活動レポート

「Mankai®[マンカイ]」に含まれる葉野菜マンカイ(ウォルフィア)って何?
調べてみたらいろいろすごかった!

「Mankai®[マンカイ]」に含まれる葉野菜マンカイ(ウォルフィア)って何? 調べてみたらいろいろすごかった!
高たんぱくですぐれた栄養価値のあるマンカイ(ウォルフィア)という葉野菜をご存知でしょうか。
味の素社がイスラエルのヒノマン社から葉野菜マンカイの日本における独占販売権を取得したのは2017(平成29)年3月のこと。それから4年以上の歳月を経て、ついに葉野菜マンカイを使った次世代ベジタブルドリンク「Mankai®[マンカイ]」が発売されることとなりました。

さっそく見たところ、インパクトのある緑色のビジュアルにびっくり! 青汁ドリンクを彷彿とさせるグリーンカラーの源が、直径わずか0.5㎜の葉野菜マンカイだそうです。マンカイは栄養豊富なだけでなく、じつは環境への負荷が少ないサステナブルな素材でもあるのだとか。現代社会が抱えるさまざまな問題にアプローチする次世代の食材と聞いては、ますます興味を抱かずにはいられません。注目の次世代食資源「葉野菜マンカイ」とは一体どんな野菜なのでしょうか?

世界最小の葉野菜マンカイとは?

世界最小の葉野菜マンカイの葉の直径はわずか0.5mm。しかし、小さな葉っぱの中には驚くほど豊富な栄養素が詰まっており、そのパワーは侮れません。

いちばんの特長は、野菜でありながらアミノ酸バランスの良い良質なたんぱく質を多く含んでいるということ。構成成分の約45%を植物性たんぱく質が占めています。葉野菜マンカイは植物にもかかわらず、アミノ酸スコアは最高値の100。たんぱく質の中でももっともアミノ酸のバランスが良いと言われている卵とよく似た理想的なアミノ酸のバランスであることがわかっています。またビタミンやミネラル、オメガ3脂肪酸、食物繊維など多くの栄養素が含まれているのも大きな魅力。葉野菜マンカイは、野菜でありながらたんぱく質をリッチに含む食材なのです。

ヒノマン社と手を携えて、新製品を開発

すぐれた栄養価値を有する葉野菜マンカイですが、少量の水、光、栄養素で栽培ができるなど、環境への負荷が少ないのも特長。農薬や殺菌剤などの化学薬品を必要としないほか、3日で収穫できる成長の速さも、次世代の食材として注目を集めている所以です。

健康志向やサステナブル志向の高まりを見据え、葉野菜マンカイの商業生産に向けた取り組みを行ってきたのがヒノマン社。9年の歳月をかけて、省エネルギーで葉野菜マンカイを量産できる水耕栽培システムを開発した、イスラエルのベンチャー企業です。味の素社は、地球課題の解決をしながら、食と健康に貢献することを実現する上で、同社の持つ素材・技術が、非常に魅力的であると感じ、2017年に出資を行い、日本における葉野菜マンカイの独占販売権を取得。ヒノマン社と手を携え、新製品の開発に乗り出すこととなりました。

食と健康の課題解決企業として味の素社が挑む、21世紀の地球課題

注目の葉野菜マンカイを使った新製品を味の素社が開発した背景には、「食と健康の課題解決企業として21世紀の社会課題の解決に取り組んでいくべき」という、味の素社の強い信念があります。

味の素社が解決したいと考える1つ目の課題は、温室効果ガスや水資源の枯渇リスクといった「地球持続性の課題」。

地球規模の問題として考えられている温室効果ガスは、14%~18%が畜産業から排出されているといわれています。これは、エサの生産や飼育、食肉処理などの過程で発生する排出量の総量。車や飛行機を合わせた輸送による排出量よりも多い数字だというから驚きです。

