題や問題に取り組むことで社会的価値を創造し、その結果、経済的な価値も創造されることを意味します。
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味の素社は無形資産を強みにしているって本当?
味の素社の強みは、まさに無形資産にあるといえます。
「アミノサイエンス®」もそうですし、事業を通じて社会価値と経済価値を生み出す「ASV」の取り組みなど、味の素社の無形資産が価値創造の源泉であると考えています。
味の素社は、4つの無形資産である「人財」「技術」「顧客」「組織」を個別に強化するだけでなく、相互に連動させて、イノベーションの共創とASV経営の実現を目指しています。
味の素社の4つの無形資産とは?
人財資産
Our Philosophy(志・ASV・AGW)に共感した人財が、失敗を恐れずに高速で挑戦し、事業や国を超えた多様なチームで顧客課題と技術をマッチングさせて、イノベーションを生み出す。
技術資産
味の素社の強みであるアミノサイエンス®をいかした「おいしさ設計技術®」や先端バイオ・ファイン技術、アミノ酸のはたらきを活かした独自素材、知的財産など。
顧客資産
味の素社は、BtoCとBtoBの両事業を保有しており、多様なエリアで事業を展開し、グローバルな顧客と共創できることが強み。
組織資産
上記の資産を支えるもの。人財一人ひとりの熱意を生み出す志(パーパス)、事業を通じて社会価値と経済価値を共創するASV経営、従業員が働くうえでの価値観・基本的考え方・姿勢である味の素グループWay(AGW)など。
味の素グループの無形資産に関する「ストーリー」記事
2026年9月の情報をもとに掲載しています。