裏を返せば、肉に代わるたんぱく質源を日常的に摂取する習慣が根付けば、環境への負荷を最小限に止めることができるということでもあります。良質なたんぱく質を豊富に含む葉野菜マンカイは、地球の救世主になるかもしれないサステナブルな存在。最低限の光や水で栽培できるので、水資源の枯渇リスクの面からも環境負荷軽減のアプローチをすることが可能です。

2つ目の課題は、人口急増によるたんぱく質危機という「食資源確保の課題」。

人口の増加や食生活の向上に伴い、今後はたんぱく質の需要が供給量を上回ることが予測されています。現代の主要たんぱく質源である"肉"を生産するためには穀物が必要になるわけですが、地球温暖化や人口の急増などさまざまな問題から、将来的に穀物供給量の不足が生じてくることでしょう。その問題を解決するには、肉に代わる新たな食資源の開発や生産が不可欠。環境負荷を抑えて生産できる葉野菜マンカイは持続可能なたんぱく質源として大変すぐれていると考えられます。

3つ目の課題は、現代人のたんぱく質、ビタミン・ミネラル不足といった「栄養の課題」。

現代の日本においては、男性、女性ともにたんぱく質不足が課題の1つとなっており、加齢に伴い食が細くなる高齢者もまた、たんぱく質不足の問題に直面しています。同様に野菜の摂取不足が引き起こすビタミン・ミネラル不足もまた、飽食のはずの日本が抱える課題となっています。

これらの課題にアプローチするために各国の研究機関が注目を寄せているのが、からだにも地球にもやさしい次世代の葉野菜マンカイ。味の素社による葉野菜マンカイを活用した商品開発は、こうして始まっていったのです。

■新商品「Mankai®[マンカイ]」開発者インタビューは近日公開です。

※MankaiⓇはHinoman Ltd.の登録商標です。

葉野菜マンカイ
マンカイは、世界最小の葉野菜で、学名は「ウォルフィア」。イスラエル語で「神様からの恵み」を意味します。葉の直径は0.5㎜ほどしかありませんが、たんぱく質やビタミン・ミネラルなどの栄養が豊富で、タイやベトナム、ラオスといった東南アジアの国々では、古くから貴重なたんぱく源として食されてきました。現在は、その健康価値の高さから、ハーバードやクリーブランドクリニックをはじめとする各国の学術機関で研究が進められています。

ヒノマン社
ヒノマン社は、イスラエル国テルアビブを拠点とするベンチャー企業です。現代表のロン・サルペーター氏が、マンカイ研究の第一人者ヤコブ・シャイ氏から事業として受け継ぎ、大規模栽培施設の開発を成功させました。2010年8月に設立されて以来、マンカイに関する研究開発および製造販売を行い、工業化を促進させています。味の素社は、ヒノマン社の第三者割当増資の引受および既存株主からの株式取得により、2017年3月に同社に出資。日本におけるマンカイの独占販売権を取得しています。

出典:https://www.ajinomoto.co.jp/company/jp/presscenter/press/detail/2017_03_23.html

プロテイン
プロテインとは、英語で「たんぱく質」の意味。炭水化物や脂質と並ぶ三大栄養のひとつで、肉や魚、卵、乳製品、大豆製品などに多く含まれています。筋肉や血液などのもととなる大切な栄養素です。日本では、たんぱく質を主成分とする栄養補助食品(サプリメント)のことをおもに「プロテイン」と呼んでいて、たんぱく質を効果的に補給するために摂取されています。

2021年7月の情報をもとに掲載しています。

活動レポート

安全な登山の新常識!"アミノバイタル®でエネルギーチャージ"

安全な登山の新常識!

北アルプスや八ヶ岳連峰といった名峰を有する長野県は、登山のメッカ。毎年70万人近い登山者が長野県内の山々を訪れるといわれています。その安全をサポートしているのが、長野県山岳避難防止対策協会。
味の素社では、2015年から同協会と公式サプライヤー契約を締結していて、その活動を支援しています。アミノバイタル®をはじめとするアイテムを、新商品も含めて無償で提供。山岳救助活動の支援を通じて、登山者の安全を陰から支えているのです。でも、アミノバイタル®と登山に、一体どんな関係が……?長野県山岳避難防止対策協会 北アルプス南部地区夏山常駐パトロール隊の加島博文副隊長に、登山現場におけるアミノ酸摂取の必要性をお聞きしました。

名峰ぞろい!登山者に人気の北アルプス南部地域

救助隊員歴24年、海外遠征を何度も経験している加島さんにとっても、北アルプスは今なお"特別な存在"だといいます。

「私は東京の出身ですが、この素晴らしい山岳環境に惹かれて移住しました。初心者でもトライできる山もありますが、愛好家からしたら、北アルプスは培ってきた登山技術を試す"憧れの場所"なんです」

現在は、長野県山岳避難防止対策協会から委託を受ける形で、民間の"夏山常駐パトロール隊"として活動している加島さん。夏の活動期間は50日ほどで、毎年7~9月になると、涸沢(からさわ)基地に拠点を置いて北アルプス南部一帯の見回りを行っています。

「私が勤める南部地域は、おもては燕岳や蝶ヶ岳、常念岳、うらは槍ヶ岳、穂高、乗鞍岳など名峰を含むエリア。多くの登山者が訪れる分、事故の発生件数も多く、夏山のシーズン中だけでも毎年20件近い救助要請が入ります」

1000張近くにもなる秋の涸沢(からさわ)テント村

ジャンダルムと夕日 救助中でも自然は美しい表情を

年に1、2回は人が亡くなる現場にも遭遇するそう。

「南部地域だけでも毎年4、5人の方が命を落とされています」

アミノバイタル®で登山者の安全をサポート!

パトロール隊員たちは、山岳救助のプロ。警察から救助の要請が入れば、"走って"現場に向かうといいます。

「たとえば、3時間が通常のコースタイムのところだとしたら、我々は半分以下の1時間から1時間半で現場に向かわなければいけません」。時には岩1個につかまり、落石に耐えながら救助にあたる現場も。「だから体力がないといけないんですよ」

救助は仲間が大事!パトロール隊員、山小屋従業員が連携して穂高での救助活動に

以前は、いつでも出動ができるよう、常におなかを満たしておく目的で1日に6回も食事をとることが義務付けられていましたが、2015年に味の素社とサプライヤー契約を結び、アミノバイタル®が無償で支給されるようになってからは、常駐中の食事スタイルがガラリと変わったそうです。朝基地を出る時や救助現場に向かう直前にアミノバイタル® パーフェクトエネルギー®で一気にエネルギーをチャージ。山の中を歩いている時も1時間おきにアミノバイタル®を摂取しています。

登山のためのおすすめアミノバイタル®活用法
登山の行動食としてのアミノバイタル®の活用法をご紹介しています。

「アミノ酸を補給すると、効率良く体力をリカバーできるので、たくさんの食事を無駄にとる必要もなくなりました」

"遭難事故の防止"がパトロール隊の最重要事項

救助の仕事にとかく目が行きがちですが、じつはパトロール隊員にとって、もっとも大切な業務は"遭難事故を未然に防ぐこと"なのだとか。

「パトロール中に出会った登山者には必ず全員に声を掛けるようにしています。『今日はどちらまで行かれますか?』『これから天気が崩れるそうなので、早めに下山した方がいいですよ』『カッパは持っていますか?』『食料は持っていますか?』って。そうした会話の中からその人のコンディションや装備、予定などを聞き出して、安全な登山のためのアドバイスをするんです」

たくさんの人々でにぎわう秋の涸沢

アミノバイタル®はコミュニケーションツールとしても重宝しているそう。登山者の声かけの際にアミノバイタル®も活用しています。

「声を掛けてあげることで『遭難したらいけないな』『隊員さんたちに迷惑をかけたらいけないな』と、気持ちを引き締めてもらえるんですよね。我々と言葉を交わした人たちはほぼ皆さん無事に下山されています。まれに忠告を無視して強行される方がいるのですが......そういった方々の多くは遭難していますね」

登山は準備が肝心!行動食も忘れずに携行を

近年は登山の様子をインターネット上に配信する人も増えましたが、「あの人が行ったのだから自分も行けるだろう」と軽い気持ちで入山し、遭難してしまう人が非常に増えているといいます。

「山登りって人生と一緒。段階を踏まないで、いきなりプロが登るようなコースに進んだら失敗するんです。私も体力トレーニングをして、シーズン前に2つ、3つ低い山に登って体を慣らしてから、毎年パトロールの仕事に臨んでいるんですよ」

実際の救助活動の様子

大切なのは過信しすぎないこと。

「持ち物も含めて『自分は大丈夫』ではなく、『もしかしたら遭難して動けなくなるかもしれない』という意識を持って準備をすることです。十分な水や食料を持っていくことはもちろんですが、チョコレートやドライフルーツ、ナッツ類といった行動食、救急セットがあると、万が一の時でも安心ですよね。今は山の中でも電波が入るので、携帯電話と予備の電池も忘れずに」

さらに「アミノバイタル® を携行していくと、パフォーマンスを発揮することができますよ!」と加島さん。

「とにかく頂上を目指したいという場合は、行動食品でさっとエネルギーチャージするのがおすすめですが、お弁当を持ってのんびり登山を楽しむのもまた一興。きれいな景色があったら足を止めて絵を描いたっていいですし、コーヒーを飲みながらケーキを食べるのもいい。皆さん勘違いされているんですが、山に行ったからといって必ず上まで登らなくてもいいんです。その時々で、いろいろな登山の楽しみ方ができるといいですよね。だって、山はずっとそこにあり続けるのですから」

■加島さんプロフィール

長野県山岳遭難防止対策協会 北アルプス南部地区夏山常駐パトロール隊 副隊長
加島博文(かしまひろぶみ)さん

1973年、東京都生まれ。大学生の時に山岳部に入部したことをきっかけに山の世界へ。22歳からは長野県の夏山常駐パトロール隊に入隊し、2010年より同組織で副隊長を務める。秋の紅葉シーズンにも20日ほど涸沢基地に拠点を置いてパトロールを行っているほか、冬はスキー場をパトロール。救助隊員の他、「Mountain Support Kashima」の代表としての顔を持ち、北アルプス南部一体の登山道の整備など、山岳工事全般の事業にも携わっている。

長野県山岳遭難防止対策協会とは
長野県の山岳における遭難の未然防止及び遭難者の捜索、救助などを行う関係機関、団体の集合体で、1963年(昭和38年)に設立されました。事務局を長野県観光部山岳高原観光課に置き、安全登山の事前啓発、気象情報の提供、常駐パトロール、山中での直接指導や相談、遭難者の捜索・救助活動などを行っています。

冬の燕岳での救助活動

いま人気の女性だけのガイドツアーとともに記念写真(涸沢常駐基地にて)

味の素社と長野県山岳遭難防止対策協会
救助隊員から「アミノバイタル®」が登山時に助かるという話を伺い、味の素社では2015年(平成27年)から長野県山岳遭難防止対策協会への物品提供を開始、同年7月にサプライヤー契約を締結するとともに、以後毎年、物品提供を行っており、今後もさらにサポート体制を強化していく予定です。
また2019年(令和元年)6月には味の素社と長野県とで包括連携協定を締結しました。協定には、県産の食材を活用したメニューの開発や情報発信、2027年に県内で開催する国体に向けての食を通じたスポーツ振興などが盛り込まれています。

登山のためのおすすめアミノバイタル®活用法
登山の行動食としてのアミノバイタル®の活用法を、前日の準備から、登山前、登山中、山頂、下山中、下山後など、それぞれのシーンによってご紹介しています。
登山当日に向けて、おすすめの摂取タイミングで使用し、良いコンディションで安全に登山を行うための活用法をご覧ください。

2020年7月の情報をもとに掲載しています。

食と健康

意外と知らない!?薬味の効能と健康パワー

意外と知らない!?薬味の効能と健康パワー

おそばにわさび、うどんに七味唐辛子、さんまに大根おろし・・・・・・と当たり前のように添えられる薬味たち。味全体を引き締めるだけでなく、香りや風味を添えるなど、料理を上手に引き立てる「名脇役」です。

決して主役ではないけれど、ないとどうも物足りない・・・・・・。そんな不思議な魅力を持つ薬味は、いまや私たちの食卓になくてはならない存在になっています。

そんなごく身近な薬味ですが、薬味のすごさついては、じつはあまり知られていないのではないでしょうか?

いま改めて、薬味の種類や効能を知ることで、これまでよりもっと体に良くて楽しい食卓になるかもしれません。

今日からあなたも「ハッピー薬味ライフ」を始めてみませんか。

薬味が「くすりのあじ」と書く理由

「薬味」と聞いて、思い浮かべる食材は何ですか?
わさび、七味唐辛子、大根おろし、ねぎ、ゆず、海苔、しょうが、にんにく、山椒、大葉、みょうが、ごま、鰹節・・・・・・など、おなじみの食材が思い浮かびますね。地域によっては、すだち、かぼす、ゆずこしょうなどもあるかもしれません。季節を感じさせてくれるものもあれば、一年中食卓に欠かせないものもあります。また、粉末やチューブなど気軽に入手できるものもあるので、以前よりぐっと身近な存在になっています。

そもそも「薬味」とは何でしょうか。
薬味は料理に添える香辛料のこと。この「添える」というのが、ポイントなのですね。刻んだり、すりおろしたり、絞ったりして、あくまでも主役に「少量添える」ことに徹する。そんな健気な薬味は、なぜ「くすりのあじ」と書くのでしょうか。

もともと「薬味」という言葉は医学用語だったそうです。中国最古の薬書『神農本草経(しんのうほんぞうきょう)』によると、食物には五味「甘・苦・酸・辛・鹹(塩味)」があり、それぞれに効能があるとされ、体質などに応じて取り入れることが大切だと考えられていました。この五味を『薬味』と呼ぶようになり、次第に主薬(おもな効力をもつ成分)に調合する成分のことを「薬味」というようになったそうです。

今でも、人の好みやその日の体調によって、薬味を入れる量を調整するところは、当時の「薬味」を彷彿とさせますね。

ちなみに日本では、なんと約3000年前の縄文時代の遺跡から山椒の化石が出ているそうです。はるか昔の縄文人も薬味を使っていた可能性があるとはおどろきです。

湯豆腐だって冬のおすすめ健康メニューに!薬味の効果あれこれ

普段、何気なく添えている薬味。「香りを添える」「風味を添える」「季節やいろどりを表す」のほかにも、「食欲増進」「臭いをやわらげる」「毒消しや防腐効果」「消化を助ける」など、さまざまな作用があることがわかります。

しかし薬味の底力はそんなものではありません。
たとえばいつもの湯豆腐に薬味をプラスするだけで、味のバリエーションが広がるだけでなく、寒さや感染症から身を守る効果まで期待できてしまいます。

それでは、これから迎える冬にぴったりの薬味の効能をご紹介しましょう。

ねぎ

ねぎには消臭効果があり、肉や魚の臭みを取ってくれます。
ねぎの強い香りには、血行をよくし、疲労物質を分解する成分が入っているため、肩こりや疲労回復にも効果が期待できるそうです。

風邪をひいたときに「焼いた白ねぎをのどに当てると良い」という話を聞いたことのある方もいるのではないでしょうか。これは、ねぎに含まれる硫化アリルという成分に強力な殺菌作用と鎮静効果があるためで、理にかなった処方なのですね。

大根おろし

大根にはビタミンCのほか、ジアスターゼという消化酵素が豊富に含まれています。この酵素は、胃もたれを防止する効果があります。
脂ののったさんまの塩焼きに添えられた大根おろしや、おろしポン酢でいただくとんかつも、さっぱりして食べやすくなるだけでなく胃もたれまで軽減してくれる組み合わせなんですね。
ビタミンCとジアスターゼは熱に弱いですが、薬味の場合は大根おろしとして生で使うので栄養素を壊しません。

しょうが

しょうがは消臭効果や抗菌作用があることから、青魚などの刺身などによく添えられています。
しょうがに含まれる辛み成分には、発汗を促して熱を下げ、新陳代謝を促進して体を芯からあたためる作用があるので、かぜの初期や、冷え性の方にはぜひしょうが湯をおすすめしたいです。
さらにしょうがには弱った胃を元気にしてくれる効果もあるといわれ、漢方薬などにも多く使われる食材です。

ゆず

ゆずの果汁や皮には、レモンを上回るほどの豊富なビタミンCが含まれています。
ビタミンCは、風邪や感染症予防はもちろん、美容にも欠かせません。
さらに香りの精油成分には、神経をリラックスさせる効果や血行を促進させるはたらきがあるそうです。

このように、薬味は風味や香りを添えてくれるだけでなく、その名にふさわしく、さまざまな効能を発揮しながら、私たちの健康のサポートもしてくれていたのです。

薬味ライフは、いいことづくめ。
いろいろな薬味を積極的に取り入れて、今年の冬も元気に乗り切りたいですね。

冬の新定番! 体あたたまる薬味たっぷり鍋レシピ

薬味の隠れたパワーを知ったところで、さっそく薬味を使ってみましょう。

季節によって、またその日の体調によって、微妙に調整できるのも薬味のうれしいところ。組み合わせを自由にアレンジしながら、味や香りのバリエーションも楽しむことができます。同じメニューも薬味を変えて、新鮮さをプラス。忙しい人の強い味方です。

この機会に、新たな薬味の可能性をどんどん開拓して、あなたなりの「ハッピー薬味ライフ」を楽しんでください!

「しょうが鍋」

薄切り+すりおろしのダブルしょうがで味わい倍増!
心も体もポカポカのあったかお鍋。

「くずし豆腐と豚こまの薬味鍋」

ごまの香ばしさでワンランクアップ!
汁ごと食べたいヘルシー鍋。

「柚子みぞれ鍋」

輪切りのゆずがお出迎え! たらとかきのフワトロ鍋を、
香り豊かに召し上がれ。

 

2020年12月の情報をもとに掲載しています。

旬のはなし

独特のぬめりの正体は食物繊維! 知られざるオクラの栄養パワー

独特のぬめりの正体は食物繊維! 知られざるオクラの栄養パワー

旬の食材の魅力、おいしい食べ方をご紹介する連載「旬のはなし」。今回は、独特のねばり気がクセになるオクラです。

日本では下処理して生食したり、塩ゆで後刻んでネバネバサラダにしたり、そのほか、炒め物、煮浸し、肉巻きにしたりなど、さまざまなメニューに取り入れられていますね。

これから旬を迎えるオクラの底知れぬ魅力をたっぷりとご紹介します。

1970年代に普及! 栄養満点のオクラ

オクラの旬は、6月~9月ごろです。旬のオクラは露地物のため価格が安定していますが、それ以外の時期は、ハウス栽培のため価格が少々高めです。

オクラは、寒さに弱いため、鹿児島や高知、沖縄など暖かい地域のものが多いです。また、フィリピンやベトナム、タイなどアジア圏の輸入品も多く見られます。

オクラの原産地はアフリカの北東部で、エジプトでは紀元前2世紀から栽培されていたというほど、歴史のある野菜です。オクラが日本に入ってきたのは幕末と言われていて、当時は、青臭さとぬめぬめした食感が日本人に好まれなかったといいます。1970年ごろから、一般家庭に普及しはじめました。

ガラクタン、アラバン、ペクチン! ネバネバの正体は食物繊維

オクラは独特のぬめりがあるため、好き嫌いがはっきりと分かれる食材かもしれません。このぬめりの正体は、ガラクタンやアラバン、ペクチンなどの食物繊維。これらには整腸作用やコレステロールの吸収を抑えるという働きがあります。またペクチンは、血糖値の急上昇を抑えます。

オクラに含まれるβカロテンには、日焼けによる炎症を抑える働きがあります。また、カリウムにはナトリウムを体外に排出する働きがあります。この季節、汗で失われがちなカリウムを補えるのもうれしいですね。

店頭でオクラを選ぶときには、以下の3つのポイントをチェックしましょう。

1 濃い緑色で、切り口が新しいもの。
2 全体がきれいに産毛に覆われているもの。
3 さやの角がはっきりしていて、やわらかいもの。

角が茶色いものは育ちすぎか、鮮度がよくないので避けます。また、大きすぎるものは、苦くておいしくないので、6~10B程度のものを選びましょう。

またオクラは、調理法によってぬめりを調整できます。

・ぬめりを生かす調理
オクラを刻み、水を少し加えて混ぜると粘りが出ます。刻んだオクラを汁物に入れると粘りが出るので、かき玉汁のたまごなどは、水溶き片栗粉を加えなくてもとろみがつき、ふわっと仕上がります。

・ぬめりを出さない調理
オクラはそのまま切らずに使うとぬめりが出にくいので、肉で巻いて焼いたり、フライにするのがオススメです。

元気をくれる「オクラ」の栄養素

■ぬめりの正体=食物繊維がお腹の調子を整え、コレステロールの吸収を抑制。
■日焼けによる炎症を抑えるβカロテンが豊富。
■ナトリウムを体外に排出するカリウムも。
そのほか、カルシウム、鉄など、さまざまな栄養素を含んでいます。

夏バテかな?と思ったら、T元気をくれるUオクラをおいしく食べましょう!

【旬のレシピ】バリエーション豊富! マスターしたいオクラレシピ

オクラに豊富に含まれるβカロテンは、油と一緒に食べることで吸収率が上がります。和え物やサラダならオイルの入ったドレッシングやチーズやごまなど脂質を含むものと合わせるとよいでしょう。

オクラは、下準備が大切です。へたの部分が固いので少し切り落とし、がくは包丁でむきます。まな板に置き、塩を振って手のひらで転がして、表面の産毛を取り、さっと洗います。こうすると舌触りや茹であがりの色もよくなります。種が気になる人は半分に切って、種を取り除いてから調理するとよいでしょう。

オクラは、乾燥と低温に弱い野菜です。10℃以下になると、黒ずむなど劣化してしまうため、保存する場合はポリ袋に入れて野菜室に入れましょう。

「おくらとアスパラのピリ辛照り煮」

甘辛い味が最高! ごはんが進むメインディッシュ。

「オクラとトマトのふわたまみそ汁」

オクラの粘りを生かしたスープ。彩りもきれい!

「サーモンとオクラの丸鶏ナムル」

ごま油と鶏ガラスープで和えるだけ! 手軽な副菜です。

きれいな緑色で、さまざまなメニューに彩りを添えてくれるオクラ。
塩ゆでして刻んで副菜にしたり、肉で巻いてメインディッシュになったりと、
この季節、なくてはならない食材ですよね。

この夏は、これまで試したことのない新たなレシピに挑戦し、オクラの新たな魅力を再発見したいものです。

自然の恵みに感謝して、今日もおいしく、旬をいただきましょう

監修:牧野直子(まきの・なおこ)

管理栄養士、料理研究家、ダイエットコーディネーター。「スタジオ食(くう)」代表。おいしくて体にやさしいレシピや健康的なダイエット法などを提案し、テレビ、雑誌、料理教室、健康セミナーなどで幅広く活躍中。共著に『2品おかずで塩分一日6g生活』(女子栄養大学出版部)ほか。

2021年6月の情報をもとに掲載しています。